約 969,091 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6074.html
菫「嫌な事件だったな」 淡「う、うん」 菫「……今度、須賀を家に招いて話をしようかと思う」 淡「テルは?」 菫「無論呼ばない」 淡「だよねー」 菫「少し……気になることもあるしな」 淡「?」 菫「いや、なんでもない」 ____ ´ ` 、 / ;r─‐ ;r─ 、 \ / / ∧ `、 .' ' i i| ! | | |i |l |l | | i i| i|人| | 从 儿;;八| | | i| i| /モテ モテハ | | i| i| , i| i| | .八 八 u リ リ | ヽ/ i ... r ュ ,.イ }/i | | i > <| l i i | |-=''" ノ 人 `'=-| /、 ト=======/ \ /⌒\ ハ / /⌒ヽ、 菫「(しかし、部屋に男を入れるのは初めてなんだが……大丈夫だろうか)」 第三章 「密着!そしてS(シャープ)S(シューター)恋愛へ」 宮永咲とのファミレスデート 宮永照とのファミレスでの食事 それらは、未だ高校一年生の少年にとって――とても耐え難いものであったらしい 京太郎『……ということがありまして』 菫「……そうか。妹まで」 京太郎『もう、俺……どうしたらいいか』 菫「(幼馴染と憧れの人がおかしくなって、相当のショックを受けているな)」 京太郎『うぅっ……ひっく』 菫「なぁ、須賀。こうして電話で相談を受けるのもいいが」 京太郎『?』 菫「どうだろう。もう一度会って話さないか? 息抜きがてら、東京へ旅行感覚で来るといい」 京太郎『東京に……』 菫「(私自身。どうしても須賀と会って確かめたいことがあるからな)」 京太郎『……はい、分かりました』 菫「(彼に感じた、あの一瞬の胸の高鳴り。あれが、本物かどうか――)」 京太郎『次の休みに、行きます』 菫「そ、そうか。待っているぞ」 東京 京太郎「あ、弘世さん!」 菫「……よく来たな」 京太郎「いやぁ、東京はやっぱり迷いそうになりますね」 菫「無駄に人が多いから、無理も無い」 京太郎「……あれ? 他には誰もいないんですか?」 菫「なんだ? 淡がいないのが不満か?」 京太郎「あっ、いえ! そういうわけじゃ!」アセアセ 菫「(その様子だと、少し期待していたようだな)」ムッ 京太郎「あはは……あの、お話はどこで?」 菫「……ここでは私は少し名が知れている」 京太郎「そりゃまぁ、白糸台の部長ともなれば」 菫「変な記者に照の秘密を聞かれても厄介だ。だから、その、分かるだろう?」 京太郎「?」 菫「わ、私の家で……話しゅっ」 京太郎「……しゅ?」 菫「……」モジモジ 京太郎「……話すんですね」 菫「っ……// 行くぞ!!」 京太郎「あ、待ってくださいよ! 弘世さん!!」 菫「(くっ! ペースを乱されるな!!)」ツカツカツカ 弘世家 菫「……ここだ」 京太郎「うわぁ、綺麗な家ですね」 菫「家を褒められても嬉しくは無い」 京太郎「そ、そうですか」 菫「……入ってくれ」ガチャッ 京太郎「失礼しまーす……」 菫「今は家に誰もいない。遠慮はいい」 京太郎「あ、はい」 スタスタスタ 京太郎「(花とか置いてあって、弘世さんのお母さんは綺麗好きなのかな)」 菫「……ここだ」 京太郎「?」 菫「……」ガチャッ 京太郎「あっ、ここは……」 菫「私の部屋だ。入れ」スタスタ 京太郎「え、あ」 菫「……」テクテクテク ストン 京太郎「(一直線に椅子に座りに行ったー!)」 菫「……」ギィギィ クルッ 京太郎「(俺はソファに腰掛ければいいのかな?)」スッ 菫「座ってくれ」 京太郎「あ、じゃあお言葉に甘えて」ボフッ 菫「……」 京太郎「……」 菫「……」 京太郎「……」 菫「……」 京太郎「……」 菫「……」 京太郎「……」 菫「さぁ、話そうか」 京太郎「(なんだ今の沈黙)」 京太郎「話そうって……」キョロキョロ 菫「……」ソワソワ 京太郎「なんだか、何も無い部屋ですね」 菫「何!?」 京太郎「!」ビクッ 菫「よく見ろ。ベッドがある」バッ 【菫の部屋の特徴1 ベッドがある】 菫「雀卓とソファがある」サッ 【菫の部屋の特徴2 雀卓とソファがある】 京太郎「(ていうか雀卓邪魔じゃないかな)」 菫「机があって……」キュッキュッ 【菫の部屋の特徴3 机がある】 菫「壁には写真も飾ってある!」ビシッ 【菫の部屋の特徴4 写真が飾ってある】 京太郎「それ、一枚だけですか? (チーム虎姫の写真だけど……) 【菫の部屋の特徴5 ただし写真は一枚のみ】 菫「何か問題なのか?」 京太郎「いえ、だって亦野さんが見切れてるし……」 、、_,.,.: ≦゙ : /ィ ,.、,、: /...;、;リ'" : /;. リ' : i;. .| _ : iハ . ! __`ニ ,.: | !、i (' i゙ : 、! ,.: i ,..: 丶 ,.: `丶 .: : _,...-‐''/7: rrr''" i : λi ! | : / ヽヾ、 | : 【菫の部屋の特徴6 ただし亦野は見切れてる】 京太郎「……凄いですね(なんかこう、ぬいぐるみとか無いのか)」 菫「それに見ろ。コンパクトなバスルームもある」スタスタ 京太郎「部屋にバスルームが付いてるのは、いいですね」スタスタ 【菫の部屋の特徴7 バスルームがある】 京太郎「この洗面台とか……あっ、これ?」スッ 菫「!」 京太郎「なんですか、この薬? まさか、どこが具合でも……」ジャラッ 菫「勝手に触るなっ!!」バシッ 【菫の部屋の特徴8 勝手に触ってはいけない】 京太郎「す、すみません。でも……」 菫「……」 京太郎「(あ、そっか。女の子だし、美容サプリとかそういうのを見られたくないんだ……)」 菫「……これは、指が動くのを抑える薬だ」ギリッ 京太郎「え?」 菫「……私は能力を使う時に、つい指が微動し、直後に相手を見てしまう癖がある」 京太郎「あぁ……そういえばそんな対策方法があるとか」 菫「それは卓上に置いての、私の死を意味する。だから、それを抑えるための薬だ」ジャラ 京太郎「」 菫「……一回の対局につき、5錠は愛飲している」キリッ 京太郎「(え? なんなのこの麻雀にかける情熱)」ゾクッ 【菫の部屋の特徴9 癖を抑える薬がある】 京太郎「た、大変なんですね……」 菫「(む、いかん! 私としたことがつい熱が……)」 京太郎「(でも、それだけ頑張ってるってことだよな)」 菫「ま、まだ話は終わっていない!」 京太郎「へ?」 菫「来い!」ガチャッ ダダダッ 京太郎「あ、え?」 チャリンチャリン ポチッ ガシャコーンッ 菫「自動販売機だ」キリッ 京太郎「」 【菫の部屋の特徴10 自動販売機がある】 菫「私の部屋から約11歩の距離にある」 京太郎「(というか単に家の目の前の道路にあるだけですよね)」 菫「極めて便利だ。さぁ、飲むといい」スッ 京太郎「あ、あはは……なんていうか、その」ポリポリ 菫「?」 京太郎「弘世さんって、本当に不器用ですね」クスクス 菫「な、なんだと!? この私が不器用だと!?」 京太郎「!?」 菫「面白い。そこまで言うからには、私も引き下がってはいられないな!」 京太郎「あ、え?」 菫「庭に来い!! 私と勝負しろ!!」 弘世家の庭 菫「さぁ、弓を構えろ!!」 京太郎「えー? なんで庭に弓道場が?」 菫「趣味だ」 京太郎「趣味なんですね。いや、いいんですけど」 菫「私と1射勝負だ。より中心に近い方が勝者となる」 | |. ',| l ',| | ', , -=<ヽ| | ', / / ` ⌒ヽ| | ', イ> } .! ', ノ/ 、///_人_/ ノ i ', /〃 ', _ / i ヽ Y// / Ⅵ∨/、 __',__>- 、--=彡-- 込 < / √ V ノ _ ̄彡⌒/ {斗r≦ニニ≧s=- r彡イ / / i 0 |ヽ -=彡 /--- /⌒Yニ=----====彡 / /__乂ノ、 \¨ < __/ 乂ノ /ノ-  ̄i '__ , '/ヽ i==ミx 、 /ニ (__ 八 i '/ i八 ̄ ̄ ̄\\ ノ =ミ / | / /i ∧ \\/´ / ⌒ ヽヽ / | ,/ /_i| / ∧ r ', / /-=彡⌒ |)Ⅹ(彡ヽ / ∧__ >彡ヘ イ / / |/∧ =≦=/_ ヽ<_/ ', ´ / / |/ ゞ' ノ〃/ _ }i_ノ- ≦ ', \ / / |i | ゝ'_/- ノ / ', _ \ / |i | '/ ∧' // ヽ |i | '/ / ∧ // ',  ̄ ̄ ̄ ̄ 菫「私が不器用かどうか、確かめてみろ」 京太郎「(なんだか凄いことになっちゃったぞ)」 菫「ではまず、私の番だ!」シャッ 京太郎「(おお、構えがかっこいい)」 「! /⊥x‐-. .、__ }>'´ ゚。 ‘, ` .、 キリキリキリ / ゚ ! . ′ ! i /|_ _ _ _ i!_ _ } | | / ./} r‐┬| | | ! }ノ 廴ノ , __! | } 八  ̄ ノ | _}__ |_≧=r‐┬─ | ! _____`弋__|__|_| | | ! ` ────‐r‐ミ || 「 `ー‐!_ _ _ _ _ _/ \_} || | ト、 ヽ ‘,゚。|| }───‐{ ヽ ) ‘, { ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄}三 ‘,/  ̄ ̄ ̄ ̄‘, ̄ }」≧‐r----r‐彳 廴リ 廴リ 菫「てぇゅるわぁっ!!」シャッ 京太郎「(掛け声が可愛い)」 的「」シャコーン 京太郎「おぉ、ど真ん中……からは少し逸れてるけど命中ですね」 菫「くっ。だが、私がいかに集中力に長けた器用な人間か分かっただろう」 京太郎「いえ、そういう問題じゃなくてですね」 菫「なに!? では、お前がやってみろ!」 京太郎「はぁ……じゃあやってみます」スッ 菫「(素人に矢が打てるわけがない。私の勝ちだ)」 京太郎「うーんと……さっきの菫さんみたいに」キリキリキリ 菫「ん? ポーズだけは様になっているな……」 京太郎「(掛け声はださいから真似しないでおこう)」キリキリ 菫「まぁ、当たるわけが」 京太郎「疾ッ!!!」ヒュカッ 的「」カコォーン!!! 菫「えっ」 京太郎「あっ……ど真ん中」 菫「」 京太郎「はは……」 菫「……」ウルウル 京太郎「!?」 . .  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ . . . ´ 斗──‐- -── ミ.、 / / x=‐- . .._ _. . -‐=x 丶 . / / ‘, . / / / ‘, ゚。 ./ ′ / / ', ‘, ゚。 ′‐- . / / ! '; ‘, _ ゚。 . !  ̄ |  ̄ ‘ ゚ |_ -‐ 「 /l |! ト、 ‐-. ⊥ _ | | | ′ |! l ! | | ! | | | | | 、_ |i _レ! | | | | | | | |  ̄ |i  ̄ / | | 」 ! | | |  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄「 | | | | 三三三三三 三三三三 ! | | | |. .|.|.|. . . . . . . .{ トi | | | } ′ | ヽ、 | 丿 / |  ̄ ≧ .、 ∠ ヽ イ Τ´ | ≧=┐ r_. ‐≦ | | > ´ ,イ ヽ ` < | | f、 ‘,__ i ヽ | | / ヽ ‘, ¨! ∧ ! | ′ {`丶、 ‘, i /! ‘, | | i ゝ .._ 丶、 ‘, i / .ャ′ ! | / | ¨ ‐--=辷=-‐ ´ } Ⅵ | 〈 ! /Πヽ . 〉 | ヽ 丿 ,′/ 丶 ゚。 {. イ | | Ε三三.} .{ / ‘,i! Ε三三} .! 菫「私の負けだ。殺せ」カランカラーン 京太郎「ちょ、えええええええ!?」 菫「もう、私に生きる価値は無い。素人に、弓で負けるとは」フラフラ 京太郎「ま、待ってください! 俺、ズルしたんです!」 菫「……ズル?」 京太郎「あの、俺……妙な話ですけど」 菫「?」 京太郎「弘世さんが弓を構えてる姿が、その……綺麗に、思えて」モジモジ 菫「っ!?」ドキッ 京太郎「だから、その……弘世さんのフォームが頭に焼き付いちゃって」 菫「(あ、だから私のフォームと瓜二つだったのか……)」 京太郎「これは俺の腕前じゃないんです。弘世さんの、真似をしたらたまたまうまくいっただけで」 菫「そ、そうだったのか……//」カァァッ 京太郎「ごめんなさい! 俺、空気読めてませんでした!」 菫「……い、いや。いい(なんだ、これは。胸が熱い)」ドキドキ 京太郎「え?」 菫「元はと言えば、私が変なことを言うからいけないんだ。すまない」モジモジ 京太郎「弘世さん……」 菫「須賀、君はいい奴だ。それが凄くよく分かった」ポンポン 京太郎「あ、ありがとうございます」カァッ 菫「……お茶にしよう。和菓子は好きか?」スタスタ 京太郎「はい! 大好きです!」 菫「ふふ、そうか(あぁ、ようやく分かった)」クスクス 京太郎「へへっ、和菓子とか久しぶりだなぁ」 菫「(あの時の胸の高鳴りも、今のこの気持ちも――偽りなんかじゃない)」 ,r‐─===‐- _ / ´ `ヽ \ `ヽ . "/ . / / / .. / / / / |i | li } . //イ /⌒i | | |i l⌒|i } i .'/ ∨ ,,__|i_| 」_八_/i リ } |. 〔// 〔 ̄` =ミ、/ } . //| | ′ "" / リ ′ /_ | 从 / / / / / 〔 |_ /ハ t ァ /___ / _/ ' / .*゚ / . ./ , |i ′ ゚+'.. / / ーr‐ ´/ ハ |i | '% / ' _.ノ〕 . //> | . 〔´ / ' / `ヽ ' 〃 / / ' \. / | ∧_/ / /⌒\/ | .′/ / / ヽ 菫「(私は、須賀のことが好きらしい)」クスッ 第三章 「密着!そしてS(シャープ)S(シューター)恋愛へ」 カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5671.html
2 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 22 27 06.61 ID tIHYXMM5O [2/5] 前回までのあらすじ 須賀京太郎15歳 好きな物はおもち 苦手な物は麻雀 最近は幼馴染の視線が気になっていました ひょんな事から恋人が出来ました そして全国大会 ホテルに滞在している筈の人が行方不明、不穏な空気と焦燥感……そして行方をくらましたりする独り言が不気味な幼馴染、俺はとりあえず照と合流してから明らかにおかしいホテルを出ようとしていたーー 京太郎「咲ーー」 5 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 22 32 27.65 ID tIHYXMM5O [3/5] 咲「あいつか……」 不倶戴天。 京太郎「お、おい咲?」 分かり合う事は永遠に無い。 照「……?」 煮えたぎる嫉妬と悪意。 咲「鴨がネギしょってきたよ」 最愛の人に近づこうものならば絶望を、恐怖を、終わりをもたらそう。 咲「久しぶり、お姉ちゃん」 ニコッ 醜い笑顔。 京太郎「皆を知らないか?」 私は悪魔でも後。 京太郎「和と優希以外……清澄の皆が……」 私の事は心配しない。 咲「あははっ」 でも、許してあげるよ。 / .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .゚。 . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ゚。 . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . . . . . / . . . . i . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .゚ . ' . . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . ' . . / . . . . . / . . . . . i . ,| i . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ゚ . ' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ' . . .′ . . . /i . . . . ,|ノ | ト、 . i . . . . . . . . . . . . . . . . ゚ / . . . . . . . . i . . . . . . . . . . . . . . . .. ' . . | . . . . . ' | . . . / | | | ヽ . . ト、_ . . . . i . . . . . . . . . ゚ ./ . . . . . . | . . . . . . . . . . . . . . ' . . | . . . . ' | . . . | | |_」 -| . .Τ 丶 i | . . . . . . . . ハ / . . . . . /| . . . . . . . . . . . . . ' . . . | . . . . ' | . . . | |/| ,′ | . ./ Ⅵ | . . . . i . . . ./∧ ./ . . . . 'フ . | . . . . . . . . . . . . i. . . . | . . . . ' | . . . .i '| |' . . 」ィ芹丐 Ⅵ| . . ∧ . // . .i / . . . '´ / . ∧ . . . . . . . . . . . . |. . . ∧ .;. ′ | . . / |' . .x豕刋 芍⌒マⅥ . ∧ V .'i . . | ./ . . '´ ' . . / ∧ . . . . . . . . . /|. . . ' V ;| | . / . . . ,狄i[_ o -i| . . }! | / i i . | . ′ / . '´ .i . /i/ ∧ . . . . . . . / | . . . .' ∨| | / . . . . . .汽,. 、汐 . . リ .|イ / / . . | . ′./'´ .| . / .| / ∧ . . . . . . i′ | . . .;' V| |' . . . . . . . .`¨¨´ ' ' / |_/ / . . . |/ .| / | ./ ∧ .. . . . . | | . / ゙| . . . , '´ .| / . ∧| .|' .| / ./ .∧ . . . . | | / . .; ´ |イ . . ./ .| .| | / . / ∧ . . . . Ⅳ |' -‐--- '´ ' /i/ .| / . / /i . \ . . .| iム / 、 イ /| .| . ./ / .| . . . .\ .从_ムー---‐ ´ .イ '! / .| / ./ .| . . . . 厂 ´ト、. ヽ _.. / / |′ .|' ./ | . . . ∧ . /| . `¨¨へ '´ ./ iル′ .|/' | / ∨ !、 . / |>o。_ / .!-ー-- .._ {. | ./ ∨{. Y/ | . . . ./i . ¨7 T¨¨¨¨¨¨´ ^ー 、 ` ̄ 咲「私が皆を壊しちゃった」ニコッ これからは沢山刻み込んであげるから。 京太郎「さ……き?」 照「……!」 7 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 22 37 51.72 ID tIHYXMM5O [4/5] 咲「えへへ」クスクス 京太郎「壊したってどういう……」 咲「京ちゃんは黙っててね」 京太郎「!!」ゾクゾクッ 声が出ない……恐怖なのか……それとも……? 照「咲……もうやめて」 咲「お前の所為なのに……良く言うよね」 咲「とりあえず、壊したり、殺したりじゃあ許すつもりは無いよ」 京太郎「……」 照「?」 咲「あっ!」 咲「チャンスをあげるよ!」 照「チャンス?」 咲「もしかした……助かるかもね」ニコッ 8 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 22 41 27.71 ID tIHYXMM5O [5/5] 咲「ーー安価下1~5を全部ゾロ目にしたら助かるかもね」 安価下1~5 0~30 耳削ぎ 31~60 目潰し 61~99 鼻削ぎ 多数決 15 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/06/14(土) 22 51 31.79 ID KlVY+ADtO [1/2] ブシュッ 咲「あーあ残念」 咲「これでいいかな?」 包丁、かなり刃こぼれをしているが斬られたら相当痛い物だ。 咲きはその包丁を持って照へとにじり寄る。 京太郎「!」 咄嗟に声が出た。 がーー身体が動かない、どうしても動かせない。 京太郎「照!!」 懸命に叫ぶ、助けを乞うように。 京太郎「やめろ!やめてくれ!!!」 グリッグリッ 咲「あははっ」 照「!!」 照「~~っ!」 京太郎「照!!」 咲「動けないお前を嬲るのはたのしいね!」 ゴリゴリと削るように、錆びたノコギリで枝を切り落とすかのように。 手間はかかりはしたけれど、簡単に照の鼻は落ちた。 咲「これじゃあ京ちゃんに顔を向けられないね」ニコニコ 照(!) 照「……」サッ 京太郎「照……」 照は俺から顔を背ける、当然だ……でも…… 俺は…… 咲「私はまだチャンスを与えるよ!」 16 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 22 53 17.78 ID KlVY+ADtO [2/2] 咲「えへへっ」 咲「私は優しいから安価下1~3が全部ゾロ目なら許してあげる!」 安価下1~3 多数決 0~99 京太郎が刺される 24 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 23 00 28.42 ID hsTGDysAO [1/2] おc……正直驚いた 咲「残念……さようならお姉ちゃん」 咲はゆっくりと包丁を振り上げる。 次はピカピカだ。 砥ぎたてのように綺麗な包丁だ。 それをーー照にーー ブスッ 京太郎「刺させる訳ねーだろ……!」プルプル 咲「え……?」 咲「嘘でしょ?……そんな……」 照「京太郎!京太郎!京太郎!」 照が後ろから俺を抱き締める。 俺の傷に手を当てているみたいだけど、無駄だろう、こんな事で血が止まるはずない。 咲「ご、ごめんね京ちゃん……痛いよね」 咲「つ、次こそは、い、動けない筈だから……あ、あいつを殺したらすぐに病院に連れて行ってあげる」プルプル 咲は震えていた……怖いのだろう、でも……それ以上に照が怯えているんだよ! 京太郎「無駄だ……次も俺が止める」 照「咲……もうやめて」ポロポロ 咲「う、うわぁぁぁぁぁ!」 25 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 23 02 43.44 ID hsTGDysAO [2/2] 安価下1~3 全てゾロ目なら助かるかもね 0~99 京太郎死亡 31 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/06/14(土) 23 12 04.01 ID FTkDTE/QO ブスッ 京太郎「……」 良かった…… 本当に……良かった…… ーー照 無事で良かったーー 京太郎「ごふっ」ドサッ 照「京太郎!京太郎!」ユサユサ 京太郎「も、もう駄目だ、逃げろーー」 咲「嘘、嘘だ……心臓なんて……京ちゃん……」 照「……」 京太郎「照……出来ることなら……お前とこれからもずっと……」 ポタッ 照「うん……分かった。叶える」 京太郎「ありがとうーー」ガクッ ポタッ 照「京太郎、おやすみ。また起きてね」 咲「……へぇ」 32 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/06/14(土) 23 18 56.04 ID QiM8+4MpO [1/5] 咲「殺す、今ここで、すぐに」 照「黙って」 咲「お前には呪いをかけた」 咲「永遠に京ちゃんと結ばれない呪い」 照「そんな事はどうでもいい」 照「これから、何度も何度でもやり直すから」 咲「私と一緒の考えだ」 咲「その記憶、厄介だね」 照「お互いに」 咲「死ぬつもり?」 照「咲だって」 咲「次会う時が楽しみだね、えへへ」 照「……」 咲「バイバイ」 ブスッ 34 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 23 23 10.29 ID QiM8+4MpO [2/5] 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 35 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 23 23 46.00 ID QiM8+4MpO [3/5] 京太郎「今日は臨海学園の入学式だ!」 京太郎「必死に勉強して、なんとかギリギリで合格した臨海……今年から共学になるからなんといっても女子が多い」ニヤッ そこで彼女の一人や二人…… 母「遅刻するわよーー!!」 京太郎「分かってるって!!」 京太郎「行ってきまーす!」ダッ 母「もう……東京に来て浮かれちゃってるのかしら?」 カンッ 42 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 23 34 38.10 ID LBcEpYKUO [3/3] 現在解放されているのが ゆみルート シロルート 衣 照 淡 怜は封印中 (ピンチになったらハギヨシ登場を使う機会もない程に怜はコンマを全回避しました。次回怜ルートのピンチ時に使用できます) つぎいっくよー 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 (永水を選ぶ時は一応確認をしますが復讐編かどうかを明記してください) (鶴賀、宮守は強制ルート入ります) 前回ヤンデレだったあの子も……ヒロインだったあの子も……! プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下7 53 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/14(土) 23 48 31.81 ID xz3SEwMAO [1/2] 有珠山はごめんなさい よって宮守です(ゾロ目ボーナスをおまけにつけてあげる!!) ーー第三次宮守大戦勃発 シロは強制引き継ぎです 京太郎も強制引き継ぎです (ヤンデレと元ヒロインの)記憶引き継ぎに関してはゾロ目±1で引き継ぎです 好感度・依存度判定安価 安価下3 エイスリン 安価下5 胡桃 安価下7 塞 安価下9 豊音 67 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 02 52.10 ID 40f41PNfO [1/2] ゾ、ゾロ目ボーナス!!! 初期好感度+50 エイスリン 74 胡桃 62 塞 好感度max 依存度max 豊音 好感度max 依存度128 宮守は全員が大正義だからね、しょうがないね(三回目) 京太郎「宮守の入学式だ!」 京太郎「行ってきまーす」 ーーー 京太郎「中々疲れる通学路だな」 京太郎「まぁいいや、どんどん進むぞ」 登場人物安価 誰がくる? 0~20白望 21~40エイスリン 41~60胡桃 61~80 塞 81~99 豊音 安価下1 70 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 07 08.99 ID 40f41PNfO [2/2] 豊音「あっ!シロの彼氏さん!」 京太郎「あ、豊音さん。おはようございます」 顔は笑っているのに、目はとても冷たい。 何故かは分からないが……どこか恐ろしい。 そんな雪道だった。 豊音 依存度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 74 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 17 46.09 ID gbvqePZGO [1/3] 豊音 好感度max 依存度138 放課後 京太郎「よしっ!」 ガララッ 京太郎「今日から入部する須賀京太郎です!」 豊音「わーおめでと」パチパチ 白望「だるっ……」 0~30 エイスリン 31~60 胡桃 61~99 塞 76 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 20 07.15 ID gbvqePZGO [2/3] 胡桃「あ、京太郎だ!」 ガララッ 胡桃「おめでとう!」 京太郎「はい!今日から頑張ります!」 胡桃「よろしい!」 白望「変なの……」 京太郎「あははー」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 78 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 25 44.67 ID gbvqePZGO [3/3] 胡桃92 京太郎「……」ゾクッ 白望「!」ゾクッ 白望「京太郎、おいで」チョイチョイ 京太郎「あ、うん」 白望「……」ギュッ 京太郎「……」 豊音「わー……熱々だよー」 胡桃「妬いちゃうなー!」 0~50 エイスリン 51~99 塞 80 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 32 35.01 ID T6XDrm2qO 塞「こら、早く部活の準備するよ」 塞「ね?」 白望「……」ギュッ 塞「……シロも手伝ってくれるかな?」 白望「……勿論」 塞「それは良かった。さっ……はじめよ」 京太郎「……」タジッ 白望「塞」 白望「どうして京太郎に近付くの?」 塞「……」 京太郎「……」 確かに塞さんは俺の方を向いていた。 81 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 40 07.45 ID 3t69K0oMO [1/4] 塞「部活の邪魔……だからかな?」 白望「……」 エイスリン「!」 京太郎「あ、エイスリンさん」 白望「近づかないで!」 シーンッ 京太郎「……え?」 塞「変なシロ」 豊音「修羅場だよー」 胡桃「もうっ!」 エイスリン「????」 エイスリン好感度上昇安価 0~30 大 31~60 特大 61~99 超大 84 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 00 57 50.21 ID LWeCASTAO [1/2] エイスリン好感度max 依存度104 京太郎「……」 何かがおかしい…… どこからだ? 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 91 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 01 17 29.61 ID t5GbTmtmO [1/2] 京太郎「街をうろうろするかな」 0~50 エイスリン 51~80 塞 81~99 プロ 94 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 01 21 33.73 ID t5GbTmtmO [2/2] 0~20 すこやーん 21~40 わっかんねー 41~60 しゃーまん 61~80 はやや 81~99 ぷんすこ 96 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 01 29 41.61 ID 3t69K0oMO [2/4] 咏「迷子だよ、道がわっかんねー」 咏「そこの少年」チョイチョイ 京太郎「え?」 咏「とある場所を目指しててねぇ、分かるかな?」 京太郎「何処ですか?」 咏「それはーー」 ーーー トシの家 咏「まさか知り合いだったとはね」 咏「ありがとう、少年」 咏 好感度判定 安価下 98 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/06/15(日) 01 33 05.36 ID 3t69K0oMO [3/4] 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 109 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 15 57 43.88 ID 3t69K0oMO [4/4] 京太郎「よし、バイトするか」 ーーー 1.山菜狩り 2.土方 安価下2 112 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 16 08 13.18 ID LWeCASTAO [2/2] 京太郎「山菜狩のアルバイトか……へぇ」 ーーー 山 村人「あともう一人来るぞー」 京太郎「へぇ……だれかな?」 0~30 天使 31~60 小粋で小生意気 61~99 塞ぐよ~ 115 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[sage] 投稿日:2014/06/15(日) 16 11 32.93 ID bT8183WDO / \\. / | |l \ \ \ \\ / | | |l | ll \ |l\ | ハ l| )'. ′ | | |l | 斗- |\ リ _)ノイ リ' | | { { |l { 从 八 }/ /心∨ ∧ | |〃 八 \x云ミ)' V)リ'∨ ∧ | | |l l \ \l\/ん 刈 `~. .‘, \ l | |l | | \ \{{乂),ツ ` }\ \ l | |l | |_//\ \\. . ┐ / \ \ ,′ | リ | / ){/ ̄\ \\ ` =' ∧\ \ } ′ l/ |‘イ个ー=ニ=┬ \\____∧ ‘,\ )ノ / / { l| | l| | l l|___} }/( l| l ll l |l/ { { | l| | l| | |∧__|/`ヽ)ハ八 リリ ノ' 八八 l 从 l|八 乂乂 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/__ )八 ( ∨ \廴_彡' ∨// )' ー/ ∨__ / ∨ ´ \ / ∨ ___,\ /} \| / | / / \_\ | . / | / { \\ } /| | / { ∧ \「 | | ./ \ ∧ \| 「 | /`ー‐┬‐ ' { | | l| 京太郎「頑張りましょう」 エイスリン「ウン!」 エイスリン好感度上昇安価 0~30 大 31~60 特大 61~99 超大 118 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 16 16 07.19 ID 8SS8E5cRO エイスリン 144 エイスリン「……」 京太郎「どうしましたか?」 エイスリンさんは黙って俺の頬に手を当てる。 その手はひんやりとしていて、心地のいいものだった。 ーーー シロルート確定なので三連電話は省略 prrrr 京太郎「あ、電話だ」 0~50 エイスリン 51~99 豊音 122 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 17 12 10.93 ID 3oVrXa7nO [1/2] エイスリン 174 京太郎「はい、もしもし?」 エイスリン「……」 無言 非通知 京太郎「……」 沈黙 京太郎「あのー?」 プツッ 京太郎「え?」 切られたし…… 123 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 17 15 06.13 ID 3oVrXa7nO [2/2] 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 129 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 17 25 02.51 ID fdJTFAAUO 京太郎「シロを見に行くか」 白望「何?」 京太郎「どぅわー!」ガシャッ 白望「……?」 京太郎「ど、ど、どうして俺の部屋に」 白望「おんぶ」 京太郎「あ……学校ね」 ーーー 京太郎「放課後か……」 1.部活 2.帰宅 3.ブラブラ 4.まだ学校にいる 安価下2 134 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 17 47 46.82 ID QeqH12kRO [1/2] 胡桃「てやっ」ビシッ 京太郎「いってえ!」 胡桃「あははっ」 京太郎「もう……胡桃さんですか」 俺の隣にちょこんと立ったいた小柄な先輩。 小学生と言っても問題はない、むしろ高校生であるのが問題なのだ。 胡桃「今日は部活やすみだってさ」 京太郎「あ、そうだったんですか」 胡桃「塞が一人で残って部室掃除してるよ」 京太郎「あの人も凄いな……」 0~30 小 31~60 中 61~99 大 136 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/15(日) 17 52 29.53 ID QeqH12kRO [2/2] 胡桃 122 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 141 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 00 40 13.11 ID LpU1D43UO [1/3] 京太郎「シロ!!」 白望「遅い……」 京太郎「ごめんごめん……」 白望「で、まだ思い出して無いの?」 京太郎「またその話?もう飽きたぞ」 白望「でも、大事な話……だるくない」 京太郎「……」 0~30 エイスリン 31~60 胡桃 61~99 豊音 143 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 03 48 08.93 ID /ejD039NO [1/2] 白望「!」キッ 京太郎「え?」 シロが珍しく睨んでいる。 俺の手を掴みながら睨む先にはエイスリンさんが居た。 京太郎「エイスリンさん?」 エイスリン「シロ!」ニコッ 白望「ダルッ……」 空気がピリピリしているのが分かる。俺の手を握る力は更に強く、シロは手を引っ張って俺を引き寄せる。 エイスリン「……」カキカキ バッ エイスリンさんが描いたのは俺を含めた麻雀部全員が皆で手を取り合っている絵。 何故か俺だけは五人描かれていた。 エイスリン好感度上昇安価 0~30 超大 31~60 超特大 61~99 真・超大 145 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 03 53 19.02 ID /ejD039NO [2/2] エイスリン 224 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 151 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 16 56 19.48 ID DcyPrBy0O ゾロ目ボーナス! 土方「おらぁぁぁぁ!!!」 京太郎「ひえええええええええ!!!」 土方「きりきり動けやぁぁぁあ!!」 京太郎「はぁぁぁあい!!!!!」 土方「……」 土方「今回も一度だけなら手を貸してあげましょう……」 ーーー prrrr 京太郎「電話だ」 0~50 エイスリン 自由安価 今までに出会ったキャラ 前週キャラは無し 153 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 17 01 11.32 ID 6i5qIC3FO [1/2] エイスリン 254 京太郎「……」 エイスリン「……」 また無言電話……そして非通知。 京太郎「そろそろ怒りますよ?」 エイスリン「……」 京太郎「あのさぁ……」 エイスリン「スキッ」ボソッ 京太郎「え?」 プツッ 京太郎「そろそろ非通知拒否しようかな……」 一日が終わりました。 154 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 17 02 55.90 ID 6i5qIC3FO [2/2] 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 158 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 17 15 33.60 ID cHqVie3pO 京太郎「よし、サボるか」 京太郎「どこに行こうかなーっと」 ーーー 京太郎「結局街をフラフラするだけってのも侘しいな」 京太郎「さて、どうするか」 京太郎「うーん」 0~30 エイスリン 31~60 胡桃 61~99 塞 160 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 17 28 08.93 ID LpU1D43UO [2/3] 天使 好感度max 依存度max トクンッ トクントクンットクントクンッ エイスリン「……」 京太郎「……」 京太郎「……?」 記憶の断片、何かを思い出してしまいそうなーー エイスリン「ア、ア、AHHHHHHHHH」 京太郎「エイスリン……さん?」 エイスリン「ヒサシブリ!」 とてもとても綺麗な笑顔だった。 ーーー 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 165 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 18 02 19.49 ID 1+TXij0YO [1/3] 白望「ねぇ……」 京太郎「もしかしたら……思い出して来てるかも」 京太郎「何を思い出しているかは分からないけど……」 白望「京太郎……」 白望「好き」ギユッ シロは俺を抱き締める。好きなのは当然俺もだけど、どうしてか……心が苦しい。 白望「でもごめん……」 京太郎「えーー?」 166 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 18 03 07.61 ID 1+TXij0YO [2/3] 白望「ーー別れよう」 167 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 18 04 56.09 ID 1+TXij0YO [3/3] 京太郎「えーーどうしてーー」 白望「ごめんね」スタスタ 京太郎「シローーシロ!」 愕然とした。力が抜けていく……俺はただただ去って行くシロを後ろから見ているだけだった。 0~50 豊音 51~99 胡桃 169 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 18 09 17.59 ID NT3yGy4mO [1/4] 胡桃「え……大丈夫?」 京太郎「あ……あ、あ……」 胡桃「シロが……そんな……」 京太郎「あはは、見られちゃいましたね」 胡桃「ううん、大丈夫。大丈夫だから」 京太郎「へへっ……へへ」 胡桃「……」ナデナデ 俺を撫でる手、その手が何よりも心地よかった。 好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 171 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 18 12 32.63 ID NT3yGy4mO [2/4] 胡桃 172 大戦不可避 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 176 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 18 42 51.90 ID LpU1D43UO [3/3] 俺は失意の中街を歩いていた。 何故別れることを伝えられたのか、何故シロは俺の事をそれでも好きと言ったのか。 理解不能な事が沢山起きていた。 そして最後の胡桃さんの表情。 ーー確実に口が醜く歪んでいた。 京太郎「……」ゾクッ 0~50 豊音 51~99 胡桃 181 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 18 51 56.14 ID hSZG1zR5O [1/3] ゾロ目ボーナス!二連続ボーナス! 胡桃 272(ここから好感度上昇安価含むので) ↓ 胡桃 好感度max 依存度max 胡桃「やぁ、京太郎」 京太郎「胡桃……さん?」 胡桃「良ければ私の物になって欲しいなって」 京太郎「は……?」 何を考えているんだこの人は……彼女と別れたばかりの俺にそんな言葉をかけるなんて普通じゃない……むしろおかしい。 京太郎「そ、そんなの無理に決まってるじゃないですか!」 胡桃「そう言うと思ってたよ」 胡桃「絶対に私の物にしてみせる……約束だよ」ニコッ 京太郎「……」 胡桃「ふふっ」 ーーー prrrr 京太郎「あ、電話だ」 自由安価 185 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 19 02 36.86 ID 0xAeNslDO [1/2] 豊音 148 豊音「元気ー?」 京太郎「ま、まぁ少しは」 豊音「それなら良かったよー」 京太郎「もしかして……知ってますか?」 豊音「え、えぇ!?そ、そんなの知らないよ!シロが振ったなんて話は知らないよ!」 京太郎「知ってるんですね……」 豊音「ごめんねー」 京太郎「どうして……?」 豊音「“たまたま”見ちゃって……」 一日が終わりました 186 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 19 03 04.77 ID 0xAeNslDO [2/2] 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 190 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 19 09 48.58 ID NT3yGy4mO [3/4] 京太郎「あーやってらんねー」 サボり決定! どっか行こうかな。 ーーー 何もない自然の中、俺は一人で歩く。 この雄大な自然は俺の傷付いた心を癒やしてくれるかと思う、が、そうでもなかった。 京太郎「ハァ~」 京太郎「もうダメだ……」 京太郎「いっそ……」 死んでしまおう。 そんな事を考えてしまう。 豊音「駄目だよ!」ギユッ 豊音「早まっちゃダメ!」ギューッ 京太郎「え?え?え?」 豊音好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 192 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 19 13 26.53 ID NT3yGy4mO [4/4] 豊音 178 勃発かな? 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 197 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 19 23 24.41 ID 1h2GzjlvO [1/2] 京太郎「バイトするか」 1.山菜狩 2.土方 安価下2 202 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 20 03 38.04 ID hSZG1zR5O [3/3] 村人「今日は使える人間が来たぞー」 京太郎「使える人間?」 豊音「来たよー」ニコニコ 京太郎「あ、豊音さん」 豊音「よろしくねー」 ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ 京太郎「よし、どこからやろうか」 豊音「いっぱいとれたよー」 ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ 京太郎「うわ!凄え!」 豊音 好感度上昇安価 0~30 大 31~60 特大 61~99 超大 204 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 20 09 40.84 ID jBRoZ9vLO 豊音 218 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 209 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 20 57 06.73 ID 2s0Fv3baO [1/3] ここで電話を選ぶとは、やはり天才か 京太郎「よし、電話するか」 自由安価 前週キャラ無し 安価下8 重要な安価です、よくよく考えてください 218 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 21 06 14.68 ID cpz1ySZeO [1/2] 216 217 エイスリン「モシモシ!」 京太郎「あ、エイスリンさん」 エイスリン「……」 京太郎「エイスリンさん?」 京太郎「もしかして……」 あの無言電話って…… 京太郎「エイスリンさん、俺に無言電話しましたか?」 エイスリン「……!」パァァァ 京太郎「?」 エイスリン「ウン!」 京太郎「なんだーー怖いから非通知とかやめてくださいよ!」 京太郎「実際に会わないと意思の疎通、取れませんし」 エイスリン「ゴメンネ……」 ーーー prrrr 京太郎「ん?電話だ」 安価下3 自由安価 224 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 21 23 47.99 ID 1h2GzjlvO [2/2] 京太郎「もしもし……」 白望「……」 京太郎「シロ……」 白望「……」 京太郎「……」 沈黙。一切の言葉も発せられない。 京太郎「どうして俺の事を……」 白望「これは……最後の忠告」 白望「岩手を離れた方がいい」 白望「そして、宮守の人間とは永遠に関わらない」 白望「それだけでダルくないし、京太郎は幸せになれる」 京太郎「っ……!」 流石に頭に来た。 ここまで嫌われるとも思っていなかった。 京太郎「っざけんな!」 白望「!」ビクッ 京太郎「俺はこんなにお前の事が好きなのに……!」 0~80 ?????? 81~99 ???? 227 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 21 28 19.39 ID 5wOEbOjZO [1/2] 白望「私と居ると不幸になる……!」 白望「だから駄目」 京太郎「意味分からない事言うなよ!」 白望「宮守の人間は京太郎を不幸にする」 京太郎「それだけの理由で俺とは二度と会えないのかよ!?」 白望「っっ!」 白望「違う!!」 白望「大好きだけど……これ以上不幸な京太郎は見たくない!」 白望「それはとてもダルい……」 0~10 ???? 11~99 ?????? 231 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 21 34 06.19 ID duH7CEpqO 所詮この程度か…… 京太郎「俺はシロと一緒に居れたら幸せなんだよ!」 京太郎「いくら不幸になったってそんなの苦にならない!」 白望「私だって私だって……」 京太郎「ならっ……!」 白望「……」 ラストチャンス~ 0~30 ???? 31~99 ?????? 233 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 21 38 05.62 ID eRscWzdkO karma ズキッ ズキッズキッズキッ 京太郎「っ……ぐぅ」 京太郎「頭が……頭がぁ」 白望「京太郎……もう大丈夫」 白望「ね?」 京太郎「どうしてこんな時に限って優しく語りかけてくるんだよぉ……!」 白望「もう、無理しないで」 プツッ 一日が終わりました 236 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 21 44 43.43 ID 2s0Fv3baO [3/3] 朝 行動フェイズ 1.登校 2.引きこもる 3.サボる 4.自由安価 安価下3 243 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 23 28 41.39 ID 5wOEbOjZO [2/2] 京太郎「もうダメだ……引きこもろう」 京太郎「はぁ~あ」 どうしようもない気分だ、くだらない事もやってきたけど昨日の事はやっぱり凹んでしまう。 0~20 白望 21~40 エイスリン 41~60 塞 61~80 胡桃 81~99 豊音 246 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 23 36 33.46 ID 5Z/Tahq1O 京太郎「ん?」 ピンポーン 京太郎「誰だ……?」 --- 京太郎「はーい」ガチャ 目の前に立っていたのは元恋人、シロだ。 白望「京太郎……」 京太郎「シロ……」 白望「学校……最近サボり過ぎだから行こう」 京太郎「やめてくれよ、そういうの……」 京太郎「もう……」 ズキズキッズキズキ 京太郎「ぐうぅ……!」 またこの頭痛だ! 前から変な時に頭痛が来る時もあったけど……また来やがるなんて! 白望「京太郎……大丈夫?」ギュッ シロは俺を担いで家の中まで運んで行った。 0~20 思い出す 21~99 思い出せない 250 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/16(月) 23 43 06.98 ID iOC17i37O 白望「んっ」 ペタッ 京太郎「……ありがとう」 白望「冷えピタだけど」 京太郎「十分だよ」 白望「良かった。頭痛は大丈夫?」 京太郎「……ずっと凄い」 京太郎「更に激しくなってる」 白望「だと思った。でも我慢して」 京太郎「分かってるよ」 白望「……怒ってる?」 京太郎「少し」 白望「……」 0~30 思い出す 31~99 思い出せない 254 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 00 00 13.30 ID pm4uWPCrO [1/2] 白望「京太郎?」 京太郎「ぐぅぅ……あっ……」 ドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッ --- シロ「京太郎……元気?」 ドクンッドクンッドクンッ 京太郎「はい!元気ですよ!」 シロ「今度デートしよ、ダルッ」 ドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッ シロ「好きだよ」 京太郎「は、はい!」 --- シロ「お願い……やめて、それだけは」ブルブル エイスリン「ダメッ!」 グググッ シロ「ぐふっ……ぐ」 シロ「やめて……私はどうなってもいいからこの子だけは」ポロポロ シロ「やめて……!」ポロポロ グググッグググッ --- 京太郎「……シロ」 京太郎「白郎」 白望「きょ……きょうたろぉ……う……」ポロポロ 京太郎「待たせてごめんな」 256 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 00 04 47.85 ID qMeZg3jtO 京太郎「今回は一番まずいぞ」 ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ 白望「どうして……?」 京太郎「宮守の皆が危険だ」 京太郎「塞さん豊音さん胡桃さん……エイスリン・ウィッシュアート」 京太郎「全員が狂気を孕んでいる」 白望「エイスリンがおかしくなったのは気付いていた……」 白望「他の皆は……ダルい」 京太郎「よし、行くぞ」 「どこに行くのかなー?」 京太郎「っっ!」 窓からは豊音さんの顔…… 豊音「逃がさないよー」 京太郎「くそっ……!」 豊音「ずっと居てもいいよ、この部屋にずーっと!」 0~50 脱出 51~99 「こら!逃げるな!」 260 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 00 13 51.49 ID ftJV644MO [1/3] 豊音「あれー?逃げられちゃったよー」 豊音「でもねー私に気に入られた人間は皆……この村から出れないって……知ってるかなー?」 --- 京太郎「はぁ!はぁ」ダダッ 白望「はぁ……!はぁ……!」ダッタッ 京太郎「大丈夫か!シロ!」 白望「うん……まぁまぁ」 白望「足に蔦が絡んだけど……」 京太郎「はぁぁ!?」 京太郎「マジかよ!?」 白望「抜けない……ダルい」グイグイ 塞「……ねぇ」 塞「どこに……行くのかな?」 京太郎「っっ!」 京太郎「ちょっとしたデートですよ」 塞「いいねそれ、私も連れて行ってよ」 京太郎「お断りします」 舐めるように俺の事を見る。じわりじわりと迫ってーー 0~50 脱出 51~99 「こら!独り占めはダメ!」 263 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 00 24 28.79 ID kjHxNHDAO ブチッ 塞「本当……昔から自由奔放だよね……シロは!」 白望「ごめん、蔦が千切れた」 京太郎「よーっし!行くぞ!!」 ダダダッッ 白望「ダルッ」 --- ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ 胡桃「やっほー」 京太郎「この人……沢山凶器持ってるな」 胡桃「逃げると……投げるよ?」 京太郎「目の焦点が合ってませんよ」 胡桃「大丈夫。当てるから」 0~50 脱出 51~99 オマタセ! 266 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 00 29 22.41 ID Qt4gh0CWO [1/2] あのシロが……何故だ 京太郎「あと少しで村を越える……けど」 京太郎「一番厄介な人が来たな」 白望「……」ブルッ エイスリン「キョータロウ!シロ!」 カキカキ バッ 今度は胎児の絵……か? ひどい人だ。 _ / |ハ i . ,´ j [ | 斗ー┼ぃ」 i i , { { _j斗 i| i 」 八」ft| |、 i |ハ [ ィ 仆八 || j抖汽j「f対 沁 | l{ 小 人れj「外、」 rJ 「 仆 扞仆辻 、 | 乂対 rJ | 乂 _ツ] 「 个イ丁 \L ]人乂ツ ,.,.,., Lノ [ ‘, 「 |小 .,.,., ' i 厂 ! ‘, 〔 ¦い 、 ノ ,| 〔 ¦ ;込、 仆 { , ゙、 ,; | 「 > .,__, ィ 人 `. iト 小 , 小 」i [ rt]___彡 ⌒ヽ ぃ, L, ト; /_ノ 八iト〔 jLリ汽,厂「 沁 匕L _j「リノ イ{ _j斗ャヒ ¨ア/ j圦 t┐ _彡ノ丿 ~^ __ ‘'廴」 i 〈 イ _⌒L戎r‐‐匕 /^ ¨¨丁 r==や-や==┬‐. ア入 j广Y^ 圦 坏 ケ¨¨ケ 坏'/, ノ i{ , r イ /, ,} '/  ̄ ̄ __ '//, ,'^ i ∨ /人 イ _j 」 ^j '/ - - - - '//, ´ 〉’ / 〃 ハ\ 八ア ; ` '/ - - - - '//,. , ,´ ^ 、,_j L..」 Ⅵ ,′ } '/ - - - - '//, / / ヽ|/ } 0~30 脱出 31~99 ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ 270 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 00 33 07.37 ID Qt4gh0CWO [2/2] 今まで出なかった分の低コンマを吐き出す住民、有能 京太郎「よし、なんとか宮守を抜けたぞ」 白望「これから……どうするの?」 京太郎「安心しろって……ほら」 ブルルルンッブブーッ 土方「おらぁ!早く後ろの荷台に乗れやぁ!」 土方「……何処に行く?」 土方「愛の逃避行……お供させていただきますよ」 何処に行く? 自由安価下8 281 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 01 26 41.61 ID bvUUCjVpO [1/5] 福岡 京太郎「助かりました」ペコッ 土方「おうっ」 ブルルルンッ --- 京太郎「さぁどうする?」 白望「眠くてダルい」ウトウト 京太郎「そうか、じゃあどっか泊まりたいけどなーー」 「おや、あなたは?」 京太郎「ん?」 京太郎「こんな夜中にどうしたの?おばあさん」 「ふふふ、今遠くに出かけてる旦那に似てると思いまして」 「かっこいいあなたと可愛いガールフレンドに免じて泊めてあげますよ、宿にこまっていそうですし」 京太郎「ありがとう、おばあさん」 白望「……ありがとうございます」 「すばらですね」 京太郎「変な口癖だ」 「おっと、過去の口癖が」 301 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 02 13 34.10 ID 4T17l/dTO 3年後 京太郎「あーー」 京太郎「シロ」 白望「京太郎……おんぶ」 京太郎「はいはい」 俺とシロは岩手を離れ、福岡の大学に通っていた。 シロの打ち筋に気づいた福岡の強豪の大学からスカウトが入学の誘いをする、シロはダルがったもののトシさんの一喝でなんとか嫌々福岡の()大学に通う事にした。 俺から離れたくなかったとの事らしい。 それを聞いた時は顔が真っ赤になりましたとも、えぇ。 京太郎「東京のプロチームから誘いが来てるんだって?」 白望「うん、もう一つはオーストラリア」 京太郎「どうするつもり?」 白望「勿論東京」 京太郎「そっか……じゃあこの大学の分校がある東京に俺も入学しないと」 白望「本気?」 京太郎「勿論。どこまでも着いて行くよ」 白望「へぇ……」クスッ 白望「もう離れ離れは嫌だから?」 京太郎「おう、次は絶対離れない」 白望「いっつも後を追うからね……馬鹿」 京太郎「あはは……ごめんな」 303 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/06/17(火) 02 18 59.04 ID pm4uWPCrO [2/2] エピローグ 五年後 苦難に負け続けて来た。 理不尽に殺され続けて来た。 でも、最後は打ち勝つ事が出来た。 人生山あり谷ありとは言うが、谷底人生が二度連続するなんて誰が思うものか。 でもーー 今は違う。 共に歩き、笑顔を絶やさずに夢を見る。 少し怠けがちな恋人だげれども、俺は後ろから背中を押し続ける。 最愛の人を。 305 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 02 25 45.04 ID XnD/rmIMO [1/2] シロ「……」 いつ見てもかっこいい。 頼りになる、常におんぶされたい。 シロ「……今日はカレー」 京太郎「やりぃ!」 シロ「ダルッ……」 塞と豊音と胡桃には困る程に謝られた。でも許してあげた、何も行動に移していない人間をどう許すなと言うのか私には分からない。 エイスリンは結局自分から顔を見せなかった。許してあげるつもりでは居たけど、自殺されたらどうしようも無い、私から顔を見に行く羽目になるのは皮肉じみている。 ただーーとても安らかな顔をして眠っていたらしい。 シロ「京太郎」 京太郎「ん?」 シロ「かっこいいよ」 京太郎「は?」 ,. --- 、 ____ /, ´ ̄ ̄` '⌒´ \ 、_/_/⌒ヽ , / ヽ ,---、 / // ヽ . , / ̄-/ /' { | | | / __  ̄,./ /-' l| l | |___ l | | . ' / ,イ _| | |ア__l { { | / }`| | | / , ´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 | | /\'´ /{ | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{ ////\ r--- ´八 !∧  ̄ , . . }/ノ/ リ. ///////\ \}∧ u 八/ //////////〉 込、 __ ,. / ///////// / }>、 ` イ |从 ,'//////// / _ /--、l ` ̄ , |--、.///////// / イ/////\ {////} / 「///|'//////// /´// {////////ー '|////| , |///l|///////////// |l///////////ヽ// \ |////> 、////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、 307 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 02 28 53.17 ID XnD/rmIMO [2/2] 京太郎「あのさ」 白望「なに?」 京太郎「これからも一緒だぞ」 白望「当然」 京太郎「子供も作ろう」 白望「いいよ」 > '" / / ,, - ''"‐‐- ,,_ , /! = 、 ` ‐-- ''"/ -( ´ ヽ、 ̄` - 彡 / ゝ- ,, ー-- ニ==彡 イ / / ヽ -= ヽ、 __ (〃 イ イ "'' - ,, ヽ ヽ -=` イ ,' ,' l 丶 `"''<"''< } > / / /! ! , ! ヽ ,, ヽ ) /"' -‐< ( / // ! l 、 \~"''< ヽ ./ ヽ、 { /〃 il  ̄ 三 \ゝ - ,,斗= ミ ヽ} ヽ }\ 、` ゝ { ヽ l}/弐芯示 ´ 以 ゚ リ/ l } l/ 丶) ヽ) j 、! ゝ‐ ' `¨´ ' / 丶 ヽ / l lヽ', ' ''' ,' ' } ', } ……ダル / l 、 / / / /〃 ∧ 、、 、 ヽ - /ノ, ノイ ノイ `  ̄ ミ゙丶 __ , イ ≦´ ̄ ̄`ヽ , ' _ ノ〔.リ ,、‐-彡/ / / ', _/ ´ ム ハ ゞ=く . } ., ー- ..,,__/ / } γ {/ { . . // `ヽ__ ', > ´ ̄、ヽ / )' ァ--- == 、 __},,.> |. _r ´ __, ヽヽ}/ ; '> `¨´ ヽ ̄ r。 ! l {(´/_,,..-≦--´ー==チ } | {、 | > ´ / . .;.' . /ィ"´ ノー-rォ- 彡ヽ ! r ´ , . . . ' . . ′ {. | | } | i `ミ、,! . . . . . .{ . | | | y' リ. ! ! . . . . . . | . !. |」 | {. ', . |. . . . . . . | . ' .} } ! | ハ . ! . . . . . . .| ,. ' .| ヾ |. / ヽ . . | . . . . . . . ,.ィ´ / ´ ハ ミ、 ' `ー-、 | . . . . . . . ! "´ ' { 〉. { ', ';. . . . ./! ´ } / } } ';. /| | ハ / ! / ハ | | \ / ヽ _ ,,..イ | '/.', Vハ `゙ ヽ ゝ __ ,,..ィ } ∧ ', { / ;′ / ∧ハ. ヽヽ / ,! ,' } マハ ` \ / / / マハ \ / / ,' マハ \\ / ,! ,′ マハ \\ / , | ∨', \\ / ;___ \ \\ / !三}__{三三彡ヽ \\. / |ヽ,|∞ i!77リ////,.\ /ノ ム !ミ/| ̄ !///}.//////\ ,.イ/! '. ///ヽ |/∧ |///!///////,'∧ //,i!/! {////,\ |///ミ、j///!////////∧ ,ィ/////i!/! iレ/////,'≧x |,'///ヾ,////////////∧,,イ///////,i!/! |/////////ミ≧='ミム、//}//////'////////////////,'i!/| |//////////////ヾミ、刈////ムイ彡'///////////////,i!/! .!//////////////////ム≧ー-{////////////////////,i!/| 京太郎「今度はもうやり直さない」 ずっとーー 309 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 02 39 07.19 ID sxY7slsNO [1/6] 15年後 「やっべーっ!遅刻だ!」 白望「起こしたのに……」 京太郎「遅れる遅れるーー!!」 白望「2人揃って……もう」 白望「入学式早々遅刻はやめて欲しい」 「分かってるって!!!」 「白君ーー!はやくー!」 「やっべ!エイスリンの奴が来てる!」 「早く行かないと!」 京太郎「白!俺は先に行くぞ!」 「裏切り者ーー!」 白望「あなた……ネクタイ忘れてる」 京太郎「ぎゃー!シロはそろそろ炬燵から出てくれ!!」 白望「断る」 京太郎「あー!遅刻だー!」 「行くぞエイスリン!」バンッ 「ウンッ!」 京太郎「ついさっきまでシロと炬燵でぐーたらしてるとおもったら勝手に慌てて、颯爽と行きやがった……」 白望「私達にそっくりでいい子……白郎の弟だもん」ムクッ 京太郎「あぁ……そうだな」 シュルシュル キュッ 白望「行ってらっしゃい、あなた」 京太郎「おう」 チュッ 白望「会場でまた会おう」 京太郎「おう!」 ずっと、ずっと、ずっと、幸せだ。 カンッ 325 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 03 01 12.84 ID pdUjaJ/FO [2/3] 次はバッドエンドスレ作ろう(提案) 現在解放されているのが ゆみルート 一 衣 照 淡 怜は封印中 (ピンチになったらハギヨシ登場を使う機会もない程に怜はコンマを全回避しました。次回怜ルートのピンチ時に使用できます) 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 (永水を選ぶ時は一応確認をしますが復讐編かどうかを明記してください) (宮守は強制ルート入ります) 前回ヤンデレだったあの子も……ヒロインだったあの子も……! プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下9 356 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 15 59 13.09 ID bvUUCjVpO [4/5] 玄 3 宥 51 憧 好感度max 依存度max 灼 2 穏乃 51 晴絵 96 平和じゃん!やったねたえちゃん! 二個下だったらなぁ……(血涙) 大正義阿知賀編がついに始まりますね、すばらっ パワー系ヤンデレ 追跡系ヤンデレ 束縛系ヤンデレ 純粋系ヤンデレ 策士系ヤンデレ 伝説系ヤンデレ 今回も阿知賀に転校してから地区大会を終え、全国大会を控えた時を舞台にしたお話です 通学路 京太郎「入学してから結構経ったなぁ」 京太郎「皆、本当に全国へ行けちゃったから凄いよなぁ」 俺なんか…… 京太郎「あ、あれは」 0~20 玄 21~40 宥 41~60 憧 61~80 灼 81~99 穩乃 安価下1 359 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/06/17(火) 16 56 55.83 ID RxPPfs9oO / //// / _ _ / .//' ./ /// / r――- _ _ -―…‐- / ム' // r―… ̄ \ / / r三ニ ヽ / / _ -――- _ [_ , / / _ -――< ̄ {__/ _ -‐- / 厶 ` __{三ィ _- ` 、 / | /. \ \\ ̄ ̄ ./ー‐ ´/ _ -‐´` 、 / | ____/. .\、 \ヽ、. . / 厶 -‐  ̄ ` 、/ |____i | |; .|Lミxヾ、. . -‐ ¨ / l | l ;ィ |ト ハ|_}!ト }\`}/ / 八 l ハ. .l //|-jj } / ネ灯〈ィ、 く _____/ 、 '; ハ ヽ/ ネィ ゞ',, ;{ l ト、 . _ ―  ̄ ', '; ヘ 込_リ ` ハヽ、ヽ マ ̄ ’ '; ヘ ヽ'''' r ア /、「イ Ⅵ ハ マ\ .`マァ<ニユ込、` ノ'ヘ ____/ |ヘ .`\ \ `| } 入 ̄ `ー /二ニ=- //. ヽ  ̄ア {‐' ト \ / / 丁 ` ー-| | ハ `ー--イ \ ′ ̄ ̄{イ λ{ `| 、 ハ {`ぐ、__}`、ゝ´ヽ | _ 八 { ヾ ヽ.`ー才 .| }ヽ ._|、 γ´ `、r‐、 ヽ、 `/ ノ .|イ j . j \ | | __ - ― …´ヘ { l リ }o ノ \ |. ノ γ´ ヾ、 / /o t‐ ´ `ー- 、 ヽ x } ヽ }\ ./ | ヽ \ ´.. _} 「 ` ´ o .L /アi__ } `´ `ー‐…  ̄ ̄ /くヽ、 | γ { .| `ー-一´ | `ー` 〉 j ヽ/ / o 〈 l _ { 、 o 〉 `ー' し' _____/ . . . ` 、 ∧o,.イ / . . . . . . . . . . . . / . . . . . . . . . ‐- ____/ . . ′| 宥「おはよ~京太郎君」 京太郎「あ、宥さん」 宥「憧ちゃんが早く部室に来てって言ってるよ」 京太郎「また憧か……分かりました」 宥「頑張ってね~」 0~30 小 31~60 中 61~99 大
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2612.html
h28-01 京淡白糸台 h28-02 京いちごまこ誠子 h28-03 京いちご h28-04 京白糸台 h28-05 京淡透華佳織 「ロック伝説」 h28-06 京哩 h28-07 京華菜 h28-08 京いちご h28-09 京淡 h28-10 京洋 h28-11 京淡 h28-12 京いちご h28-13 京玄 h28-14 京小蒔 h28-15 京穏 h28-16 京淡白糸台 h28-17 京いちご h28-18 京煌、健夜 h28-19 京淡 h28-20 京穏 h28-21 京煌 h28-22 京竜 h28-23 京キャプ h28-24 京咲 h28-25 京咲 h28-26 京智葉 h28-27 京揺杏 h28-28 京和 h28-29 京和 h28-30 京淡+清澄 h28-31 京咲 h28-32 京哩 h28-33 京霞初 h28-34 京白糸台 h28-35 京淡 h28-36 京すこ h28-37 京和 h28-38 京豊 h28-39 京姫 h28-40 京塞 h28-41 京穏 h28-42 京哩 h28-43 京穏 h28-44 京太郎裁判 h28-45 京マホ h28-46 京マホ h28-47 京マホ h28-48 京ハオ h28-49 京怜 h28-50 京哩 h28-51 京永水清澄 h28-52 京マホ h28-53 京玄 h28-54 京シノ玄 h28-55 京マホ h28-56 京キャプ淡佳織コーチ すがけのいちにち h28-57 京姫哩 h28-58 京玄 ※猟奇注意 h28-59 京憧 h28-60 京ゆみ h28-61 京灼、玄 h28-62 京ゆみ h28-63 京ゆみ h28-64 京ゆみ h28-65 京泉 h28-66 京和 h25-38の続編的ななにか h28-67 京清澄 h28-68 京玄 h28-69 京咲 h28-70 京白糸台
https://w.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/201.html
引用元:【魔弾の】白糸台麻雀教室~魔法少女すみれ☆マジか…~【投手】 56 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 白糸台で麻雀教室があるのか 57 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? ただし高校生限定な 58 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? まあしゃーない 59 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 誰だっけ、白糸台出身 60 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? てるてる あわあわ 魔法少女SSSS 61 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID sukoyA50 魔法少女とか可愛そうに。はやりんコースだね 62 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID kituiA50 胸がない小鍛冶プロの方が悲惨じゃないかな☆ 菫「なあ、照」 照「なに、菫?」 モグモグ 菫「お前のことは信用してるし……大丈夫だとは思っているが」 照「うん」 モグモグ 菫「くれぐれも……くれぐれも、嫌でしょうでやっているような態度はとるなよ?」 照「大丈夫」 モグモグ 照「……」 ゴクン 照「おかわりある?」 尭深「あ……はい」 菫「……」 菫「……不安だ」 98 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? そういやあわあわ出ないらしいな 99 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? ああ、バッティングしたんだっけ。なんかの大会と 100 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? SSSSさん過労死するんじゃないか? 101 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SMSMHIMEko 大星プロが居ても居なくても一緒やなかと? 102 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 確かに…… 103 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? その辺、SSSSさんは流石だよな 104 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 流石の精密機械 105 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 流石の狙撃手 106 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ANGELAKO 面倒見いいしね 107 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID southR15kaz 基本弘世プロはしっかりしてるから 108 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID RodRussia 苦労人ですけど 109 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SAeKOshi その分時々弾けてストレス解消しないと…… 110 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Daruidaly 実際過労死しないか心配 111 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SHeepD4C 強力な助っ人行くから大丈夫やっち 菫「……で、淡の奴は出られないのか」 尭深「大会と被ってて……それで……」 菫「……はぁ。フリーランスでやるからそういうことになるんだ」 菫「アイツのやり方だから、好きにしろとしか言えないけどな」 照「……」 照「……菫」 菫「ん、なんだ?」 照「淡が居なくて……大丈夫?」 菫「……ああ」 菫「アイツも――ダブリーを使わないときはそこそこ普通に打ってるから、ある程度の指導はできるだろう」 菫「だから……いないと、痛いが」 照「……」 菫「助っ人を呼んでるから、大丈夫だ」 菫「淡よりも、よっぽど向いている奴を」 照「助っ人?」 菫「ああ」 菫「……正直、私としては気が進まなかったんだけどな」 京太郎「どうも……すみません、遅れました!」 菫「……まだ予定集合時間には五分ある」 照「京ちゃん……?」 京太郎「お疲れさまです、照さん。……あ、弘世先輩! これおみやげです!」 菫「……ああ、すまない」 140 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? スッガかよ!? 141 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? あわあわの助っ人に入るスッガ……京淡あるで 142 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii ないから。ないから 菫「最終的に頼んだこっちが言うのもどうか、という話だが……」 京太郎「はい?」 菫「お前な、気を回しすぎだ。それに働きすぎだろう」 菫「手伝いを申し出てくれたのは本当に有り難かったし、感謝してるが――」 菫「もう少し、自愛したらどうだ? 頼んだ私に言える義理はないし、言いたくもないが」 京太郎「えーっと……マネージャーがいるんで無理はないです、というのと……」 菫「え?」 京太郎「え?」 菫「いや、なんでもない。続けてくれ」 京太郎「は、はい」 菫(……) 菫(マネージャー、居たのか? ……聞いてないぞ) 京太郎「それに……他ならぬ弘世先輩の頼みですから、俺が断る訳ありませんよ」 菫「……」 菫「……須賀、お前はそういうところがいい後輩だと思う」 京太郎「へ? は、はぁ……」 菫「ただな、変な遠慮はしなくていいんだからな? 先輩として、お前に余計な負担は増やしたくない」 京太郎「あー」 京太郎「大丈夫です! 弘世先輩の頼みに、余計なことなんてないんで!」 京太郎「基本的に弘世先輩が殆どの段取りをしてるから……本当に、負担とかはないですよ」 菫「そうか?」 菫「なら……まあ、甘えさせて貰うか」 京太郎「おまかせあれ!」 照「京ちゃん、予備のおかしが欲しい」 京太郎「あ、はい」 菫「照、お前は甘えすぎだ!」 菫「須賀、お前も舌の根が渇かないうちに働こうとするな!」 照「……」 京太郎「……了解です」 菫「……はぁ」 菫(本当に大丈夫なのか、これは……?) 菫「とにかく、今日の麻雀教室にあたっての注意だが――」 照「うん」 モグモグ 京太郎「はい」 菫「まず、照。お前はおかし禁止だ」 照「……」 照「……………………………………えっ」 照「危なかった。…………なんで?」 菫「器用にしゃがみながら口でキャッチするな、お菓子を。はしたないぞ」 照「大丈夫、何があっても京ちゃんが貰ってくれるから」 京太郎「え? 流石に食べかけはちょっと……」 照「酷い……。でも、私は食べかけじゃないから大丈夫だよ」 京太郎「へ? 今、現に……食べかけだったんじゃ……」 照「え?」 京太郎「ん?」 菫「……はぁ」 菫「とにかく、お菓子を食べるな。教室中は勿論、休憩中も」 照「どうして?」 菫「私たちはOG。その後輩と後輩になるかもしれない中学生に無様な姿を見せられるか?」 照「……大丈夫」 菫「何がだよ」 照「私、いっつも菫に迷惑をかけてばっかりで……感謝も上手く言葉にできてないけど……」 照「菫に余計な心配させないようにしようって、努力するから」 菫「唐突に猫を被るな、猫を」 照「でも本心」 菫「………………そうか。ありがとう」 菫「だけど、それとお菓子は別の話だ」 照「ひどい。信じてるのに」 菫「私もお前を信じてるよ」 照「なら……」 菫「迷子しかり、ちゃんと手綱を握っておかなきゃ何かをやらかすって信じてる」 照「酷い」 照「それに……それは違う」 菫「どこがだ? というか、何がだ?」 照「私は道に迷ってない。道が迷った。私のことを見失っただけ」 菫「……哲学的だな」 照「本が好きだから。京ちゃんの次ぐらいに」 菫「……」 菫「…………なら、行間くらい読め」 照「?」 菫「嫌味に気付け」 照「? 嫌味って……?」 菫「……はぁ」 照「なら、せめて充電させて」 菫「充電……?」 照「京ちゃんの膝の上に――」 菫「却下」 照「酷い。まだ言い終わってもない」 菫「知人がやってたから判るんだよ。どこで仕入れたのかは知らないが……」 照「私のオリジナル」 菫「……」 照「私のオリジナル」 菫「……判った。それでいいから、もう喋らなくていい」 照「お菓子をくれたら喋らないでいいけど……」 菫「却下」 照「……むぅ」 照「お菓子をくれたら――」 菫「却下」 京太郎「ん、ああ……憧か?」 京太郎「おう、ありがとうな。良く俺の誕生日とか覚えてたなぁ」 京太郎「ん? 悪い……小さすぎて聞き取れな――あ、そうか、なんでもない」 京太郎「話したいこと多いけど……今仕事中だからさ」 京太郎「ああ、じゃあ、また夜に」 京太郎「――Ich leibe dich.」 京太郎「なんてな、冗談。なんかこういう恋人とか新婚みたいの、憧れないか?」 京太郎「憧? もしもし?」 菫「……」 菫「……須賀」 京太郎「あ、すみません! 電源切っておきます!」 菫「いや、それは別にいいが……」 京太郎「?」 菫「発音が違う。ただしくは“Ich liebe dich.”だ」 京太郎「アッハイ」 照「……」 210 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? SSSSさんってどんなコンセプトの魔法少女だっけ? 211 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? なんか全部技名がドイツ語 212 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 魔弾の射手だから仕方ない 213 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 魔弾の射手ならドイツ語だもんな 214 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? カスパールと違って弾切れとは無縁だけどな 215 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 実際ヒラコー絵のSSSSさんは想像しやすい 216 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? (なかの人の趣味じゃ……いや、なんでもない)>ドイツ語 217 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID TAKEMEEE 趣味だよ 菫「須賀、お前には3つだ」 京太郎「はい」 菫「まあ、指導という名目で打つこともあるかも知れないが――トラウマになりそうなメタ攻撃はやめろ」 京太郎「……え」 菫「お前、13位だろう? お前をインハイに放り込んだら、十分に地獄絵図になるぞ?」 京太郎「そんな、咲じゃあるまいし……トラウマなんて……」 菫「ないとは思うが、お前の打ち方は中々際どい攻めだからな。昔は、電撃を叩き込むと言われていたし……」 菫「その辺りの見極めは出来てると信じるが」 京太郎「はい」 菫「2つ目」 菫「照を甘やかすな」 照「……!?」 京太郎「了解です」 照「――!?」 照「酷いよ、菫」 菫「お前、なんでか知らないが須賀といるとやたらだらけるからな。禁止だ」 照「それは……」 照「……」 照「京ちゃんは、照おねーちゃんの味方だよね?」 京太郎「いい年して、自分をおねーちゃんとか言わないで下さいよ……。それに俺に姉はいませんから」 照「……」 照「……判った」 照「……」 京太郎(……? やけに悄気てるけど、甘やかされないのがそんなにショックなのかよ) 京太郎(……) 京太郎(照おねーちゃんとか……聞き覚えがあるようなないような気がするけど、飲み会かなんかだったっけな?) 菫「3つ目。これが一番大事だ」 京太郎「はい」 菫「女子高生に女子中学生を誑かすな」 京太郎「オレェ?」 菫「他に誰がいるんだ、誰が?」 京太郎「……」 京太郎「……弘世先輩が」 菫「なんで私なんだよ」 京太郎「長身で、スラッとしてて、格好いい美人で頼りになるから……お姉様的な」 菫「馬鹿馬鹿しい。それに、お姉様も何も私に妹はない」 京太郎「……」 照「……」 菫「なんだ?」 京太郎「何でもないです」 照「なんでもない」 280 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? クールビューティーだよな、SSSSさん 281 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? SSSSさんの打ち方好き。トップから直取り逆転とか、4位を撃ち抜いて首位浮上とか 282 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 安定性とトラップの7位 高打点と回避力の8位 救援と精密さの12位 安定感とドラマ性の13位 追い上げと超加速の15位 つよい(確信) 283 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 実際、15位以上の上位ランカーが5人いるとか凄い豪華なチームだよな 284 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ultraQhna それでも幹部クラスがおらんのは厳しいとこやけど 菫「尭深、スケジュールの確認いいか?」 尭深「あ、はい……今、出します」 菫「ああ。できたら、暗記していてくれた方がよかったんだけどな……。それはタブレットか?」 尭深「はい」 京太郎「それにしても、やっぱり弘世先輩は頼りになりますね」 照「うん。……私の自慢の友達」 京太郎「俺の自慢の先輩です」 京太郎(実際弘世先輩と居て、俺が何かをやたらにやんなきゃいけないってのはないからなぁ) 京太郎(……酒は除くけど) 302 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? SSSSさんは格好いいよな、台詞も 303 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 若干厨二入ってるけどな 304 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? 魔法少女だから仕方ない 305 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID KO1SAIKYo9 「私たちのモットーはなんだ?」 「左の頬を殴られたらアイアンクローです」 「お優しいことだな。お前は聖人か? ベジタリアンの差別主義者か?」 「正しくは“左の頬を殴られる前にブレーンバスター”だ」 これは滅茶苦茶やと思いました 306 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID SMSMHIMEko 左の頬ば叩かるる前に、お尻ば差し出すんが普通 菫「……さて、粗方の準備は良さそうだな」 菫「いよいよ始まるが……ふたりとも、さっき言ったことはいいな?」 京太郎「はい!」 照「判った」 菫「よし――――いくぞ!」 320 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? JKいないと報告受けられないのか 321 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Terr3Terr3 待ってて 322 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID Awaawaii 女子高生!? 323 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID shrutupyou こんなところに書き込んじゃ駄目でしょ! 324 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID sukoyA50 滅びよ 325 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID kituiA50 ブラック☆ホール 326 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX XX XX.XX ID ??? パンツうp その後、至って普通に麻雀教室は進行したが……。 数人が、「本当にPADなのかな」「魔法少女ってキツいよね」と口にしたことで一変する。 菫「ふふふ……怯えることはない」 菫「よいしょっと」 ロンッ 菫「よいしょっと」 ロンッ 菫「よいしょっと」 ロンッ 菫「ほ~らほらほらほら」 ロンッ 菫「よいしょっと」 ロンッ 菫「よいしょっと」 ロンッ 菫「よいしょっと」 ロンッ 菫「ほ~らほらほらほら」 ロンッ 京太郎が間に入ってミンチになるまで、ハート様のコンボは続けられたらしい。 __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ 【弘世菫の好感度が上昇しました!】 【宮永照の好感度が上昇しました!】 【渋谷尭深の好感度が上昇しました!】
https://w.atwiki.jp/kikaikitan/pages/8.html
ステータス 保有技能 装備 アイテム フォームシフト現在格納可能な相手 ネクサスシフト効果 制約 追加能力 登録人数 ネクサスシフト時最終ステータス ヒーローシフト効果 制約 参加人数 ヒーローシフト時最終ステータス 『TTT(光)』使用時の注意 ネクサス・ジュネッスシフト効果 制約 格納時獲得補正・各固有シフト 真・ヒーローシフト効果 制約 アマートルシフト効果 制約 クライマックスシフト・アルゲントゥムノアステータス 保有技能 ステータス HP:660 ATK:35 DEF:35 保有技能 『比翼の鳥』 人一人にして人に非ず。翼片翼にて翼に非ず。 人物を指定し、己の中に格納する能力。 格納した人物に応じた能力と補正を得る。 『TTT(光)』 The Templehero T。 寺生まれのTさん。この世のありとあらゆる理不尽の天敵。 絶望を絶つ者。どこかの誰かの希望の具現。 心を照らし、絆を紡ぎ、希望を繋ぐ者。 ヒーローシフト中、MAXHPを100減少させる事で以下の能力を使用可能。 戦闘中、指定した技能を【封印】する。 都市伝説による効果を指定。指定した効果を無効化する。 自分のMAXHPの数値分、指定した人物のHPを回復する。 装備 E:『腕輪:Nexus?』【防具】 ATK補正+15 DEF補正+15 E:『真・ルーベライズ』 効果:死亡・ゲームオーバーを無効にし、所有者をHP1で復活させる。 E 『ジャイアントキリング』 効果:巨大な存在に対する戦闘論理。特定の都市伝説との戦闘時に判定値+10。 E 『死超』 効果:発動ターン、相手攻撃サイド確定時にそのターン受けるはずだったダメージに自身のATKを+し、相手のHPダメージとする。一戦闘一回 【真・ヒーローシフト中効果】 効果:発動ターンの行動判定敗北時、それを勝利扱いに。一戦闘一回 『真・オモイヤリ』【聖遺物】 ATK補正+30 DEF補正+30 ヒーローシフト中、行動判定で勝利する事で何かしらの「奇跡」を行使する。 『シュクジュ・ヘキ』【盾】 ATK補正+5 DEF補正+20 【国広一】を格納中、ターン終了時にそのターンに受けたダメージの1/4を回復する。 『カタキウチ・ツラヌキ』【遠隔武装】 ATK補正+25 【鶴田姫子】を格納中、判定コンマが75以上の時『リザベーション・バースト』を発動する。 『フクツ・ゼシキ』【靴】 自身のATK、DEFを+5、判定値を+3する。 【高鴨穏乃】を格納して経過したターン数、この補正は重ねがけされる。 『ハリコノトラ』【針】 自身のATKを0に減少させ、その減少させた分の数値をDEFに加える。 『ヒトノワ』【遠隔武装】 効果発動宣言ターン、自身のHPを1まで減少させ減少させた分の数値をATKに加える。 アイテム なし フォームシフト 指定した人物を格納し、その人物の能力と補正を得る 戦闘における京太郎の基本スタイル 現在格納可能な相手 園城寺怜 高鴨穏乃 国広一 鶴田姫子 松実宥 ネクサスシフト 現状フォームシフト対象に指定できる全員を格納し、その能力と補正を全て得る また以下の効果と制約、さらに追加効果がある。一部効果は投下時に決定された『登録人数』が影響する 効果 発動時HP全回復+自身へのマイナス効果打ち消し フォームシフト対象全員分の固有技能とステータス補正 登録人数×5のHP+補正 登録人数と同数のATK+補正 登録人数と同数のDEF+補正 登録人数一桁に応じた追加能力 初回限定、仲間全員のパワーアップ。以後強化は継続 制約 武器は選択不可。腕輪が武器扱いとなる 一ターンしか持続できない 一戦闘一回のみしか使用できない(戦闘が切り替われば再度使用できる) 追加能力 五回のみ、ネクサスシフトの維持可能時間を「一ターンのみ」から「一日」に変更できる。残り0回 登録人数 74人 ネクサスシフト時最終ステータス HP 1230 ATK 264 DEF 244 ヒーローシフト 京太郎が「寺生まれのTさん」化する 非常に強力だが使いどころが限られており、かつ非常にリスクが高い また以下の効果と制約がある。一部効果は投下時に決定された『参加人数』が影響する 効果 保有技能『TTT(光)』の能力が使用可能になる 参加人数×2のMAXHP+補正 参加人数/2のATK+補正 参加人数/2のDEF+補正 制約 既に誰かを格納した戦闘中は使用不可能 発動後、その戦闘中は比翼の鳥が使用不可となる 参加人数 126人 ヒーローシフト時最終ステータス HP 912 ATK 98 DEF 98 『TTT(光)』使用時の注意 技能を封印する場合、封印する技能の名前が判明していなければならない 『???』など名前が隠れている場合でも指定できるが、効果が薄れる可能性アリ HP回復効果を使用する場合、対象が何かしらの干渉を無効する技能を持っていないか確認する ネクサス・ジュネッスシフト 既存の五人の仲間に加え、五人の魔物を格納するネクサスシフトのバリエーション ネクサスよりも強力だがそれ以上に扱いづらく、使いどころが難しい 効果 既存のネクサスシフトの効果 五人の魔物が各固有シフトを持ち、うち任意の二つを選択して使用可能 制約 ネクサス・ジュネッスシフト解除後は『HP1』となる また、使用回数に制限がある保有技能のストックが全て0になる 既存のネクサスシフトと合わせ、一戦闘一回のみしか使用できない 格納時獲得補正・各固有シフト + 大星淡 大星淡 『ホシガミシフト』 MAXHP+500 ATK+300 DEF+300 判定値+10 + 天江衣 天江衣 『アマルコライトシフト』 HP+ATK+DEFの合計値が100以下の対象を強制的に戦闘不能にする。 自身の判定値を+20する。 + 神代小蒔 神代小蒔 『ヴァルゴシフト』 MAXHP、ATK、DEF、それぞれを+100する。自身の判定値を+15する。 戦闘時敵対する【対抗神話】以外の都市伝説一体につき一回、上記の補正を重ねがけする。 + 姉帯豊音 姉帯豊音 『ブラックシフト』 ATK+150 DEF+150 自身の判定値を+20する。 戦闘中発生した能力によるダメージを全て任意で無効化出来る。 一戦闘に一度のみ、その戦闘中に無効化したダメージ総量を指定した対象に与える事が出来る。 + 三尋木咏 三尋木咏 『クレアツィオシフト』 保有する武器を好きなだけ装備する事が出来る。 なお、その際武器の+補正は全て二倍となる。 真・ヒーローシフト 京太郎、黒、士栗の力を合わせた真のヒーローシフト。全てを対等にする最弱無敵の力。 ヒーローシフト展開中に上書きする形で使用し、使用後は特殊な戦闘処理となる。 効果 戦闘中は戦闘参加者のステータスが完全に拮抗し、ステータスが『HP ■■■』のみになる。 行動判定に勝利する度に、相手の■が一つ減る。相手の■が無くなれば勝利となる。 制約 保有技能も完全に無効化されるため、食いしばり系スキルなども無効となる。 アイテムは使用できるが、回復アイテムは回復量にかかわらず■一つ分しか回復しない。 アマートルシフト 怜と照を同時に格納するネクサス・ジュネッスシフトの派生。 相反する二人が組み合わさり、爆発的な力を生み出す。 効果 園城寺怜の補正及び保有技能を得る 宮永照が参戦可能になる + 宮永照 宮永照 MAXHP+200/毎ターンHP100回復 ATK、DEFそれぞれ+200/毎ターンそれぞれ+100 判定値補正+30/毎ターン+5 制約 5ターン経過すると宮永照の格納が解除される ネクサスシフトの派生のため武器使用不可 クライマックスシフト・アルゲントゥムノア ステータス HP:測定不能 ATK:測定不能 DEF:測定不能 保有技能 『友誼の方舟/フレンドシップ』 善。光。一人でないが故の最強。 判定値+補正測定不能。 同格の能力以外の、あらゆる概念を無視する事が出来る。 この物語の主人公。都市伝説からりつべ市の人々を守る高校生。 街を襲う都市伝説が現れる度に調査を行いその対処をすることを仕事としており、物語の中で数多くの人々を救ってきた。 人当りの良い性格と面倒見のよさからか非常に顔が広く、その交友関係は他校や警察の人間にまで及ぶ。またそれら友人知人から大きな信頼を寄せられており、彼と直接の面識がなかった者にまで知らず感謝されていたこともあった。 一人ではまともに戦うことができない彼にとってそのコミュニティの輪は唯一無二の武器であり守るべき対象でもあり、彼の心の支えでもある。 保有する都市伝説は『寺生まれのTさん』。あらゆる都市伝説の天敵であり、最強の対抗神話。 物語中盤まで自分の都市伝説を自覚しておらず、他者を格納する能力はその片鱗。第十六話にて黒フードの記憶を遡り自らの能力を自覚し、本来の能力に目覚めた。 素のステータスは贔屓目に見ても高いとは言えないが、『比翼の鳥』により指定した人物を格納することでその能力を使用することができる。言い換えれば他人を武器や防具のように装備する能力で、状況に合わせて格納する人物を変えることで様々な敵に対応できる。 ネクサスシフトは基本的に一戦闘一回のみの切り札。大きな判定値補正とATK・DEF補正、更に格納相手全員の保有技能を得られるが、逆を言えばネクサス使用ターンにすかされたり防御に回られたら折角の切り札を無駄にしてしまうことになる。地味に強力なのがHP全回復効果であり、長期戦や連戦では回復アイテム的なものとして扱ってもいいだろう。 追加能力は強力の一言。大抵の敵は圧倒できるだろうが使用回数が限られているため、地力で倒せる相手に使うべきではない。使用するのは特定のイベント戦か、もしくは探索パートで失敗するなどであまりに不利な状況に陥った時のみか。なお一日ネクサスを使用した場合、その日の間は戦闘開始毎にHPが全回復する。 またネクサスシフト時と通常時の間では、使用に制限がある保有技能の回数は共有されない。つまり擬似的に『リザベーション・バースト』や『不倒不屈』が規定回数以上使えると言うことである。 ヒーローシフトは怜たちを格納できるような戦闘では基本的に使用しない、というかできない。京太郎が一人で戦うことを強いられる場面で初めて選択肢に入る。 相手の保有技能を封印する・効果を無効化する能力はある種のバランスブレイカー。しかしその代償である最大HP減少のリスクが高すぎるため、そうそう気軽に使えるものではない。おそらく使用が許容できる回数は一~二回だろうか。使いすぎによっては詰む可能性も高い。 また、ヒーローシフト状態の時のみに発揮される『真・オモイヤリ』の追加効果がある。行動判定に勝利することでダメージ無効やATK補正など、京太郎側に有利な『奇跡』を発生させる。しかし奇跡の内容はランダムであり、必ずしもその状況で有効なものが発動するとは限らないため過信は禁物。 ネクサス・ジュネッスシフトはネクサスシフトの拡張強化版。本来のネクサスシフトの能力に加え五人の魔物(淡、衣、小蒔、豊音、咏)の各固有シフトを使用できる。ただし1ターンに使用できるシフトは二つのみ。 淡のホシガミシフトは純粋なステータス強化。高打点や防御力が欲しい場合は彼女のシフトが有用となる。ただし判定値補正は+10と他のシフトに比べ劣るので注意。 衣のアマルコライトシフトは雑魚敵を一掃することが可能な特殊な能力。一部の敵にはとても有効だが、その反面限定的過ぎるため出番は少ないだろう。 小蒔のヴァルゴシフトは淡と同じステータス強化系だが、敵の数が多ければ多いほどその力を増す。敵が複数体いる場合は彼女の出番。 豊音のブラックシフトはステータス強化に加え効果ダメージを無効することが可能。さらに戦闘中無効にしたダメージを相手に与えるという『リザベーション・バースト』と似た系統の能力を持つ。 咏のクレアツィオシフトは一言でいえば武器特化。全ての武器を装備し、その補正を倍にする。各武器の効果の恩恵を受けられ、それらを戦略に組み込むことを可能にする。 ただしジュネッスシフト解除後はHPが1となり、あらゆる保有技能のストックが強制的に0になる。そのため『確実に倒しきれる』という確信を得た時にのみこのジュネッスシフトを使用しよう。万が一倒しきれなかった場合は、ほぼ勝機は消えうせたと考えていい。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2249.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1372845067/ 京太郎「……飛びました」 優希「またー!?ほんとに犬は弱いじぇ!」 和「こら、優希」 久「あはは、須賀君たら駄目駄目ねー」 まこ「そう笑ってやりなさんな」 久「それじゃ、咲と交代して須賀君は買出しお願いね」 咲「ごめんね京ちゃん」 京太郎「はい、行ってきます」 スタスタ ガチャ バタン 京太郎「…………はぁ」 ―須賀邸― 大沼『……ツモ』 『決まったー!!大沼プロの優勝です!!』 <ワーワー 京太郎「……」 京太郎「…………はぁ……」 京太郎(なんで俺はこんなに麻雀が弱いんだろうな……) 京太郎(最近はずっと麻雀の勉強してるんだけど……強くなった気がしない) 京太郎「……才能、無いのかな」 京太郎(…………それに、正直……清澄の顔に……俺が泥を塗ってる気がする) 京太郎(皆は団体や個人戦で良い成績収めてるのに、俺は一回戦敗退) 京太郎(これじゃ来年は男子麻雀は和や咲目当ての奴しかこないんじゃねえか?) 京太郎(実力のある奴は皆俺を見て清澄に見切りつけて風越に行っちまうんじゃ……) 京太郎「……はぁ」 京太郎「………………部活、やめちまうか……」 ―翌日― 京太郎「……ふぁあ……」 咲「あれ、京ちゃん。おはよ」 京太郎「ん?ああ、咲か」 咲「眠そうだね?」 京太郎「ん?はは、まあな」 咲「……?」 京太郎「?どうした?」 咲「ううん……なんだか、元気ない?」 京太郎「……」 京太郎「いんや?元気過ぎて困るくらいだぜ?」 京太郎「ちょっと寝不足でさあ、まぁ授業中寝れば大丈夫だ」 咲「もう、駄目だよ!授業中に寝ちゃ!」 京太郎「ははは」 京太郎(……わりぃな、咲) ―3年教室― 「竹井さーん」 久「んー?なにー?」 「一年生の男の子が来てるよー」 久「一年生の……?あ」 京太郎「……」ペコ 久「わかったーすぐ行くわー」ガタ ―廊下― 久「おはよう、珍しいわね。須賀君が会いに来るなんて」 京太郎「……いきなりすみません」 久「いいわよ別に。で?どうかしたの?」 京太郎「……えっと」ゴソゴソ 京太郎「…………すみません、コレを」スッ 久「ん?何ー?まさかラブレター?」 久「………………――え?」 【退部届】 京太郎「……すみません、急に」 久「……え」 久「冗談、とかじゃ……ないの?」 京太郎「……すみません」 久「……」 京太郎「……」 久「……考え直してくれたり……しないかな」 京太郎「……御世話になりました」ペコ クルッ 久「あ!ちょっと須賀く――……」 京太郎「……」タッタッタ タッタッタ…… 久「……行っちゃった……」 久「……………………困った、わね……」 スタスタ 優希「情報技術の授業は楽だからいいじぇー」 和「そうですね」 タッタッタ 優希・和「え?」 京太郎「……」タッタッタ 優希「おう!犬っころ!」 和「あ、こんにちわ須賀く――……」 ビュン 京太郎「おう、じゃあな二人とも!」タッタッタ 和「わわ、廊下は走っちゃ駄目ですよ!!」 タッタッタ…… 和「……行ってしまいました」 優希「何を急いでたのか」 タッタッタ 京太郎「……」 京太郎(少し……後ろめたいけれど……これでいいんだ) 京太郎(麻雀だったら……雀荘でも、ネットでもできるし) 京太郎(元々、和に憧れて入った部活だし……もういいんだ) 京太郎「……」 タッタッタ 京太郎「……これで、いいんだ」 ガタッ!! 京太郎「あぐっ!!?」 ドターン 京太郎「っ……!いてて……!」 京太郎(……な、何も無い所で転んじまった……?) 京太郎(でも、何か足に引っかかったような感触が……) ―帰り道― スタスタ 京太郎「……」 京太郎(結局……みんなには何も言わずに帰ってきちゃったな) 京太郎(皆怒るかな……いや、変わりなさそうな気がする)ハハ 京太郎(でも、咲には怒られそうだな……『誘ったくせにやめるなんて最低』とか) 京太郎「……」 京太郎(咲にゃ悪い事したな……) 京太郎(待ってろよ、すぐにすっげー強くなって……お前相手に飛ばないように、いや) 京太郎(お前に勝てるくらい強くなって、お前を楽しませてやるからな……!) スタスタ 京太郎「……」 スタスタ 京太郎(……ん?) クルッ 京太郎「……」 シーン…… 京太郎(……気のせいか?) クルッ スタスタ 京太郎「……」 スタスタ スタスタ 京太郎「っ!」バッ!! シーン 京太郎「……」 京太郎(…………おかしい) クルッ タッタッタ 京太郎「……っ」 <タッタッタ 京太郎「!」 京太郎(やっぱりだ)チラッ <タッタッタ 京太郎(誰か後をつけて来てる……!) ピタ 京太郎「……」クルッ シーン…… 京太郎「……咲……か?」 京太郎「……」 京太郎「優希……?部長……?」 シーン…… 京太郎「……」 京太郎「……染谷先輩……?」 京太郎「…………まさか、和ってことは……」 シーン…… 京太郎「……」 京太郎(……何も返事が無い) 京太郎(小学生のいたずらか何かか……?) 京太郎「……」 京太郎(…………とにかく、帰るか……) ピタ 京太郎「……ん?」 京太郎(……なんだ?) 京太郎(あの……電信柱の下から……誰かがこっち見てる……?) 京太郎「……」 スタスタ 京太郎「誰、だ?何か用か?」 京太郎(まさか、本当に咲が俺を追っかけて来て――……) 京太郎(隠れっ――――……)ピタッ 男「……」 京太郎「……」 京太郎(……誰だ) 京太郎(誰だ、このおっさん) 男「……」 京太郎(……何だ、このおっさん……なんで、俺をじっと、見て) 京太郎(え、て、事は……さっきから俺を追いかけてたのって) 京太郎「…………――――っ!!!!」ゾッ ダッ 京太郎「ひっ……!!」タッタッタ 京太郎(き、気味悪ぃ!) 京太郎(全速力で逃げよう!!!!) タッタッタ…… …… … ・ ―須賀邸― 京太郎「……はぁ……」グテー 母「どうしたの京太郎、そんなに疲れて」 京太郎「いや……なんでもない……」 京太郎(結局なんだったんだ……あの後は何も無かったし……) 京太郎「……」 京太郎(でも、なんだろう……あのオッサンどっかで) コンコンコンコン 京太郎「……ん?」 コンコンコン 京太郎「……」 京太郎(誰か玄関をノックしてる……?) コンコンコンコンコンコン 京太郎(なんでチャイムを鳴らさな……) コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン 京太郎「……」 コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン 京太郎「っ……」ゾク 京太郎「な、なあ母さん!さっきからずっと玄関のドアをノックされてんだけど!」 母「えー?本当ー?」ジャバジャバ 京太郎「でてくれよ!なんかしつこくて……」 母「洗い物してるんだから京太郎出てよー」ジャバ カラン 京太郎「そっ…………!……ったく……!」ガタ スタスタ 京太郎「……」 京太郎(や、俺の考えすぎか……。流石に撒いたはずだし) ガチャッ 京太郎「はーい」ギィ シーン…… 京太郎「……?」 京太郎(誰も……いない……?) 京太郎「……はぁ」 京太郎(なんだろう、動物とかか) 京太郎(な――……) 男「……」 京太郎「……――え」 男「……」 京太郎「……」 京太郎(あいつ) 京太郎(家の、塀の外から……こっち見てるあのおっさん) 京太郎(あいつ、あいつだ) 京太郎(夕方の……あいつだ……!!) 男「……」 京太郎「な……な……」 京太郎(なんだこいつ……なんだこいつ) 京太郎「な、なんの用ですか……!あんた……!」 男「………………鬼門」 京太郎「っひぃっ!!!」バターン タッタッタ! 京太郎「か、母さん!!家の前に変な人が居るんだけど!!」 母「はぁ?変な人?」 京太郎「そ、そう!!なんか、禿げたおっさんでさ!!」 母「ちょっと見てくるわ」スタスタ 京太郎「ちょ、あ、危ないって!」 母「見るだけだから大丈夫よ」スタスタ ガチャッ 母「……」 京太郎「か、母さん!俺の後ろに隠れて――……」 母「何もいないじゃない」 京太郎「……――え?」 シーン 母「……あんた、疲れてる?」 京太郎「ほ、本当だって!!確かにあそこにいたんだ!!」 バタン スタスタ 母「ほらほら、もうバカ言ってないでさっさとお風呂入っちゃいなさい」 京太郎「でも本当に――……」 <ワーワー 京太郎「……――?」 『……ロン』 『また決まった―!!大沼プロ、捲り上げた―!!』 母「まーた麻雀の番組……」 京太郎「……こいつだ」 母「え?」 京太郎「こいつだ、大沼プロだ」 京太郎「俺が言ってた変なおっさん、こいつだよ!!」 京太郎「大沼プロがさっきあそこに本当にいたんだよ!!」 母「……」 京太郎「さっき塀の外から――……」 母「京太郎」ポン 京太郎「え?」 母「あんた、ここ最近ずっと麻雀の勉強してて碌に寝てなかったでしょ」 母「もう寝なさい……暖かくして、風邪引かないように」 京太郎「ほ、本当だって!本当なんだって!!」 母「さ、カピは今日はママと寝ましょうねー」 カピ「ピカピ」 京太郎「母さん!母さーん!!」 …… ―翌朝― スタスタ 京太郎「ふあ……ふぅ……」 京太郎(……結局、信じてもらえなかったな……本当なのに) 京太郎「……」 京太郎(でも、もしかしたら大沼プロに似てるだけのおっさんだったのかもな……) 京太郎(いや、それでも問題だけども) 京太郎(もう来ないといいな……今の所、家の外にも居なかったし、つけられてる様子も) 「京ちゃん」 京太郎「っ!!!!!?」ビクゥッ!!!! 咲「はゎっ!?」ビクッ!! 京太郎「って、さ、咲?咲か……」 咲「ご、ごめんね?驚かせちゃって……」 京太郎「いや、いいんだ……ごめん、おはよう」 咲「う、うん……おはよ」 京太郎(ビックリした……良かった、咲か……) 京太郎(……ん?咲?) 咲「……っ……」 京太郎「……」 京太郎(……あ) 京太郎(そうだ……俺、昨日……) 咲「あの、ね?京ちゃん……」 咲「なんで…………麻雀部、やめちゃったの……?」 京太郎「……」 京太郎(……――部活、やめちゃったんだっけ) 京太郎「……ごめんな」 咲「う、ううん……でも、何で――……」 京太郎「……悪い、咲」 咲「え?」 ダッ 咲「え!?京ちゃん!?」 京太郎「ちょっと急ぐから先行く!ごめんなー!!」タッタッタ 咲「……京ちゃん……」 タッタッタ…… 京太郎「っ」 京太郎(だっせぇ……!だせえぞ俺!!何逃げて来てんだよ……!) 京太郎(本当に根性なしだ俺……!!素直に言えばよかったんだ!!) 京太郎(『弱すぎて自信がなくなったから、やめました』って――……) タッタッタ 京太郎「……」 京太郎(……あぁ……) 京太郎(……駄目だな、俺……本当) 京太郎(駄目な奴だ……) ガサッ 京太郎「ん?」 京太郎(なんだ?今……道の左の山の奥) 京太郎(何か――……) ガサッ!!ガサガサガサガサッ!!!! 京太郎「……」 大沼「……」ガサガサガサッ!!! 京太郎「う」 京太郎「う……~~っ……!!!?」 大沼「……」ガサガサガサガサ!!!!! 京太郎(あ、あいつだ……!!) 京太郎(あいつが、山の奥を……走ってる……!!!) 京太郎(俺の事) 京太郎(俺の事を凝視しながら) 京太郎(俺に平行して、走ってきてる!!!!) 京太郎「う」 ダァッ!!!!! 京太郎「うわああああああああ!!!!!!!!!」タッタッタ ガサガサガサッ!!!!! 京太郎「ひっ……!ひい……!!」 京太郎(は、走らなきゃ!!あいつより早く走らなきゃ!!) 京太郎(右にはガードレール、その向こうは少し高い崖だ……!!) 京太郎(後ろには、咲がまだ歩いてる……巻き添えにしちまう!!) 京太郎(前しか、逃げ道が無い……!!)チラッ 大沼「…………」ガサガサガサガサガサガサ!!!!!!! 京太郎「ひぃっ!!!!」 京太郎(とにかく走るんだ……!!もうすぐで人気の多い場所に、開けた場所に着く!!!!) ガサガサガサッ 京太郎「えっ?」 大沼「…………」ガサガサガサガサ 京太郎「う」 京太郎「うわぁぁぁっ!!!!」 京太郎(こ、こっちにきやがった!!!!今まで並走してたのに!!いきなりっ!!!) 大沼「…………」ガサガサガサガサ!!!! ガサッ!!! 大沼「………………おはぎ」タッタッタッタッタ 京太郎「ひぃぃぃ!!!」 京太郎(山から抜けてっ!!!道路に来たっ!!!!) プァァァ――――!!!!! 京太郎「うわぁっ!!!!!」ガバァッ!! キキィー!!!! …… ドサァッ!! 京太郎「はぁっ……!!はぁっ……!!」 ガチャッ バタン 女「だ、大丈夫ですかっ!!?」タタタ 京太郎「はぁっ……!!はぁっ……!!?」 京太郎(あれ……あ、あいつは……)キョロキョロ シーン 京太郎(……いなく、なっ……た……?) 女「もう!危ないでしょ!いきなり飛び出してきちゃ!!」 ―学校― スタスタ 咲「おはよー……」 クラスメイト「宮永さんおはよー」 咲「おはよ……あれ?」キョロキョロ クラスメイト「ん?どしたの?」 咲「えっと……京ちゃ……須賀君は?」 クラスメイト「京太郎君?さっき保健室行ったよ」 咲「え?保健室?」 クラスメイト「うん。なんでも来る途中に怪我しちゃったみたい」 咲「怪我……!?」 ―保健室― 京太郎「いつつ……」 保険医「もう、なんで登校するだけで怪我してるの」ペタペタ 京太郎「すみません……」 保険医「はい、おしまい」ペシン 京太郎「いだっ!」 保険医「全く……歩ける?」 京太郎「はい、なんとか……」 保険医「そう、それじゃ私は職員会議行ってくるから痛みが引いたら教室に帰りなさいよ」 京太郎「はい、分かりました」 保険医「それじゃ、御大事に」 ガラッ ピシャン 京太郎「……はぁ」 京太郎(……) 大沼『………………おはぎ』 京太郎(どうしよう……) 京太郎(あいつの事……先生達に相談した方がいいのかな) 京太郎「……」 京太郎(やっぱり相談した方がいいよな……) 京太郎(俺以外にもこんな目に遭わせないようにしなきゃ) スクッ 京太郎「よし」 京太郎(それじゃ……教室じゃなくて職員室に) スタスタ 京太郎「!!」 スタスタスタスタ 京太郎「……」 京太郎(この、足音……保健室に向かってきてる) 京太郎(……まさ、か……) スタスタ…… ピタ 京太郎(…………っ) ガラッ!! 京太郎「……っ!!」 スタスタ 優希「せんせぇー……ちょっと体調が」 優希「……――って」 京太郎「……」 優希「……京、太郎……」 京太郎「…………はぁぁぁ……」ヘナヘナ 優希「って、ええ!?ど、どうした!?」 京太郎「いや、優希か……本当にびっくりした……」 優希「だ、大丈夫か……?」 京太郎「悪い悪い、ちょっと色々あって――……あ」 優希「……」 京太郎(……これまた、気まずい奴が……) 京太郎「……えっと」 優希「……なあ、京太郎……」 京太郎「……」 優希「……本当に辞めるのか?」 京太郎「……」 優希「え、えっと」 優希「あの、一昨日言った、弱いなんちゃらっていうのは冗談というか」 優希「その」 優希「えっと……」 京太郎「……優希」 優希「やめるのは……考えてみて欲しいというか」 京太郎「……」 優希「えっと、いや、正直、私も言い過ぎたし」 京太郎「……――優希」 優希「あう、えっと、うう……」 京太郎「……優希」 優希「と、とにかく!」 京太郎「おい、優希」 優希「気にすることは――……え?」 京太郎「優希……こっち」 優希「え……京太郎?」 京太郎「こっち、来い」 京太郎「ドアの方……振り向かずに」 大沼「……」 京太郎「早く……こっち……!!来い……優希……!!」 優希「え?な、なにが」 京太郎「振り向くな!」 優希「っ!?」ビクッ 大沼「…………」 京太郎「いいから……こっち来い」 優希「う、うん……」スタスタ 京太郎「……ここ、座ってろ」 優希「ど、どうした?ドアに何か……」 京太郎「……優希」 優希「え?」 京太郎「しばらく、耳と目……塞いでてくれ」 優希「……」ギュッ 京太郎「……あ、アンタ……なんなんだ」 大沼「…………」 京太郎「なんで俺をつけてるんだよ!!警察に突き出すぞ!!」 大沼「……」 京太郎「……っ……」 ガシッ!! 京太郎「どっか!!」 ブンッ!!!! 京太郎「いけよぉっ!!!!!」 バリィン!!!!! 優希「ひっ!?」ビクッ 大沼「……」バッ!! 京太郎「!!待ててめぇっ!!」ダッ ガラッ! 京太郎「逃げるなっ!お前っ」バッ 保険医「須賀!!どうしたの!今の音!!」スタスタ 京太郎「せ、先生!!」 保険医「あー!薬瓶が割れちゃってるじゃない!」 京太郎「先生!!今そっちに男が行きませんでしたか!?」 保険医「え?」 京太郎「禿げてて、ヒゲ生やしたおっさんが行きませんでしたか!?」 保険医「や、私は忘れ物取りに……こっちから来たからちょっとわかんないけど」 京太郎「……じゃあ、反対側に……?」 優希「きょ、きょうたろぉ……!?」ビクビク 京太郎「ん?……あ」 優希「も、もういい……!?ねぇってばぁ……!」フルフル 保険医「……ちょっと須賀……」 京太郎「あ、いや」 保険医「いやらしい事してて……誤魔化すためにそんな事いってるんじゃないでしょうね……」 京太郎「ほ、本当です!!本当なんです!!!!」 優希「ま、まだかぁ……!?」ビクビク ―教室― ガラッ 京太郎「はぁ……」 咲「!京ちゃ……」 クラスメイト「おー!どうしたんだよ京太郎ー!」 クラスメイト2「なになにー?重役出勤じゃーん」 京太郎「はは……色々あってな……」 咲「……っ」 咲(京ちゃん……大丈夫なのかなぁ) ガラッ 先生「ほら、席つけー」 咲(……次の休み時間に話してみよう) 先生「えっと、突然だが、今日はこれで終わりだ」 生徒「「「えぇ!!!?!」」」 先生「ちょっと校内に不審者が紛れ込んだとある生徒から報告があってな……今日は自宅から出ない様に」 ザワザワ 「まじかよ」「やったぁ!」「早く帰ろうぜ」 咲「……」チラッ 京太郎「…………」 咲(……まさか、京ちゃんの怪我と何か関係が……) 先生「あー、それと……須賀」 咲「!!」 京太郎「……はい」 先生「お前はちょっと残ってくれ……それじゃ、号令」 <キリーツ レーイ 先生「よし、先生達が誘導してるからそれに沿って安全な道で帰れよー」 ザワザワ 先生「……それじゃ、須賀」 京太郎「はい……」 咲(……京ちゃん……) ブロロロロロ…… 先生「はは、お前が変質者につけ狙われるとはなぁ」 京太郎「笑い事じゃないですよ……」 先生「すまんすまん、まぁちゃんと家まで送ってやるから」 京太郎「お願いします……」 先生「しかし、最近お前目のクマ凄いなと思ってたが……こんな状況じゃ眠れやしないよなあ」 京太郎「はは……まぁ、でも家の中は安全ですから」 先生「あはは、違いない」 京太郎「あ、先生。赤ですよ」 先生「おっと」 キィー 先生「すまん話に夢中で」 京太郎「はは、しっかりして下さいよ」 京太郎「……」 京太郎「…………あ、れ」 先生「ん?どうした?」 京太郎「……」 先生「……須賀?」 京太郎「……」 京太郎「先生、青、です」 先生「ん?ああ、すまん……で?どうかしたか?」 京太郎「……走ってください」 先生「え?」 京太郎「走ってください」 先生「走ってるが」 京太郎「もっと!速く!!走って!!!!」 京太郎「乗ってる!!!…………後ろの車!!!!」 大沼「……」 京太郎「あいつが……あいつが乗ってる!!!!」 先生「なにっ!!!?」 京太郎「後ろ見ないで!!走って!!」 先生「そ、そういうワケにもいかんだろう!」 京太郎「いいから!!」 先生「いや!ちょっと降りて先生が捕まえて――……」 京太郎「駄目!!駄目だって!!」 京太郎「あいつ……いや!!」 京太郎「あいつら……!!!!一人じゃない!!!!!」 先生「一人じゃない……!?」チラッ 先生「…………たし、かに……見えにくいが、車に何人か乗ってる……!」 京太郎「あいつら!!!笑ってる!!!!」 京太郎「笑ってるよ!!!!あいつ!!!!」 大沼「…………」ニコォ 京太郎「遊んでる!!」 京太郎「俺たち二人追いかけて……あっ、あ、遊んでるんだ!!!!」 先生「ど、どうする……!」 京太郎「……!」 先生「一先ず、警察署がしばらく行った所にあるから、そこまで」 ガチャッ!! 先生「!!!?須賀ぁ!!!?」 京太郎「多分あいつらの狙いは俺です!!!!」 京太郎「車だと小回りが利かないと思うんで……俺、走って帰ります!!」 先生「ば、バカっ!!」 京太郎「先生!さようならっ!!!」 バッ!!! 先生「須賀ぁ――――!!!!」 ドンッ ゴロゴロゴロゴロ!! 京太郎「ぐぁぁっ!!……――くっ!!!」ガバァッ!! 京太郎「っ!!」ダッ!! タッタッタ 京太郎「はぁっ!!はぁっ!!」 京太郎(すぐに小道に入ったから……多分、大丈夫だ……!!) 京太郎(もし、俺に気付いたとしても……そんなに早くは) タッタッタ 京太郎「……」 京太郎「……」クルッ 京太郎「……」 京太郎「…………――嘘、だろ」 大沼「………………」タッタッタッタ 京太郎「う、あぁ」 大沼「…………」タッタッタッタ 京太郎「わ、わぁぁぁぁあぁぁぁ!!!!!!」 京太郎(あ、ありえるか!こんなの!こんなんありえるか!!!) 大沼「…………」タッタッタッタ 京太郎「な、なんで」 京太郎「なんで俺を追いかけんだよ!!!!!」 京太郎「何がしたいんだよぉ!!!!!!!!!やめてくれよぉ!!!!!!!」 大沼「…………素敵なくらし」タッタッタッタ 京太郎「……!!!!?」 大沼「…………膝の皿を使って」 大沼「…………飯をよそう」 大沼「…………素敵なくらし」 京太郎「!!?……!!?……!!!!!?」 大沼「………………痙攣」 大沼「………………脳内のポリープ」 大沼「………………単騎待ち」 京太郎「わ」 京太郎「わけ、わかんねぇっ」 京太郎「わけわかんねぇ!!来るなぁぁ!!!!」 京太郎「来るなぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!来るなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 大沼「………………喉仏は」 大沼「………………悲願なので」 大沼「………………素敵なくらしを」 大沼「素敵なくらしを……素敵なくらしを」 京太郎「うぁぁぁっ!!!!うぁああぁぁぁあ!!!!」 ズザァァァッ!! 京太郎「はひぃう!!!!」 京太郎(よ、ようやく開けた場所に着い――……) タッタッタ 京太郎「……」 京太郎(なん、だ) 京太郎(なんだ、向こうから走ってくる人) 京太郎(こっちを、凝視しながら……こっちに向かって――……) 健夜「……」タッタッタッタッタ 京太郎「わ、あ、あう」 京太郎「あっ、わぁぁぁっ、わあああああっ」 京太郎(同類だ……!!多分、あの人、大沼の……!!同類だ!!!!!) ダッ!! 京太郎「はひっ!!」 タッタッタ 大沼「…………素敵なくらし」タッタッタ 健夜「待ってよー」タッタッタ 京太郎「はぁっ、はぁっ!!!!」 京太郎(なん、だ、こいつらっ) 京太郎「なんなんだ!!あんたらぁっ!!!!」 健夜「きっと止まればいいよ。そこに腰を据えるんだよ」 健夜「きっといい人生が待ってる。全てが生まれ変わる」 健夜「多分あなたも分かってるはずだよ」 健夜「アラサーだよ」 京太郎「わああぁぁぁっ!!!来るなぁっ!!!来ないでくれぇぇっ!!!!」 タッタッタ 京太郎「!!」 京太郎(前から人が!!) 京太郎(た、助けを) 京太郎「す、すみませっ……」 京太郎「……」 京太郎(……なん、で……この人……) 京太郎(俺の事、凝視、して…………) 京太郎(走って……) 照「美しい暮らしなどいない」ギュルルルルル 京太郎「……」 京太郎「ウワァァ」 京太郎「ウワアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」 大沼「………………尿道」 健夜「きっと、素晴らしい威光を授かれるよー」 照「ここには健康的なハイエンドなどいない」 京太郎「ウワアアァ!!!!!ウワアアアアア!!!!!」 京太郎(逃げ道っ!!逃げ道!!っは!!!!) 京太郎「っ!!!!」 京太郎(か、河に……!!) ガシッ!! バッ!! 京太郎(飛ぶしかねぇぇっ!!!!!) バシャーン!! 京太郎「っっぷはぁっ!!!」 辻垣内「腹を切れ」バシャバシャ 京太郎「うああああああああああああああああ!!!!!!!!」 ―須賀邸前― 咲「……」 ズザッ 咲「!!」 京太郎「ぜぇっ……ぜぇっ……」ヨロッ 咲「京ちゃん!」ダッ ガシッ 咲「大丈夫!?京ちゃん、大丈夫!?」 京太郎「さ、き……どうして」 咲「だって、京ちゃんが心配だったから……大丈夫だったの!?」 京太郎「はぁっ……はぁっ……変な、奴らに……追いかけられまくって……」 京太郎「でも……はぁっ……皆、撒いてやったぜ……」 咲「と、とにかく休まなきゃ!!」 ガチャッ 京太郎「ただ、いまっ……」 シーン 京太郎「誰も、いない……か」 咲「大丈夫?早く休まなきゃ!」 グイッ 咲「靴、脱げる?」 京太郎「大丈夫、だっての……」 咲「……もう……無理しちゃだめだよ……」 ―京太郎の部屋― ドサッ 京太郎「はぁっ……!はぁっ……!!」 咲「すごく疲れてる……」 京太郎「……はぁっ、わるい、な……咲」 咲「ううん、気にしないで」 京太郎「っ!そ、そうだ……!」 ムクッ 咲「!だ、だめだよ!寝てなきゃ!!」 京太郎「あ、あいつらの事……警察に、電話しなきゃ」 咲「だめ!休まなきゃ!!」 京太郎「……咲」 咲「休みなさい!」 京太郎「……」 咲「もう、本当に京ちゃんはいつもいつも……」 京太郎「……咲」 咲「……ん?」 京太郎「……悪かった」 京太郎「勝手に……部活……やめて」 京太郎「お前、らに……相談も無い、ままで……」 咲「……京ちゃん」 京太郎「俺……情けなかったんだ」 京太郎「一人だけ、才能なくて……」 京太郎「俺だけ、必要とされなくて……」 京太郎「くやし、かったんだ……」 ギリッ…… 京太郎「悔しかったんだ…………本当、は」 咲「……」 京太郎「いつの、間にか……麻雀自体を……すげぇ好きに、なってて」 京太郎「でも、才能も……頭も足りなくて……」 京太郎「お前たちに…………すげえ、嫉妬……してた……!!」 咲「……」 京太郎「そんな、ちっぽけな……屑なんだ……俺は……――俺はっ……!!」 ナデ…… 京太郎「!!」 咲「…………そんな事ない」 京太郎「……咲」 咲「そんな事ないよ」 咲「京ちゃんは京ちゃんなんだから」 咲「そのままで……いいんだよ」 咲「屑なんて……言っちゃ駄目」 咲「私は、知ってるよ」 咲「京ちゃんの良い所も……勿論、悪い所も」 咲「でも、そんな私が見ても……」 咲「京ちゃんは、ゼッタイゼッタイ……屑なんかじゃないよ」 京太郎「……――――咲……」 咲「だから、休まなきゃ……」 京太郎「………………え?」 咲「休まなきゃだよ。京ちゃん」 咲「ちゃんと休むのは肯定だよ。休めばきっとわかるんだ」 咲「人生はきっと美しいって」 京太郎「……」 ヴーヴー 京太郎「……携帯……が」ゴソッ 咲「皆、屑は休まないし休めないよ。風が吹くもの」 咲「だから休んだら今度は風になるの。次は鬼ごっこの鬼役になるの」 咲「そうすればもう誰もが休めない、全部風速が持っていくの!」 京太郎「……」 着信 宮永咲 咲「全部全部!!!!!美しい人生が始まって終わっていくの!!!!」 ピッ 咲『あ、もしもし京ちゃん?』 京太郎「……咲」 咲『うん、大丈夫だった?』 京太郎「……何が」 咲『ううん、今日、クラスでなんだか様子おかしかったし……』 京太郎「……」 咲「次は皆を箱の船で雨の洪水に浮かべるの!!!!!」 咲「きっと皆は『助けてー』って言うよ!!!!!!!!」 咲「でも駄目!!まだ駄目!!!!」 咲「だってそれはまだ人生じゃ、生きている人じゃないから!!!!!」 京太郎「………………」 咲『京ちゃん?どうしたの京ちゃん!』 咲『京ちゃ――……』ピッ 京太郎「……」 咲「まるでそれはア・プリオリな頸椎上の宣教師みたいに」 咲「笑って泣いて、食べて、転んで、交わって生きるの!!!!」 咲「素晴らしいでしょ!!!」 咲「だって皆カルテを待ちわびる間に」 咲「脂ぎった肉を精一杯頬張る事ができるんだよ!!!!!」 咲「誰だって止める権利なんてないよ!!!!!!!きっと自分自身にだって!!!!!」 咲「京ちゃん!!!!踊ろう!!!!踊ろうよ!!!!!もうすぐ車が来るよ!!!!!」 咲「大変な事なんだよ!!!!そしてコレはとっても大事な事!!!!!」 咲「踊ろう!!!!!!!!!!京ちゃん!!!!!!!!!!!!!」 咲「人生は!!!!!!!!!!!美しいよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 京太郎「……」 京太郎「人……生……?」 スタスタ 大沼「…………人生」 詠「七転八倒とは言うけどねぃ」 藤田「人を殺して食べる飯は糧になるのか」 辻垣内「それを趣味と、スポーツと言い張る姿はまるで」 衣「跳梁跋扈の魑魅魍魎」 美穂子「人は一人では生きられないもので」 豊音「気付いた時にはやりたい事がちょーしんどいよー」 淡「それでもご飯をお腹いーっぱい食べたくなるのは」 洋榎「ひとえに欲望のお陰っちゅうやつや」 健夜「アラサーだよ」 はやり「だから素直になるのが一番☆」 咲「愛おしい人は放っておいて」 照「邪魔な人は撲殺し尽くさなきゃいけない」 戒能「それが、ビューティフル・ライフ」 京太郎「人生七転八倒とは言うけど」 京太郎「人を殺して食べる飯は糧になるのか」 京太郎「全てをモラルと、常識と言い張る姿はまるで」 京太郎「跳梁跋扈の魑魅魍魎」 京太郎「俺は一人では生きられないもので」 京太郎「気付いた時には一人だった!!!!一人きりだった!!!!」 京太郎「それでも飯を食べたくなるのは」 京太郎「俺に欲望しかないからだ!!!!!」 京太郎「だから素直になるのが一番で」 京太郎「愛おしい人は放っておいて」 京太郎「邪魔な人を殺しに行こう!!!!!!!」 京太郎「それが、ビューティフル・ライフ!!!!」 京太郎「それが、ビューティフル・ライフ!!!!」 京太郎「それが、ビューティフル・ライフ!!!!」 京太郎「それが、ビューティフル・ライフ!!!!」 ―長野のとある病院― 母「あの……先生……それで、京太郎は……」 医師「……大変申し上げにくいのですが……雀力に起因する心因性知覚障害です」 母「……雀……力……?」 医師「えぇ、京太郎さんは麻雀部に所属されてましたね?」 母「はい……」 医師「それで、全国大会まで勝ち進んだとか……原因はそれです」 医師「麻雀の手練というのは、特殊な波といいますか、そういうものを放っておりまして」 医師「その波長によって精神に影響を及ぼすケースが稀にあるんです」 母「……」 医師「まあこれは普通その波を放っていない普通の人間には影響がないんですが……」 医師「おそらく京太郎さんはあまりにも強い雀波を間近で長い年月をかけて浴び続けてきたのでしょう」 医師「……きっと、京太郎さんのご学友の方の仲に……強い雀波の発信者がおられます」 医師「今回はきっとその影響により、京太郎さんの麻雀に対するコンプレックスが」 医師「“今までに見た麻雀の強い人々が追ってくる”という幻覚をみせたのでしょう」 スタスタ 咲「……」 ―京太郎の病室― コンコン 咲「京ちゃん……京ちゃん、お見舞いに来たよ」 咲「……」 ガラ 咲「京ちゃん、お花を持ってきたよ」 咲「……」 サァァァ…… 咲「……京ちゃん?」 咲(いない…………あれ?) 咲(窓………………開いてる) ――東京―― 「いやぁ、今日も流石でした!大沼プロ!」 「また今度もお願いします!御疲れ様でした!!」 大沼「…………お疲れ」 スタスタ 大沼(帰って一杯やるか……)スタスタ 大沼「…………」 ピタ 大沼「……?」 京太郎「はぁっ……はぁっ……!」ニコォ… 大沼「……!?」 大沼(何だ……?この、寝巻きの格好をして) 大沼(ツルハシを持っている少年は…………) ……………… ガチュッ ガチュッ ガチュッ 京太郎「愛おしい人は放っておいてっ」 ガチュッ ガチュッ ガチュッ 京太郎「邪魔な人を殺しに行こうっ」 ガチュッ ガチュッ ガチュッ 京太郎「それが、ビューティフル・ライフ」 京太郎「それが、ビューティフル・ライフ」 京太郎「それが、ビューティフル・ライフ」 京太郎「それが、ビューティフル・ライフ」 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3375.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1390229916/ 京太郎「何でそんなものを…」 久「知り合いに貰ったのよ。でも正直胡散臭いから須賀君で試してみようと思ってね。あとどうせ私ならみんな100%だろうし」 京太郎「ひでぇ…この人ひでぇよ…」 京太郎というか俺でやっても大して面白くないでしょう。影も薄いし…」 久「でも意外と分からないわよ?」 久「取りあえずやりなさい」 京太郎「酷いお人だ…」 京太郎「何々…この装置を頭に装着することで、半径5m以内の女子のあなたに対する好感度を受信」 京太郎「手持ちのタブレットに表示します…意外と範囲狭いんすね」 久「まだ実験段階だからね」 京太郎「というか半径5mって…部長しかいないじゃないですか」 久「あら、私の好感度気にならないの?」 京太郎「いや、気にならない訳では無いですが…」 久「じゃあやってみなさい。私まどんな数値が出るか楽しみだわ」 京太郎「えーと、きゅ、95…」 久「あら、意外な結果が出たわね」 京太郎「ぶ、部長、まさか俺のことを…」 久「寝言は寝て言いなさい」 久「そうね、須賀君のことは嫌いじゃないわ。信頼もしてる。ただ恋愛対象として見てる訳じゃ無いわね」 京太郎「あっ、そういう…」 優希「話は聞かせて貰ったじぇ!!この私を計測するんだじぇ、京太郎!」バン 京太郎「あ、機械が勝手に…」ピピピピ 久「8だって」 優希「」 京太郎「優希…お前実は俺のこと嫌いだったのか…」 優希「そ、そんなことないじぇ!京太郎を嫌いな筈が…き、機械が壊れてるんだじぇ!そうに違いない!!」 優希「再計測を要求する!!」 京太郎「ちょ、ちょっと待って、再計測の方法分からん…」 咲「じゃあその前に私を計測してみたら?」 京太郎「咲」 優希「いつの間に!」 久「5ね」 京太郎「」チーン 咲「」チーン 優希「や、やっぱり壊れてるんじゃないかだじぇ」 久「うーん、でもそうすると私の時の95って数字が分からないのよね」 優希「きゅうじゅうごおおお!!??」 咲「やっぱり…私の京ちゃんへの思いが5な訳無い…こんなの絶対おかしいよ…」ブツブツ 和「これは何の騒ぎですか…」 京太郎「」ピピピピ 久「あ、機械が勝手に」 久「ひゃ、100…」 咲「」 優希「」 京太郎「ヒャッホホオオオオオオウ!!!!」ガタッ 和「え、な、何ですかこれは」 久「端的に言うわ。あなた須賀君が大好きなのよ」 京太郎「ありがとう和!!」 咲「和ちゃん!この機械壊れてるの!!絶対信用しちゃ駄目なの!!」 優希「そうだじぇ!!この機械実は嫌われ度を表してるんだじぇ!!」 優希「京太郎はいつもいつもいっっっっつも和ちゃんの胸ばかり見てるから嫌われてるんだじぇ!!」 和「えっと…あの…その……///」カアアア 咲「」 優希「」 久「あらあら…」 まこ「何じゃこの騒ぎは、やかましいのう」ピピピピ 久「36…普通ね」 咲「普通ですね」 優希「普通だじぇ」 和「…///」 まこ「な、何じゃいお主ら…」 京太郎「いやー、嬉しいなあ!和がこんなに俺のことを思っていたとはなあ!」 咲「いい加減うるさい!」ゴッ 優希「今私たちは虫の居所が最悪なんだじぇ」ゴッ 京太郎「はいすみません」 まこ「ほう…好感度測定器か…胡散臭い代物じゃのう」 久「そうね。今回のデータを開発者に送って更に精度を高めて貰わなきゃね」 まこ「ところで、おんしはどのくらいだったんじゃ?」 久「私?95よ」 まこ「おぉ…随分高いのう…」 久「でも正直意外だったわ」 久「てっきり私の好感度は100以上出るだろうと思ってたから。もっと改良して貰わなきゃね」 カン ******************************************** 優希「へぇ…好感度測定器…」 久「私の知り合いがくれてね」 京太郎「何故か有無を言わさず俺に装着しやがったんだ」 優希「ちなみに、部長はいくつだったんだじぇ?」 久「私?17だったわよ。あまり当てにならなさそうね」 京太郎「本当に17だったら流石の俺でも寝込みますよ」 優希「とりあえず、この私を測って見てほしいじぇ」 優希(この機械の真偽の程は定かじゃないけど、90以上じゃなかったら何となく悔しいじぇ) 京太郎「えーと、ちょっと待ってろ」ピピピピ 京太郎「おっ、91か」 優希「!!!」 久「中々高いわね」 優希「ど、どうだじぇ京太郎!91だって!!嬉しいだろ!!私に好かれて嬉しいだろ!!」 京太郎「まあ、低いよりはマシだけど…結局ただの余興だからなあ」 優希「…何かテンション低いじぇ。もっと喜んでもいいんだじょ?」 京太郎「いや、ランダムっぽい数字を喜べって言われても」 優希「で、でももしかしたら本当かも…」 久「こんなので人の好感度が測れたら苦労しないわよ」 優希「でも…………私は……………」 優希「私は………グスッ…………なんだじぇ……」 京太郎「!?お、おい、突然泣き出してどうした!」 久「だ、大丈夫?」 優希「わ…私は!グスッ……」 優希「この数と同じくらい……グスッ……いやこの数以上に……」 優希「京太郎のことが………!!」 優希「好きなんだじぇ!!!」 京太郎「………え?」 久「あ~……」 優希「なのに……京太郎は全然気にしてないし……」 優希「私はあんなに嬉しかったのに……」 優希「少しくらい………少しくらい嬉しがっても………罰は当たらないじぇ…」 京太郎「………優希、これを被って見ろ」 優希「へっ?」 京太郎「俺のお前への好感度、測って見ろ」 優希「う、うん」ピピピピ 優希「…………」 京太郎「この数が、俺の思いだ」 優希「………!こ、この馬鹿犬~~!!」ポカポカ 京太郎「お、おい!痛い!!やめろって!!」 優希「やっぱりこの装置は本物に違いないじぇ」 ナン ******************************************** 京太郎「ふう……」 ハギヨシ「今日のレッスンはこれで終わりにしましょう。お疲れ様です」 京太郎「お疲れ様です。もう何日も通ってますけど、ハギヨシさんの域にたどり着ける気がしませんよ」 ハギヨシ「いえ、須賀君の上達は目覚ましいものがありますよ。うちのメイドやお嬢様達とも打ち解けているみたいですね」 京太郎「はは、そうですかね」 京太郎「あ、そうだ(唐突)。部長にこんなものをもらったんですよ」 ハギヨシ「これは……何の機械でしょうか?」 京太郎「好感度を計るものらしいです」 ハギヨシ「好感度、ですか。何だか疑わしさもプンプンしますが」 京太郎「とりあえず、これを使ってどのくらい打ち解けてるか計ってみようかな、と」 ハギヨシ「ふむ。今ならメイド達も休憩してるでしょうし、話のタネには良さそうですね」 京太郎「結構手厳しいですね……」 京太郎「じゃあ、衣さんで!」 ハギヨシ「あー……」 京太郎「何ですかその顔」 ハギヨシ「いや、衣様は須賀君を気に入っていらっしゃるようなので」 京太郎「そうですかね? ところで衣さんはどこに?」 ハギヨシ「衣様なら今……」 衣「キョータロー!!」バタンッ 京太郎「うおっ!?」 ハギヨシ「嗅ぎ付けてこられたようですね」 衣「ハギヨシもいるではないか! キョータローが来ているなら言ってくれたら良かったのに」 ハギヨシ「はっ」 京太郎「いや、そんなわざわざ……ええと好感度、好感度と」 衣「なんだそれは? 奇怪千万」 京太郎「これは好感度を測定する装置で……89!? 高っ!」 ハギヨシ「やはりそうですか」 衣「好感度……それはつまり衣はキョータローのことを」 ハギヨシ「!!」 京太郎「いや、それは……友達! そう、親友と思ってるってことですよ!」 衣「友達……うん! キョータローは衣の莫逆の友だ!」 ハギヨシ「……」グッ 京太郎「友達イエーイ!」ハイ 衣「友達イエーイ!」ターッチ 京太郎(ところでバックギャグってなんだろう) 衣「よし、キョータロー! 衣が遊んであげよう!」 京太郎「そうですねえ、この装置をもっと試したいから智紀さんのところへ行きましょうか」 衣「おー!」 ハギヨシ「私は用事があるので失礼致します」 京太郎「頑張って下さいね」 衣「大儀だ」 ハギヨシ「いえいえ」 京太郎「さて、メイド部屋へ行きますか」 衣「そっちにはいないと思うぞ」 京太郎「そうなんですか?」 衣「うん! トモキは引きこもり時代の陋習で暇を見つけてはゲーム部屋にこもっているんだ!」 京太郎「あっ、そっすか」 衣「智紀ー!」ガチャ 智紀「……? 何?」 京太郎「すみません、遊びに来たんですけど……」 智紀「遊びに来たって言われても、ゲームしかないけど」 京太郎「うってつけじゃないですか」 衣「智紀! 見よ、好感度を計る機械だ!」 智紀「好感度……!?」スチャ 京太郎「うわっ、目が光った」 衣「とりあえず計って見よ、キョータロー!」 京太郎「はい。……56ですね」 智紀「私の好感度?」 京太郎「はい、俺への好感度……らしいです」 智紀「……普通」 京太郎「普通より気持ち上、ぐらいですかね」 衣「衣には適わないな」フフーン 智紀「普通に友達だとは思ってるけど」 京太郎「50超えたら友達でいいんじゃないですかね」 智紀「衣は?」 京太郎「それは 衣「89だ!」 智紀「……」ジィー 京太郎「そんな目で見ないで下さい智紀さん!! 親友なんです、竹馬の友なんです!」 衣「いや、それは違う」 智紀「やっぱり……」 京太郎「無実ですって! ほら次、次いきましょう!龍門渕さんのところに!」 京太郎「何でついてきてるんですか」 智紀「面白そうだし……」 衣「トーカー!」ガチャッ ビュオオォ 京太郎智紀「!?」 衣「トーカ?」 透華「……」ビュオオォ 京太郎「これって例のあれですか?」 智紀「冷やし透華……」 衣「おお! 京太郎、智紀、千載一遇、せっかくだから一緒に麻」 透華「はっ!?」 智紀「あっ、融けた」 京太郎「良かったあ」 衣「むっ……」 透華「あら、須賀さん。これは失礼致しました」 京太郎「いえいえ」 透華「あら、衣も一緒ですの?」 衣「うむ」 智紀「ほら、好感度好感度」 京太郎「は、はい」 透華「どうしましたの?」 智紀「好感度を測定する装置」 透華「……何怪しげなものに手を出してますの」 智紀「私じゃない」 京太郎「あー、31ですね」 智紀「うわ……」 衣「トーカは友達じゃないのか……?」 透華「ちょっ、ちょっと、何ですのこの空気は!?」 衣「トーカ……キョータローと友達になってあげて」 京太郎「何か俺が可哀想な子みたいになってる!!」 透華「そんな装置の数字なんてバカバカしいですわ! 大体あなた達はいくらでして?」 智紀「私が56」 衣「衣は89だ」 透華「……」キッ 京太郎「またこの展開……」 透華「こほん、失礼しました。貴方のことはハギヨシから聞いていて、評価していない訳ではありませんのよ?」 京太郎「そうなんですか、それは良かったです」 透華「……ちょっと疑わしいところはありますが」 京太郎「あの、俺と衣さんとは親友、親友ですから」 衣「その通りだ!」 透華「それは……いいことですわね」 京太郎「あはは……(この疑いが、好感度低めな原因なんだろうなあ)」 衣「よし、次に行こう!」 京太郎「そうですね、次は一さんで」 京太郎「一さん、こんにちはー」 一「やっ、今日も来てたんだ。衣と智紀も一緒だなんて、珍しいね」 衣「遊んであげているんだ、京太郎とは管鮑の交わりだからな」 一「遊んでもらってるんだ、京太郎君」クスクス 京太郎「……後輩ですからね」 一「うん、いい子だね。京太郎君は。頭撫でてあげようか?」 京太郎「そんな子供じゃないんですから……ねえ、衣さん?」 衣「……」ムー 京太郎「衣さん?」 衣「……はっ! いや、何でもないぞ!」 京太郎「ちょっと疲れてます?」 衣「い、いやいや大丈夫、万事如意万事如意」アタフタ 京太郎(バンジーニョイーン?) 一「……」 智紀「てれれれっ、ドキドキ好感度測定機~」 京太郎一衣「……」 京太郎「智紀さん、疲れてます? 休みますか?」 智紀「その本気で心配してるって顔止めて。ほら、好感度好感度」 京太郎「随分熱心ですね」 一「何それ?」 智紀「好感度を計る装置」 京太郎「単純明快ですね」 衣「……衣は、もう計らないでもいいと思うな」ボソッ 京太郎「えっ、衣さん今なんて……」 智紀「78! 現在二位!」 一「えっ、今測ったの? えっ、78?」 京太郎「なかなか……高いですね」 衣「89には猶足らず!」 智紀「透華31、私56、衣89」 一「えっ、衣89? ともきー、それ本当?」 衣「正真正銘、真実だ!」 京太郎「はい、俺達親友なんで」 衣「衣は、一よりもずっとキョータローのことを―――」 一「大好きなんだね」 衣「ふえっ?」 京太郎「えっ」 智紀「うむ」 一「だってそうでしょ? 友達のともきーが50超えてるなら、89ともなれば、最早恋とか愛の部類に入るんじゃないかな」 衣「そ、そんなこと」 京太郎「一さん、ちょっとコームダウン、コームダウン」 一「認めちゃいなよ、京太郎君のこと好きなんだって。ねっ、衣?」 衣「……!!」 京太郎「あの、一さん? 衣さんはそんなこと……」 衣「衣、衣はキョータローのこと……」 京太郎「衣さん?」 衣「!? ……っ!」ダッ 京太郎「ちょっ、衣さん、何処に!?」 一「京太郎君、早く走って追いかけてあげなきゃ」 京太郎「そ、そうですね」 一「うん、行ってらっしゃい」 智紀「……意外と早く落ちたな」 一「89だからね、もしかしたら89.9だったかもよ? あとほんの一滴で溢れてしまいそうな、そんな感じだったんじゃないかな?」 智紀「90が恋との境目かは分からない」 一「まあそうなんだけど」 智紀「一は、78はどんな感じ?」 一「どんな感じ……悩ましい感じ、かな? 嬉しいような、悲しいような」 京太郎「走って追いかけたはいいけど……すぐに追いつきそうだ」 衣「……」タッタッタッ 京太郎「でもこの状況だと、捕まえるより立ち止まるのを待った方がいいような……」 京太郎「あっ、純さんだ」 純「衣!? お前何で泣いて……」 衣「じゅん~」ウエェ 京太郎「げっ、純さん!?」 純「てめえ、よくも衣を泣かせやがったな……」 京太郎「違います! いや、俺かもしれないけど、とにかく話を聞い……ヒィッ!?」ビュオンッ 純「てめえ須賀避けるんじゃねえ!!」 京太郎「いきなりハイキックかまさないで下さいって! 純さんのは当たったらマジで命に関わりますから!」 純「須賀が衣に手を出したからだろがァ!!!」 京太郎「誤解!! 誤解です!!」 衣「純、止めてぇ!!」ウェエエエン 純「……こ、衣」 京太郎「……ハァ。ええと、とりあえず何から話せばいいんだろう」 純「つまりそこのロリコンが衣をタコスで誘ってイタズラをしようと……」 京太郎「ロリコン違います」 衣「純、京太郎は悪くない。全部衣が悪いんだ」 純「そんなことはねえ!」 京太郎「……まあ俺も悪いところはあるよ。好感度測定機なんて怪しげなもので遊んでたのがそもそも……」 純「何だそれ?」 衣「名の通り、好感度を測定する装置だ。それで、衣の好感度は……89だった」 純「やっぱりロリコンじゃないか!」 衣「違う、衣の京太郎に対する好感度だ。あとちょっと五月蠅い」 純「お、おう。スマン」 京太郎「それで、衣は俺のこと友達だと思ってるんだな、ってなったんですけど……」 純「けど?」 京太郎「一さんが言ったんです。89もあるなら、それは恋とか愛……そういう感情なんじゃないかって」 京太郎「それで衣さんは困惑しちゃったみたいで……」 純「そりゃそうだ、そんな頭涌いたような発言されたら、誰だって嫌に……」 衣「違う」 純「衣?」 衣「違う、衣は嫌だった訳じゃない。ただ衣は、この気持ちが本当はどうなのか分からなくなって、混乱して」 京太郎「衣さん……」 衣「本当に友情なのかなって、本当は恋慕なのかなって……」 衣「でも、それってキョータローに失礼なんじゃないかって……キョータローは友達だって、親友だって言ってくれたのに」 京太郎「失礼なんかじゃないですよ、衣さん」 衣「でも、衣は……」 京太郎「……ほら」ギュッ 衣「わわっ」 京太郎「嬉しいです。そう思ってくれて。だから……泣き止んで下さい」 衣「ううっ。ううぅぅ……」 純(かわいい) 京太郎「大丈夫ですか?」 衣「……うん、平気だ。平気の平左」 純「それで……どうすんの?」 京太郎「はい?」 純「だからよ、恋とか愛とか言って、それって告白みたいなもんだろ? 須賀はどう答えるんだ?」 京太郎「俺は……」 京太郎「……衣さん」 衣「い、今のアレは告白という訳では……」 京太郎「好きです」 衣「ふえっ」 京太郎「正直に言って始めは、可愛い人だな、と。そういう風にしか思ってませんでした」 純「まあ可愛いのは確かだな」 京太郎「でも、何度も会って遊んでいる内に、衣さんのこと……俺も悩んだんですよ。この気持ちは本当にそういうものなのかって」 衣「キョータローも?」 京太郎「はい。今日あんな装置を持ってきたのは、それを確かめたかったからかもしれません」 京太郎「ともかく、今日衣さんと居て、衣さんの気持ちを聞いて……ようやく確信が持てました」 京太郎「衣さん、好きです。俺と付き合って下さい」 衣「キョータロー……」 衣「本当に、そう思ってるのか?」 京太郎「はい」 衣「本当に本当?」 京太郎「はい! 衣さんを大切にしたい、衣さんと一緒にいたい、あと頭ナデナデしたい。そう思ってます」 衣「……本当にそう思うなら、頭撫でてみて」 京太郎「了解です」ポスッ 衣「んっ……えへへっ」 京太郎「どうですか、お嬢様?」ナデナデ 衣「お嬢様じゃない、衣だ」フンーッ 京太郎「どうですか、衣さん。俺と、付き合ってくれますか?」ナデリナデリ 衣「……うむ、付き合ってしんぜよう!」 京太郎「有り難き幸せにございます」ファーブルスコファー 純「……はいはい、大変結構なこって」 一「あっ、もう大団円?」 京太郎「えーっ、そういう訳で俺達は交際することと相成りまして……」 透華「はいはいそうですの」イライラ 京太郎「……やっぱり怒ってらっしゃる?」 一「単に告白という一大イベントで目立ちたかっただけでしょ」 衣「トーカ! 衣は京太郎と恋人になれて欣喜雀躍の想いだ!」 透華「衣……」 純「俺は認めてねーぞ」 智紀「お前あの子の何なのさ」 純「家族だ」 透華「そう、家族ですわ! 子細はともかく、あなたもこれで龍門渕家の一員!」 京太郎「いや、結婚はしてな」 ハギヨシ「ハッ」 透華「ハギヨシ! 歓迎会の用意を! 今宵は祝宴ですわ!!」 一「なるほど、そっちで目立つつもり……」 京太郎「えっ、俺もう龍門渕なのか?」 衣「天江だ、天江京太郎!」 京太郎「そうですよね、そっちですよね……そうなの?」 衣「キョータロー、忝ない。トーカは祭事が好きなんだ」 京太郎「……それくらい知ってますよ。それに、これから付き合っていく家族ですから」 衣「……そうだな、これから一緒に」 京太郎「はい、ずっと一緒ですよ」 衣「うん! ずっと一緒にいよう、比翼連理のように!」 京太郎「ああっ、そうだな!(ひよこヘンリー?)」 カンッ 京太郎「……そういえば、ハギヨシさんの好感度はいくつなんだろう」 智紀「今すぐ測ろうさあ測ろう」 京太郎「うわっなんだこのひと」 ハギヨシ「どうしました?」 智紀「ハギヨシの好感度」 ハギヨシ「私の……ですか?」 京太郎「一応、測っておこうかなと。ええと……52」 智紀「……ふ、普通」 ハギヨシ「友達だとは思っていますよ?」 京太郎「あ、あざっす」 智紀「何故だ」 ハギヨシ「それじゃ、今日のレッスンはタルタルソースの作り方です。これは必須ですからね」 京太郎「はいっす」 智紀「何故……」 もいっこカンッ ******************************************** 京太郎「46…微妙ですね」 ちゃちゃのん「微妙じゃね…」 京太郎「まあ普通の先輩後輩ですしね」 ちゃちゃのん「…ひょっとしてちょっと惚れられてるかもとか期待してた?」 京太郎「え!?い、いやそんな…」 ちゃちゃのん「…もう、京太郎はいちいちかわいいのう!そんなに焦って」ナデナデ 京太郎「むう…(からかわれたか)」 ちゃちゃのん「恋愛感情は無いけど京太郎のことはかわいい後輩じゃと思うとるよ」 京太郎「先輩…ありがとうございます」 ちゃちゃのん「ん」 京太郎「あの、先輩」 ちゃちゃのん「ん?」 京太郎「これからもよろしくお願いしますね」 ちゃちゃのん「うん、よろしくの」 カンッ! ******************************************** 京太郎「好感度を数値化できる装置か……」 京太郎「よし、淡に見せてみよう」 京太郎「淡に見せてみようか。同じ白糸台麻雀部一年の仲間だしな!」 京太郎「おーい、淡ー!」 淡「ん?」 京太郎「よ、淡。久しぶりだな」 淡「誰だっけ?」 京太郎「……うん、昨日一緒に麻雀打ったよな?」 淡「麻雀弱い人の名前とか覚えてないんで」 京太郎「そっか。……ところで淡! これ何だか分かるか!?」 淡「人の話聞いてる?」 京太郎「これな、実は好感度を測定する機械なんだよ!」 淡「……」 京太郎「ほら、これで淡を見てみると……おっどろきぃ!! 4! すげぇ!!」 淡「高いね」 京太郎「んー、俺としてはもう少し手心というか何というか……」 淡「ねえ」 京太郎「ん?」 淡「あそこの壁さん、あんたの友達だったりしない?」 京太郎「壁?」 淡「壁さんに話しかけてあげたら?」 京太郎「……うん。ごめんな、邪魔して」 淡「いえいえ」 京太郎「……亦野先輩のところに行こうか」 京太郎「亦野先輩のところに行こうか……」 亦野「……」 京太郎「こんにちは、亦野先輩」 亦野「……お前か」 京太郎「あの……先日は本当にご迷惑をおかけしました」 亦野「いや、いいよ。もう済んだ話だ」 京太郎「本当すみません……」 亦野「お前みたいなのでも、一応は後輩だ。ただもし次があったら……」 京太郎「はい、分かってます」 亦野「ん。じゃあな」 京太郎「……あの、亦野先輩。これ、好感度を測定する……」 亦野「須賀、そんなおもちゃで遊んでる暇があったら真面目に部活に励んだらどうだ?」 京太郎「はい、すみません!」 京太郎「……あの事件の爪痕は深い」 京太郎「ああ、心が痛い。癒やされたい」 京太郎「こんなときカピがいてくれたら……」 京太郎「次は部長のところへ行こうか」 京太郎「こんにちは、菫部長!」 菫「ん? ああ、ええと君は……」 京太郎「須賀です、須賀京太郎」 菫「ああ、そうだな。いや、忘れていた訳ではない。あー……須賀、そういえばあのことは」 京太郎「……もう、大丈夫です。謝罪もしました」 菫「そうか。それは良かった」 京太郎「ご迷惑をおかけしました」 菫「何があったのか詳しくは知らないが……気をつけるように」 京太郎「はい」 京太郎「ところでここに好感度を測定する装置があるんですが」 菫「……」 京太郎「いや、何でもないです」 菫「好感度……それで確かめてみたのか?」 京太郎「亦野先輩は測ってないです。淡は測りましたが」 菫「どうだった?」 京太郎「ん、あー……40、くらい、ですかね? うん」 菫「低いな」 京太郎「そ、そっすね」 菫「同じ一年同士、仲良くやってくれ」 京太郎「精進します。ところで菫部長は……」 菫「須田」 京太郎「はい」 菫「そんな機械に頼るな。麻雀に雑務に、刻苦勉励を重ね、見なくともいいくらい好感度を上げてみせろ」 京太郎「はい、頑張ります!」 菫「いい返事だ。ではまた」 京太郎「あの、ところで俺の名前は」 菫「須磨栄一郎、だろ? ちゃんと覚えてるよ」 京太郎「あっ、はい」 京太郎「……うん、優しい人だよな」 京太郎「……誰か俺のグリーフシードを、浄化……」 京太郎「俺は一人ぼっちなんかじゃない……」 京太郎「俺には照さんが……」 照「……どうしたの」 京太郎「照さん!」 照「浮かない顔してるけど」サッ 京太郎「いや、それが……今チョコバットしか無いですよ」 照「十全。チョコバットは至高」 京太郎「はい」ドサッ 照「ありがと。ここ座っていい?」 京太郎「……拒否はしませんけど」 照「なら座る」 照「それで」 京太郎「あー、これ、何だか分かります?」 照「ガラクタ」サクサク 京太郎「好感度を測定する装置です。これで好感度を測定して……あっ、淡しか測ってないや」 照「好感度?」 京太郎「はい。それで麻雀部のみんなと打ち解ける方法を考えようかなー、と思いまして」 照「それで、どうだったの?」 京太郎「あー、4でした」 照「五段階評価で」 京太郎「百点満点です」 照「……あっ」 京太郎「昨日はボロクソに負けたけど、少し距離が縮まったんじゃないかと思ったんですけどねー」 照「淡はいい子」 京太郎「あー、照さんには懐いてますよね」 照「ほっぺをつついてみれば仲良く……」 京太郎「しばかれますね。確実に」 照「……打つ手無しか」 京太郎「それしか無いんですか」 照「ん……私はどれくらいだろう」 京太郎「じゃあ見てみますね、ええと……82。たけぇ!!」 照「82?」 京太郎「82!? 俺内心、この装置もしかして最大30くらいなんじゃないかと思ってたのに!!」 照「高いの?」 京太郎「高いでしょ。8割って言ったらセンター試験も合格ですよ」 照「そういうシステムじゃないけど」 京太郎「うーん、照さんの好感度がこんなに高いとは」 照「……」サクサク 京太郎「照さんってもしかして俺のこと好きなんですか?」 照「好きだけど」 京太郎「ですよねー……って、えっ」 照「大切なお菓子係、兼座椅子、兼友達」 京太郎「そこは真っ先に友達が来て欲しいんですが」 照「次のチョコバット」 京太郎「無いです」 照「えー」 京太郎「後は部活までお預けです」ナデナデ 照「ん……我慢する」 京太郎「よしよし」ナデナデ 京太郎(友達かー、友達なー……) 照「んぅ……ちょっと眠たくなってきた」 京太郎「寝ないで下さいよ。部長にも先輩にも怒られますから」 京太郎「……そういえば、尭深さんはどれくらいだろう?」 尭深「……ここにいた」ガラッ 京太郎「あっ、噂をすれば尭深さん」 照「……」ウツラウツラ 尭深「部長が探してたから……その、宮永さんを」 京太郎「すみません、お手間かけさせて」 尭深「ううん、大丈夫。……京太郎君」 京太郎「はい」 尭深「大丈夫。きっといつか許してくれるよ」 京太郎「はは……そうだといいんですが」 尭深「だって京太郎君は悪くない。あれは不幸な事故、ね?」 京太郎「いや、それでも俺が」 尭深「例え京太郎君が悪魔の誘惑に負け欲望を解放したとしても、全てはあのロッカーが元凶……」 京太郎「ロッカーは悪くないですから! あとそこまではしてません!!」 尭深「だからメゲないで頑張って」 京太郎「は、はい。しかし亦野先輩は時間が解決してくれるとしても、淡はどうしようもないな……」 尭深「淡ちゃん?」 京太郎「麻雀弱い奴と仲良く出来ないって言われても、麻雀なんてそんな楽に強くなれるもんじゃないしなあ」 尭深「うーん、淡ちゃんは他に理由があるんじゃないかな」 京太郎「理由、ですか?」 照「……」ムニャムニャ 淡「テルー、ここー?」ガラッ 京太郎「あっ、淡」 淡「げっ」 淡「……なんであんたがテルーを抱っこしてるの」 京太郎「抱っこではないけど」 淡「邪魔! テルーが汚れる!」シッシッ 京太郎「と言われても」 尭深「淡ちゃん……」 淡「テルー、早く部活行くよ、テルー!!」 照「……」ンガググ 京太郎「照さん照さん」 照「ん……なに?」 淡「!?」 京太郎「もう部活行く時間ですよ」 照「ん……あと3本」 京太郎「そんなこと言ってないで早く」 淡「行くよテルー!!」グイッ 京太郎「ちょっ、やめっ」 照「あっ」バサバサッ 京太郎「チョコバットが!!」 淡「えっ」 照「チョコバットが……もうダメだ、死のう」ズーン 淡「て、テルー?」 照「菓子の多い生涯を送ってきました」 淡「あわ!? あわわわわ、テルーが死んじゃう!」 京太郎「大袈裟過ぎだっての」ビシッ 照「あう」 京太郎「ほとんど包装入ったままじゃないですか。食べかけのは諦めて捨てましょう」 照「MOTTAINAI」 京太郎「帰り買いに行きましょう、ね?」 照「……」コク 淡「……むう」プクーッ 照「……」プス 淡「わひゃ!?」プシュ 照「……淡」 淡「なあに、テルー!?」 照「京太郎君と仲良くしてあげて」 淡「!? ……イヤって言ったら」 照「どうもしないけど。でも、私は二人が仲いい方が嬉しい」 淡「……」 京太郎「じゃ、行きますか」 照「うん」 淡「……キョータロー!」 京太郎「うおっ!? ああ、淡も。……あれっ、お前俺の名前……」 淡「テルーは私のだから。あんたみたいな雑魚には渡さないから。それだけ!」 京太郎「……はあ」 淡「今日も百回倒してやる!」 尭深「名前覚えてもらってるみたい」 京太郎「はは、仲良くはなれてませんけどね……」 照「……ねえ」 京太郎「はい?」 照「淡に返答しないの? 照は俺のものだって」 京太郎「えっ」 照「……しないならいいけど」 京太郎「はあ」 照「じゃあ、行こうか」スッ 京太郎「はい、そうですね」ギュッ 京太郎(82か……82ってどんな数値なんだろう) 京太郎(友達か、親友か、恋仲か) 京太郎(4よりはマシなんだろうけど) 淡「なにテルーと手つないでんの!?」 京太郎「迷子防止」 照「サクサク」サクサク カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6053.html
京太郎「ふんふ~ん♪」 マスター「随分と機嫌が良いですね」 京太郎「まぁ昨日は有名人に二人も会いましたからね。いや、福与さんも入れて三人か」 マスター「そうですか。浮かれすぎてミスはしないでください」 京太郎「もっちろんです!」 カランカラン 京太郎「いらっしゃいませー」 菫「先週は世話になったな」 照「またきた」 淡「私もいるよ」ヒョコ 京太郎「あれ?仲良さそうですね」 淡「テルのことは認めたから」 京太郎(こいつは自分が認めないと仲良くなれないのだろうか?) 淡「それからあんたに借りを返しにきた!」 京太郎「借り?」 淡「そ、こないだは少しやられちゃったけど、今回は負けないよ!」 京太郎「……マスター?」 マスター「ええ大丈夫ですよ」 京太郎「じゃあ打ちましょうか」 照「ケーキ食べてから」 淡「私も!」 菫「私はブレンドコーヒーだけで」 京太郎「かしこまりました」 ───────── ────── ─── 淡「また負けたー!」 菫「今回は私が四位か」 京太郎「相性がいいみたいです」 菫「ほう」 照「……逆境に強い」 京太郎「ですです。なんか最初の配牌が悪いとツモがいいみたいです」 菫「それを普通に明かしていいのか?」 京太郎「結局のところ上手くないといけないので。って言われました」 菫「なるほど」 淡「……あんた名前は」 京太郎「須賀京太郎です」 淡「きょーたろー!あんたのことは下の名前で呼ぶから私のことも『淡』って呼んでいいよ!」 京太郎「おう、よろしくな淡」 淡「いきなり敬語じゃなくなった!?」 京太郎「なんかお前相手だとこっちのがしっくりきて……駄目か?」 淡「いいよ。敬語好きじゃないし」 京太郎「ありがと」 菫「私のことも下の名前でいい。これからも世話になりそうな予感がするからな」 照「私も」 京太郎「ではそうさせていただきます。……えっと、菫さん、照さん」 京太郎「そういえば照さんと菫さんってかなり凄かったんですね。雑誌見てびっくりしちゃいました」 京太郎「まさか全国一位の高校の部長さんと個人戦一位の人だとは思ってもいませんでしたよ」 菫「そうか知らなかったのか。麻雀をしているのなら気付きそうだとは思ったが自意識過剰だったようだな」 京太郎「いえいえ、自分こないだ始めたばっかりで高校麻雀もみたことなかったもんですから」 淡「にしては強いねー」 京太郎「淡のオカルトがあるからじゃないか?」 照「……一回淡抜きでうってみる?」 淡「えー、私も打ちたい」ブーブー 京太郎「本人はこう言ってますが?」 菫「気にしないでくれ。それで、どうだ?」 京太郎「……」チラリ マスター「」コクリ 京太郎「まだ大丈夫みたいですので一局だけ」 京太郎「でも三麻かー」 ??「なら私も混ぜてもらっていいかねぃ」 京太郎「四人で打てるならそっちのほうがいいので……え!三尋木プロ!?」 咏「ありゃ、すぐばれちった」 京太郎(そりゃ特徴的すぎてインパクト強いからな) 咏「それで混ざっていいかい?」 京太郎「えっと……」 菫「どうぞ。プロと打てるのならこちらとしては嬉しい限りです」 照「……」ゴッ 京太郎(ひぇぇぇ、照さんオーラ変わってるよぉ……) ───────── ────── ─── 京太郎「……点棒残ったのが奇跡だ」 菫「……これほどまでに実力が違うものなのか」 咏「悪いねお二人さん!インハイチャンプがどうしても手加減させてくれなかったからさ」 照「……もう一局」 咏「悪いけど帰らないといけないからねぃ。また機会があったらということで」 咏「そこの少年」 京太郎「なんでしょうか?」 咏「ノヨリさんによろしく言っといて。それじゃねぃ」ヒラヒラ カランカラン 菫「……のよりさんとは野依プロのことか?」 京太郎「だと思います。教えてもらってますから」 菫「なるほど、当たり牌が読みにくくなってると思ったけどそういうことだったのか」 淡「ね!ね!プロと知り合いなんだったら打たせてよ!」 京太郎「うーん、理沙さん……野依プロとは仲良いけど、他はほんとに知り合ったばっかりだからなぁ……」 淡「なーんだ」 菫「他にも知り合いがいるのか?」 京太郎「えっと、小鍛治プロと瑞原プロに昨日会いました。知り合いかって言われたら微妙なラインですね」 菫「で、今日は三尋木プロか。トッププロばかりじゃないか」 京太郎「自分でもびっくりです」 照「京太郎は凄い」 京太郎「俺の力では無いですけどね」 菫「それじゃ私達は帰るとするよ」 照「また来る」 淡「またね~」ブンブン 京太郎「はい、またのご来店お待ちしております」 カランカラン 京太郎「いやーすいません。こんな長い間麻雀しちゃって」 マスター「いえ、訪れたお客様がこちらで用意したサービスを楽しめるようにするのも店員の務めです」 マスター「決してサボっていたわけではありませんから」 マスター「さ、テーブルを拭いてきてください」 京太郎「了解です!」 ―――次の日――― 京太郎「喫茶店って結構のんびりしていかれるお客様多いですよね」 マスター「ええ」 京太郎「まぁコーヒー飲みたいだけならスタバとか行きそうですもんね。あ、もしかして意識して落ち着ける感じに作ってます?」 マスター「そうですね。居心地の良い空間作りを心がけてます」 京太郎「なるほど」 カランカラン 京太郎「いらっしゃいませー」 ???「一人だ」 京太郎「お好きな席へどうぞ」 京太郎(どっかで見たことあるような……) ???「マスター。久しぶりだな」 マスター「お久しぶりです智葉さん」 京太郎(知り合いか) 客A「麻雀したいんですけど、いいですか?」 京太郎「あ、はい。ご注文いただいてるので半荘一回無料です」 客A「んじゃ使います。オッケーだって」 客B「三麻かー久しぶりだなー」 客C「ほんとは4人だったら良かったんだけどね」 京太郎「なら自分が混ざりましょうか?混ざってもいいならですけど」 客A「ここそういうサービスもあったんだ。んじゃお願いします」 智葉「……賑わっているようだな」 マスター「ええ。ありがたい限りです」 智葉「充実してるか?」 マスター「これ以上ないほどに」 智葉「それはよかった」 京太郎「ありがとうございましたー」 京太郎「よしテーブル拭きますか」 マスター「そのままテーブルのほうは片付けにはいってください」 京太郎「でもお客様まだいらっしゃいますよ?」チラ マスター「この方は私のお客様ですから」 智葉「いや、もう帰るよ」 マスター「そうですか」 智葉「次は私も麻雀をやらせてもらおうかな」 京太郎「お、お待ちしております」 智葉「それじゃ」 カランカラン 京太郎「……どういった関係なんですか?」 マスター「昔お世話になった人の娘さんです」 京太郎「へぇ……どっかで見たことあるような気がするんだけどなー」 マスター「麻雀を続けてれば気付くことがあるかもしれませんね」 京太郎「?」 京太郎「お疲れ様でしたー」 カランカラン 京太郎「さ、帰って晩御飯作りますかー……ん?」 理沙「」ビクン! 京太郎「…………」 理沙「…………」 京太郎「何やってるんですか?」 理沙「た、たまたま」 京太郎「へぇ……」 トコトコ ギュ 理沙「!?」 京太郎「手、冷えてますよ。暖かくなってきましたけど夜は冷えるんですから」 理沙「……っ!」 理沙「仕事帰り!」プンスコ 京太郎「わかってます。たまたま近く通っただけなんですよね」 理沙「」コクコクコク! 京太郎(ほんとはちょっと待ってたんだろうな……) 京太郎「せっかくたまたま会ったんでどっか食べに行きましょうか」 理沙「……来て!」 京太郎「……?」 ───────── ────── ─── 理沙「上がって」 京太郎「ひゃい」 京太郎(ま、まじかよ……お、おおおおお、女の人の部屋だ) 京太郎(どことなく良い香りするような……駄目だ駄目だ駄目だ!雑念を払え雑念を払え雑念を払え!) 京太郎(ここで変な行動見せて嫌われたくない。大丈夫、俺の心は林の如く!) 京太郎(てか良い部屋住んでるなー……あ、下着干してる) 京太郎(ああいうのはいてるのか……) ムスコ(ん?出番かい?) 京太郎(うおおおおおおおおおおおお!静まれえええええええええええええええ!!) 理沙「ここ座ってて」 京太郎「は、はい」 京太郎(あ、カレーの良い匂いしてきた。作り置きしてたのかな?カレーなら簡単に出来るし俺もしてみようかな) 京太郎(……お、落ち着かない。なんかお洒落だし可愛いし) 京太郎(隣に座ってる熊さん気になる。こいつをいつも理沙さん抱いてんのかな……) 京太郎「……くぁいいな」 理沙「何が?」 京太郎「くぁwせdrftgyふじこlp」 理沙「? 持ってきた!」 京太郎「カレー……とスティックサラダですか」 理沙「嫌い?」 京太郎「まぁ……サラダって少し苦手なんで」アハハ 理沙「食べなきゃ駄目!」 京太郎「みさきさんにもそれ言われました」 理沙「当たり前!」 京太郎「あ、美味しい!」 理沙「よかった」 京太郎「正直母さんのより好みかも」 理沙「」テレテレ 京太郎「うめー」ガツガツ 理沙「……」クス 理沙「おかわりもある」 京太郎「やったー!」 京太郎「おかわり!」 理沙「早い!?」 京太郎「あー、満足です」 理沙「……京太郎」 京太郎「なんですか?」 理沙「サラダ食べてない」 京太郎「」ギク! 京太郎「あはは……そうでしたかね……」 理沙「……あーん」 京太郎「うぇ!?」 理沙「あーん!」 京太郎(ま、前あーんされた時は店で恥ずかしかったけど、二人っきりの状況だと前以上にドキドキがヤバイ) 京太郎「あ、あーん……あ、このドレッシングいいですね」 理沙「ネットにあった!」 京太郎「手作りってすごいですね」 理沙「あーん」 京太郎「ま、まだするんですか」 理沙「止めたら食べない」 京太郎(よくわかってらっしゃる) 京太郎「あ、あーん」パク 理沙「!?」サッ 京太郎(うあ、理沙さんの指まで口に含んじゃった!?)ドキドキ 京太郎「す、すみません」ミミマッカ 理沙「き、気にしてない」ミミマッカ 京太郎(め、目合わせずれー!) 理沙「て、手洗ってくる」トタトタ 京太郎(流石にやちまったのがわかるぜ……) 京太郎「そ、それじゃ失礼します」 理沙「また来て」 京太郎(き、嫌われてない……よな。また来てって言うくらいだから)ホッ 京太郎「はい、それでは」 理沙「」フリフリ バタン 理沙「」フリフリ 理沙「…………」 ペロッ ピンポーン 京太郎「はいはい」 ガチャ みさき「様子見に来たよ」 京太郎「……なんか久しぶりな気がする」 みさき「そうだっけ?そう言っても一月も経ってないけど」 京太郎「それもそうか」 みさき「まぁそれだけ充実した時間を過ごしてるってことだと思うよ」 京太郎「まぁいいや、上がって」 みさき「ん」 みさき「ここに住み始めて一月経ってるけど結構綺麗に使ってるね」 京太郎「当然!そんなに忙しいわけじゃないからな」 みさき「勉強ちゃんとしてる?」 京太郎「やってる」 京太郎「……学校で」ボソッ みさき「なんで小声になってるの?」 京太郎「……」メソラシ 京太郎「しゅ、宿題もやってる」 みさき「まぁそれならいいんじゃない?成績酷くなければ」 京太郎「が、ガンバル」 みさき「なんか理沙に言い方似てきてない?」 京太郎「そんなこと無い!」 みさき「さっきからほぼ単語だよ」 京太郎「き、気のせい」 京太郎「!」ハッ みさき「あははははは、まぁ暇があれば京太郎に会い行こうとしてるみたいだからね」 京太郎「へ、へぇ」 京太郎(そっか、そうなんだ)ニマァ みさき「……」 みさき「そうそう、京太郎のこと可愛いって言ってたよ」 京太郎「……へ?」 京太郎(可愛いってことは……かんっぜんに年下扱いで恋愛対象じゃないってことだろ!?)ガーン みさき「……なるほどね」ボソッ みさき「もうお昼近いしご飯作ってよ」 京太郎「え!?なんで!」 みさき「どんな料理出てくるのかなって思って。いつも作ってるのでいいから」 京太郎「う、わかったよ。じゃぁちょっと待ってて」 トコトコ 京太郎「ってなんでついてくるのさ!」 みさき「駄目?」 京太郎「なんか見られながら料理って恥ずかしいというかなんというか」 みさき「気にしてたら作れないよ。ほら早く」 京太郎「わかったって」 みさき「ん?玉ねぎ水につけてたの?」 京太郎「生野菜も時々食べてんだよ。今回はこれ」 みさき「でもこれ栄養もほとんど抜けちゃうよ」 京太郎「まじ!?」 みさき「うん」 みさき「薄く切ったら広げておいとくだけでいいよ。それで食べてみて、辛味が無理そうならレンジで少しチンしたらいいと思う」 京太郎「それ生じゃないじゃん」 みさき「栄養が抜けきってるよりいいと思うけど?」 京太郎「まぁ……うわぁまじか……」 みさき「これから覚えていけば大丈夫」 京太郎「どうしようこれ?」 みさき「全部抜け切ってるわけじゃないし食べたらいいよ。それにどっちが美味しいって聞かれたら多分水にさらしてたほうだし」 京太郎「じゃぁ作るけど……文句言うなよ」 みさき「そんな念押さなくても」 京太郎「ほい、焼き鳥。串に刺してないしフライパンで焼いたけど」 みさき「……正直びっくりした」 京太郎「」ドヤァ みさき「そのドヤ顔やめて。焼き鳥のタレを自作したことにびっくりしたよ」 京太郎「ググった」 みさき「それは言わなくもわかるから。でもそうやって覚えていくものだからいいんじゃない?」 みさき「ごちそうさま。うん、味も美味しかったよ」 京太郎「よかった」ホッ みさき「それじゃ仕事あるから帰るね」 京太郎「土曜日も仕事なんだ」 みさき「まぁそんなものだよ」 みさき「あ、おじさんとおばさんに電話してあげなよ?おばさん少し寂しがってたよ」 京太郎「そういや電話もメールもしてなかった」 みさき「それじゃ」 バタン 京太郎「……かけてみるか」 プルルルル プルルルル ガチャ 京太郎母『もしもし』 京太郎「あ、もしもし。俺俺」 ガチャ プープー 京太郎「……」 プルルルル ガチャ 京太郎母『もしもし』 京太郎「もしもし。京太郎だけど……流石に酷くない?」 京太郎母『オレオレ詐欺かと思ってつい切っちゃったわ』 京太郎「名前言わなかった俺も悪いけどさ。ていうかオレオレ詐欺って良い方古いし」 京太郎母『え?ほんと?』 京太郎「振り込め詐欺って言うんだよ」 京太郎母『京太郎の口座にお金入れてるけど詐欺じゃないわよ?』 京太郎「……もういいや」 京太郎母『元気でやってる?』 京太郎「電話かけて現状報告するぐらいにはね」 京太郎母『ちょっと学校のこととか聞かせてよ』 京太郎「いいよ」 京太郎「そういやバイト始めたけど来月……いや再来月ぐらいから食費ぐらい自分で出せると思うけど」 京太郎母『あ、そうなの?でもそれは京太郎が自分で使うお金にしていいわよ』 京太郎母『あんたが自分で稼いだお金だから自由に使いなさい』 京太郎母『あ、少しは貯めたほうがいいと思うけどね』 京太郎「うん、じゃあそうするよ」 京太郎母『あんまり変な使い方しないようにね』 京太郎「わかってる。父さんにもよろしく言っといて」 京太郎母『はいはい』 ガチャ 京太郎「……そっか、自分で初めて稼いだお金だったな」 京太郎「うわぁ、そう思うと使うの躊躇っちゃいそう」 京太郎「大切に使お」 ―――月曜日――― 京太郎「んじゃ!」 「ばいばーい」「また明日ー」「じゃあなー」 京太郎「今日もバイト~♪」 京太郎「ん?」 淡「あれ?きょーたろーじゃん!学校帰り?」 照「今からバイトだと思う」 京太郎「そうです」 淡「へー、大変だねー」 京太郎「好きでやってることだから特に大変じゃないな。時々麻雀打てるし」 淡「それいいよね。私もやろうかなー」 照「うちはバイト禁止」 淡「知ってる。言ってみただけ」 京太郎「そっちは?」 淡「テルがお菓子を買いに出たのについてきたんだよ!」 照「欲しいのが学校の近くになかったから」 京太郎「お菓子好きなんですね」 照「うん」 淡「今からまた学校だけどね。部活だし」 淡「しょーじき打たなくても結果わかってるんだけどねー」 照「慢心は良くない」 淡「でも他の人ら弱いし。うちのチームにも……」 照「……」 京太郎「チーム?」 淡「そうそう、うちの学校って部活内でチーム組んでやってるんだよ」 淡「それで成績の良かったチームが大会に出られるんだ」 京太郎「へぇー、変わったことしてんだな」 淡「うちのチームはテルと私、あとスミレがいるから負けようがないんだよね」 京太郎「それは強そうだ」 淡「きょーたろーと打ってたほうがいいよー」 照「大会出るためだし仕方無い」 京太郎「なんか少し嬉しいかも」テレテレ 淡「打ち筋は微妙だけどね」 京太郎「…………」 淡「でも私の練習相手にはうってつけだし」 京太郎「はいはい。うちに来てくれれば練習相手にでもなんでもなってあげますよーだ」ブー 淡「あ、ちょっとむくれた顔かわいーかも!」ウリウリ 京太郎「ちょ、やめろって!同じ一年にかわいいとか言われるとなんか屈辱だわ!」 淡「私は麻雀の実力的に高校100年だから」ドヤ 京太郎「俺に負けるくせに」 淡「なにをー!!」 照「淡、そろそろ」 淡「むー、首洗って待っててよ!暇な時に行くから!」 京太郎「ご来店お待ちしておりまーす」 京太郎「おわ!時間ぎりぎりじゃんか!急げ!」 京太郎「昨日一昨日と面白いことなかったなぁ……今日はバイトすらもないしなぁ」 京太郎「しゃーない、ネトマするか」 ~♪ ~♪ 京太郎「ん?二つ着信音なったな」 淡 >麻雀しよー(>v<) 京太郎「あいつ部活はいいのか?もう一人は……」 理沙 >おしゃべり! 京太郎「仕事休みだったのか、どこに行って喋ろう……あ」ピコン 京太郎 >雀荘行って麻雀打ちませんか?他の人も呼ぶことになると思うんですけど 理沙 >わかった! 京太郎「よし、じゃぁ淡のほうにも連絡して」 京太郎 >いいぞ。ついでにこないだ言ってたプロと打たせてやるよ 淡 >ほんと!?やったぁ!(≧v≦)♪ 京太郎 >それでもう一人連れて来て欲しいんだけど、できれば照さんはやめてくれ 淡 >なんで? 京太郎 >ガチで打とうってわけじゃないのに、あの人プロがいると絶対本気になるだろ 淡 >あー・・・うん、なると思う 淡 >わかった。誰か連れてくねー 淡 >どこ行けば良い? 京太郎 >えっと――――― 京太郎「……オッケーかな。よし出かけよう」 京太郎「あ、理沙さーん」 京太郎「すみません、おまたせしました」 理沙「大丈夫」 京太郎「多分他に呼んだ人はもうすぐ来ると思うんですけど……」 淡「おまたせー」ダキ! 理沙「!?」 京太郎「おわっ!?淡!?」 京太郎(せ、背中に素晴らしい感触!!!!以外とあるな!!) 理沙「離れる!!」グイ 淡「うわっとっと」 京太郎(くそ!淡のくせに俺をドキドキさせるとは……男の本能には逆らえぬぞ)ドキドキ 菫「すまない。まったく……礼儀を弁えろ」 淡「ごめんなさーい」 照「……野依プロ」 京太郎「……ねぇ淡さん」 淡「何?」 京太郎「なんで照さん呼んだの?この人やばいくらい本気になっちゃうじゃん。俺泣いちゃうよ?」 淡「ほんとはスミレだけのつもりだったんだけど、ついてきちゃった」 菫「淡が普通に自慢してたからだな」 京太郎「お前なー!!!」ムニー 淡「ひっふぁらふぁいれー!」 京太郎「はい、ということで最後の一戦以外、照さんは本気で打たないこと」 照「納得いかない……」 京太郎「納得してください。普通に打つ分にはいいですから」 京太郎「ごめんなさい、理沙さん。大丈夫ですか」 理沙「」コクリ 京太郎「わかりました」 京太郎「それと取る部屋一つでいいですか?一人あぶれちゃいますけど」 菫「あぁ、今日は遊びに来ただけだしな。打たない時は誰かの後ろにでもついてるさ」 淡「問題無いよ」 照「わかった」 ───────── ────── ─── 菫「本日はありがとうございました」 理沙「……っ!」 菫「京太郎も。この機会を設けてくれたことに感謝する。実に有意義な時間だった」 京太郎「遊びに来ただけって言ってたのに一番真剣にやってたの菫さんでしたしね」 菫「まぁトッププロに教われるなんて滅多にあるわけではないからな」 淡「私も色々わかったしね」 京太郎「最後のほうはダブル立直しなくなってたな」 淡「私はさいきょーだけど、打ち方ちゃんと考えないとって……」 淡「思ったから」ボソボソ 京太郎「……頑張れよ」 淡「きょーたろーに言われるとむかつく!!」 京太郎「はいはい」 照「……再戦したい」 京太郎「あとちょっとだったじゃないですか」 照「でも野依プロは一度も振り込んでない」 照「他家が高い手の時は全部安手で流されてる」 照「まだまだ本気じゃない」 京太郎「そうだったんですか?」 理沙「……」コクリ 京太郎「ま、まぁまた機会があると思いますから」 照「じゃ、あs」 菫「野依プロも予定があるだろ」チョップ 照「痛い……」 菫「すまないな。こいつ麻雀となると良い意味でも悪い意味でも真っ直ぐ突き進んでしまうから」 京太郎「気にしないで下さい」 淡「野依プロ!」 野依「!」 淡「また打って頂けたら嬉しいです」ギュ 野依「……っ。わ、わかった」 淡「ありがとうございます」ニコッ 京太郎「淡が……敬語を使ってる……」 淡「私だって使うべき時は使うよ!!」プクー 菫「ほら、そろそろ帰るぞ」 淡「わかった。またねー」ブンブン 照「また」 菫「ありがとうございました。それでは」 京太郎「さて、皆帰りましたね……理沙さん?」 理沙「?」 京太郎「もうちょっと喋ってくださいよ」 理沙「!?」 京太郎「麻雀教えてた時は普通だったのになんでそれ以外の時はほぼ喋らないんですか」 理沙「……っ!」 理沙「き、緊張」 京太郎「……へ?」 京太郎「それだけですか?え?」 理沙「……………………」コクリ 京太郎「…………はぁ」 京太郎「今度は一日中喋りましょう。話す練習しないと」 理沙「わかった」 京太郎「ていうか俺と一緒の時みたいに喋ればいいのに」 理沙「……っ。きょ、京太郎……は……」 理沙「話しやすい…………」ギュ 京太郎(理沙さんが接続詞……だと……!?) 京太郎(お、俺との会話が理沙さんの成長を促してるのか!!)パァァァ 京太郎「理沙さん!」ガシッ 理沙「!?」 京太郎「頑張りましょう!」 理沙「わ、わかった?」 京太郎「とりあえずご飯食べにいきましょう!」 理沙「どこ?」 京太郎「うーん……理沙さんってラーメン食べます?」 理沙「結構好き!」 京太郎「あっさりとこってりどっちが好きなんですか?」 理沙「あっさり」 京太郎「俺もあっさりのほうが好きなんですよ!それじゃこないだ見つけたとこ案内しちゃいますよー!」 理沙「」クスッ 京太郎「ほら!れっつごーです!」 京太郎「ありがとうございました」 京太郎「……お客さんいなくなっちゃいましたね」 マスター「この時間帯は仕方ないです」 マスター「休憩がてらコーヒーでも入れましょうか」 京太郎「お、ありがとうございます」 京太郎「ついでにケーキももらっていいですか?これはお金払いますんで」 マスター「ふむ……サービスでだしますよ。京太郎君には頑張ってもらってますしね」 京太郎「やった!」 マスター「今日のコーヒーはAAという品種です」 京太郎「お店には出してないやつですね」 マスター「ええ。今まで取り扱ってなかったのですが出してみようかと思っているものです」 マスター「一番近い味のものはブルーマウンテンですね。同じ品種ですので」 京太郎「ブルーマウンテンなら知ってますよ!缶コーヒーのやつですよね」 マスター「正確には缶コーヒーのものはブルーマウンテンとは違います」 京太郎「そうなんですか?」 マスター「ええ。詳しいことについては調べてください。本来のブルーマウンテンは輸出量が少ないため価格が高いのです」 マスター「その為、コーヒーについてしっかり調べている方ならば同じ品種で味も近いこちらのAAを選ぶと思います」コト 京太郎「ふぁぁ、いい香りぃ」 マスター「この芳醇な香りも特徴の一つです。ブルーマウンテンも同じです」 マスター「本物を使っていたとしても、缶コーヒーにすればこの香りはとんでしまいますから、どちらにせよ間違っていると言わざるを得ないです」 京太郎「今日は饒舌ですね」 マスター「……すみません、語りすぎてしまいました」 京太郎「いえいえ、普段こんなに喋るマスター見れませんから」 京太郎「それにコーヒーのことがほんとに好きだって伝わってきたので自分も楽しく聞けました」 マスター「……そうですか。それは良かったです」 カランカラン 恒子「やっほ!久しぶり!」 京太郎「いらっしゃいませ。久しぶりって……会ったの先週ですよね?」 恒子「細かいことは気にしなーい」 健夜「早いよこーこちゃん!」 理沙「ふぅ」 みさき「落ち着き無いね」 京太郎「あれ?仕事帰りかなんかですか?」 みさき「うん。といっても私は後から合流しただけだけどね」 恒子「すこやんがうちに泊まるからどっかで時間つぶそー、ってなってここにきたんだよ」 健夜「それで京太郎君のとこだし理沙ちゃんも誘ったんだよ」 恒子「ものすごい喰い気味に来るっt、もがっ」 理沙「…………」パッ 恒子「ナンデモナイデス」 京太郎「ははは、仲良いんですね。とりあえず座ってください」 理沙「……わかった」 京太郎「……」 みさき「んー……結構似合ってるんだね、制服」 京太郎「ほんとですか?言われたことなかったので嬉しいです」 理沙「!!……っ」 理沙「」アワアワ 理沙「……っ!」フイ 京太郎「? どうかしましたか?」 理沙「な、なんでもない」 恒子「」ニヤニヤ 健夜「…………」 ゴツン 恒子「いたっ!?なんで叩くのさ!」 健夜「え?こーこちゃんとLINEでやり取りしてたの?」 京太郎「まぁ」 恒子「いやぁ、この子ノリいいからつい私もノっちゃう」 恒子「気になっちゃう?」 健夜「いや、そんn「気になる!」」 恒子「それじゃぁ見せちゃおう」 京太郎「え?いいんですか?」 恒子「なんかまずいやり取りあったっけ?」 京太郎「まぁ俺に害は無いからいいんですけど」 恒子「? まぁいいや」 恒子 >やっほー!! 京太郎 >どうも! 恒子 >私達は出会って間もない……そこで仲を深める為良い画像をあげよう 京太郎 >お、どんなですか 恒子 >活目してみよ! 恒子 >【健夜の寝顔画像】 恒子 >かわいいでしょ( ・´ー・`) 京太郎 >すごく…可愛いです… 恒子 >でしょでしょ? 恒子 >でも京太郎君的には野依さんの画像が良かったかな? 京太郎 >…ノーコメントで 恒子 >くふふ、恥ずかしがっちゃってー 恒子 >まぁ持ってないんだけどね 京太郎 >なんで聞いたんですか!? 恒子「ほらノリいいでしょ?」 健夜「……ねぇ、なんでこんな画像持ってるのカナ?」 恒子「……そっかー、撮ったって言ってなかったかー」 健夜「もーーー!!!」ポカポカポカ 京太郎「やっぱりこうなった」 健夜「京太郎君も!画像保存なんてしてナイヨネ?」 京太郎「……ノーコメントで」 健夜「……」ジリジリ 京太郎「ひぃ!?」 みさき「ねぇ」クイクイ 理沙「?」 みさき「~~~~」ボソボソ 理沙「!?」ミミマッカ 恒子「それじゃまた来るねー」 健夜「バイバイ」 みさき「あとちょっとバイト頑張ってね」 京太郎「はい、それでは」 理沙「……」フリフリ カランカラン マスター「閉店まで少し時間がありますが、お客様もいらっしゃいませんし片付けに入ってください」 京太郎「了解です」 京太郎「お疲れ様でしたー」 マスター「お疲れ様でした」 カランカラン 京太郎「さてと……」 ピンポーン ガチャ 理沙「!?」 京太郎「急に来てすみません。上がっていいですか?」 理沙「……」コクリ 京太郎「えっと……今日なんかありましたよね?」 理沙「……」 京太郎「勘違いならすみません。ただ元気無いように見えたので」 理沙「…………」 ギュ 京太郎「り、理沙さん!?」 理沙「……大丈夫」 理沙「ちょっとだけこのまま」ギュウ 京太郎(い、いきなり抱きついてくるなんて……)ドキドキ 京太郎(この行き場の無い手はどこにやればいいんだ)フラフラ 京太郎「で、結局何があったのですか?」 理沙「……振り込んだ」 京太郎「え?」 理沙「……」 京太郎(あー……理沙さんって防御力?の高い打ち手だってwikiに書いてたな) 京太郎(自信あったけど振り込んじゃったから少し落ち込んでるってことか) 京太郎(えっと……えぇい!言えることは何もねぇ!!情けねぇ!!) 京太郎(でもこうしてくれるってことは少しは頼りにしてくれてるってことだ!ままよ!)ナデナデ 理沙「……ありがと」ボソ 京太郎「……どういたしまして」ボソ 京太郎(なんか恥ずかしいぞ)ナデナデ 理沙「……写メ」 京太郎「写メがどうしたんですか?」 理沙「あげる」 京太郎「まじっすか!」 理沙「待って……」 理沙「……なかった」ショボン 京太郎「無理しなくっても……」 理沙「……今撮る」 ピロリン 理沙「……上手く写らない」ショボン 京太郎「お、俺が撮ります」 京太郎(勢いで言っちゃったけど手震えるよー)ブルブル 京太郎「い、いきますよ」 理沙「……」 京太郎「好きなもの思い浮かべてください」 理沙「……」ニコ カシャ 京太郎(おぉ!めちゃくちゃ良い顔撮れた気がする) 京太郎(……なんだろう、この微笑んだ顔見てるとドキドキする)ドキドキ 理沙「見せて」 京太郎「は、はい」 理沙「……もっかい」 京太郎「なんでですか!良い表情じゃないですか!」 理沙「は、恥ずかしい」 京太郎「やです!これがいいです!」 理沙「もっかい!」プンスコ 理沙「わ、わかった。それでいい」ゼーゼー 京太郎「そ、そうですか」ゼーゼー 理沙「……ぷ」クスクス 京太郎「あはははははは」 京太郎「何やってんですかね」 理沙「不毛!」 京太郎「ほんとですよ」 理沙「楽しかった」 京太郎「そうですね」ニコ 理沙「!」ドキッ 理沙「お、おなかすいた」 京太郎「おわ!もう8時半だったんですか」 理沙「作る!」 京太郎「それじゃ手伝います」 ───────── ────── ─── 京太郎「ごちそうさまでした」 京太郎「それじゃそろそろ帰りますね。時間も結構遅くなっちゃいましたし」 理沙「」コクリ 京太郎「それでは失礼しました」 理沙「バイバイ」フリフリ バタン 理沙「……京太郎」 ドキ ドキ 理沙「???」 京太郎「理沙さんの画像を手に入れてしまったぞ」ドキドキ 京太郎「しかも超絶可愛い」 京太郎「……壁紙にしようかな」 京太郎「いやいやいや、ばれたら恥ずかしいし」 京太郎「……ロック画面は壁紙表示されないしばれないかな」 京太郎「でもでもでも、いじってる時に見られたら……」 京太郎「でも…………」 京太郎「あぁ!もう!画像一枚で何悶えてんだ俺は!」 京太郎「やっぱやめておこう、恥ずかしいし」 京太郎「…………パソコンに送っとくか、消えたらやだし」 京太郎 >明日は日曜ですね 京太郎 >何か予定ありますか? 理沙 >休み! 京太郎(よし!遊園地誘うぞ!このチケットがあるからな) ───────── ────── ─── 京太郎「え?何これ?」 みさき「見たらわかるでしょ」 京太郎「遊園地の一日フリーパスチケットが二枚」 みさき「そうそう。仕事先でもらってきたの」 みさき「ほんとは理沙でも誘って行こうかなって思ったんだけど……」 みさき「今回は京太郎君にあげるよ」 京太郎「まじで!」 みさき「まぁ誘う人は結局変わらないと思うけどね」 京太郎「あはは……」 ───────── ────── ─── 京太郎(チケットくれたみさきさんには感謝だぜ!) 京太郎 >よかったら遊園地一緒に行きませんか? 京太郎 >チケット二枚あるんでタダでいけるんですけど 京太郎「……あれ、返事来ない……既読はついてるけど」 京太郎「ま、まぁすぐに返せないことあるし……」 京太郎「」ソワソワ ~♪ 京太郎「きた!」ガタッ! 理沙 >行く 京太郎「っしゃーーー!!!!」 ドンドンドン! 京太郎「ひぃ!?ごめんなさい!」 京太郎「……思わず壁ドンが来るぐらい叫んじまった」 京太郎「理沙さんと遊園地デートかぁ」デヘヘ 京太郎 >あの…よかったら遊園地一緒に行きませんか? 京太郎 >フリーパスチケットが二枚あるんでタダでいけるんですけど 理沙「!?」 理沙「」ソワソワ 理沙 >デート誘われた! 理沙 >どうしよう! みさき >行けばいいと思うよ みさき >京太郎君でしょ? 理沙 >みさきすごい! みさき >それ以外にいるの? 理沙「……」 理沙「」ソワソワ ウロウロ 理沙 >行く 京太郎 >ありがとうございます!集合場所とか時間はまた今度決めましょう 理沙「!!」プンスコ 理沙「服!」 バタバタ ―――5月5日――― 京太郎「一時間前に着いちゃったな……まだ理沙さんはいないよな。当たり前だけど」ドキドキ 京太郎「髪型とか大丈夫かな……でもここまできたら直せないし」 トントン 京太郎「服装もこれで良かったのか……」 京太郎「違和感とか無いよな。うわぁ、緊張してきた」 トントン 京太郎「大丈夫だよな、きっと大丈夫、大丈夫に決まってる……って思いたい」 「大丈夫」 京太郎「そうだよな……え?」 理沙「おまたせ」 京太郎(な、なんかいつもより綺麗に見える。いやいや、いつも綺麗だけどさ!)ドキドキ 京太郎(けどやっぱ普段は可愛いって感じだけど今日は綺麗な感じというか)ドキドキ 京太郎(この理沙さんと一日遊園地デートなんだよな。やばいよ、心臓が凄く鳴ってるのがわかる)ドキドキ 京太郎(と、とりあえず遊園地行かなきゃ!) 京太郎「い、行きましょうか」ドキドキ 理沙「」コクリ 京太郎「えっと……よしあってますね。違うバス乗ってしまってたらどうしようと思いましたよ」 京太郎「ははは……」 理沙「……」 京太郎「……」 京太郎(うまく喋れねぇ……理沙さんも口数少ないし) 京太郎(ほんとは来たくなかった……とかじゃないよな) 京太郎(ダメだダメだ!まだ今日始まったばかりじゃないか!ここから盛り上げていかないと!)グッ 理沙「……」 ドキドキ 京太郎「さ、着きましたよー!」 理沙「」プンスコ! 京太郎(理沙さんの頬が膨らんでる!期待してくれてるってこと……だよな?) 京太郎(理沙さんも緊張してるのか) 京太郎(そんなことあったりするのか?いつも通りに見えるけど……) 京太郎(いや、理沙さんのことばかり考えてて俺が固くなってちゃダメだ!) 京太郎(うおっしゃ!楽しむぞー!!!)オー! 理沙「?」 京太郎「さてまずどこから行きましょうか?」 理沙「どこでも!」 京太郎(最初っからジェットコースターってのもアレだしなー。なんか無いかな……お) 京太郎「これなんかいいんじゃないですか?レーザーをかいくぐってゴールするアトラクション」 京太郎「二人で一緒に出来るみたいですよ」 理沙「面白そう!」 京太郎「それじゃ行って見ましょうか」 理沙「」ソワソワ 京太郎「なんかあれですね……カップル多いですね」 京太郎「もしかしたら俺達もそう見られてるかも……なんて」ポリポリ 理沙「!」カァァ 京太郎「あ、えっと……冗談……です」カァァ 京太郎「順番回ってきましたね」 理沙「」コクリ 京太郎「一番難関コース選びましたけど、頑張りましょう!」 理沙「頑張る!」 京太郎「お、ほんとにレーザーが伸びてますね。これに三回当たるとゲームオーバーか」 京太郎「まぁ最初の部屋は余裕そうですね。ほっ!っと」 理沙「行く!……!」ピョン グラ 京太郎「おっと」ダキ 京太郎「大丈夫です……か……あ」 理沙「!?」 京太郎(顔が近い!それに良い匂いが……) 理沙「ご、ごめん!」バッ 京太郎「あ!そっちは」 ブー 京太郎「あちゃー」 理沙「ご、ごめん」シュン 京太郎「まぁまだ一回目ですし。後二回当たらなければ問題無しです」 理沙「……頑張る!」プンスコ! 京太郎「さてここまで順調に来れましたけど……」 理沙「動いてる!」 京太郎「ここは難しそうですね」 京太郎「えっとここはこっちから……よし」 京太郎「理沙さんいけますか?」 理沙「……」ウー 京太郎「理沙さん理沙さん。手出してください」 理沙「? わかった」サッ 京太郎「はい。俺が支えになりますから」ギュ 京太郎「これならいけますよね」ニコ 理沙「……ありがと」ピョン 京太郎「最後のとこですが……」チラ 理沙「?」 京太郎「いえ、なんでもないです」 京太郎(手離さないのかな……ちょっと恥ずかしい……) 京太郎「……一緒に飛びましょうか」 理沙「……」コクリ 京太郎「それじゃ行きますよ。せーのっ!」 ピョン 京太郎「やった!これでクリアですよ!」パァァァ 理沙「」クス 京太郎「お昼何食べます?そろそろ良い時間ですけど」 理沙「」ソワソワ 京太郎「ファーストフードですかね、やっぱり。あ、味噌ラーメン専門店とかありますよ」 理沙「こ、これ!」 京太郎「え?もしかして……お弁当ですか?」 理沙「…………」コクリ 京太郎「ひゃっほーーーー!!」 理沙「!?」 京太郎(まじかまじか!!初デートで手作り弁当とか都市伝説かよ!!) 理沙「み、見られてる」アセアセ 京太郎「すみません、思わずテンションあがっちゃいました」テヘペロ 理沙「座れるとこ!」 京太郎「そうですね、行きましょう」 京太郎「開けていいですか?いいですよね」ワクワク 理沙「いい」 京太郎「さてさて中身は……おお!サンドイッチ!!ポテトサラダと唐揚げも入ってる!うまそーー!!」 理沙「手拭き!」 京太郎「あ、ありがとうございます。それじゃ、いっただっきまーす!」 京太郎「モグモグ……うめーー!!なんだこれ!自分で作ったサンドイッチもう食えねーよ!」 京太郎「ポテトサラダも、これマスタード入ってるんですか? いいですねこれ」 京太郎「唐揚げも味付けが美味し過ぎてとまんない!父さんが食べたらビールが美味い!って言いそうだ!」 理沙「ゆっくり食べて」ニコ 京太郎「はーい」 京太郎「いやー美味しかったです」 理沙「よかった」 京太郎「また食べたいくらいです!」 理沙「」テレテレ 京太郎「さて次は……あれなんてどうですか?」 理沙「お化け屋敷……」 京太郎「なんか有名な人がプロデュースしてるみたいですよ。知らないですけど」 理沙「華道家!」 京太郎「へぇー。なんか華道とお化け屋敷って結びつきませんね」 京太郎「でも去年もやってたみたいですからきっと怖いんですよね」ゴクリ 京太郎「行って見ましょうか」 キュ 京太郎「? どうかしましたか?」 理沙「他の行こう」 理沙「……こわい」ギュ 京太郎「」キュン 京太郎「わ、わかりました。他のアトラクションに行きましょう」ドキドキ 京太郎「ジェットコースター行きましょう!」 理沙「一回転!」 京太郎(お?結構乗り気だ。こういうのは好きなのかな?) 京太郎「では行きましょうか」 京太郎「なんかこのコースターが発進する前から発進して上ってる時って少しドキドキしますよね」 理沙「」コクリ プルルルルルルルルルル ガタン 京太郎「お、来ましたね。上がってきました、テンションもコースターも!」 理沙「……寒い」 京太郎「みさきさんばりの毒舌ェ……お、おわわあああああああああああ!!」 理沙「~~~~~!!!!!」 京太郎「あははははは、結構良かったですね」 理沙「良かった!」 京太郎「髪乱れちゃってますよ」ナデナデ 理沙「京太郎も」ナデナデ 「すみません、早く降りてもらっていいですか?」 京太郎「す、すみません!」 理沙「」カァァ 京太郎「あはは、怒られちゃいましたね」 理沙「……」 ギュ 京太郎「!?」 京太郎(理沙さんから手を握ってきた!?デートのテンションなのか!?) 京太郎「く、クレープでも買いますか?」 理沙「……うん」 京太郎(……理沙さんは俺のこと好きなのだろうか……) 京太郎(俺はどうだろう?俺は―――) 京太郎「もうすぐ帰る時間ですね」 京太郎(なんかあっと言う間だったな。楽しい時間はすぐ過ぎるんだよなー) 京太郎(うん。今日一日、すっごい楽しかった) 理沙「」コクリ 京太郎「最後にあれ乗りますか」 理沙「観覧車!」 京太郎「やっぱ定番ですよね」 理沙「いこ!」プンスコ! 京太郎「はい!」 理沙「綺麗!」 京太郎「そうですね」 京太郎(理沙さんの方が綺麗ですよー、なんて。そんなこと恥ずかしくて言えねぇよ) 京太郎(けど、本当に綺麗だ) 京太郎(……ここだ。ここしかない) ドクン 京太郎(デートで二人きり、誰もいない場所、綺麗な夜景の見える観覧車の中……きっとこんな機会はもうない) ドクン ドクン 京太郎(ここで言え!) ドクン ドクン ドクン 京太郎「理沙さん!」 理沙「何?」 京太郎「聞いてください」 出会って一ヵ月半 いつからだろうか? 理沙「……」ドキドキ 理沙さんの少し落ち込んだ姿を見た時? 初めて手料理を振舞って貰った時? 京太郎「俺、理沙さんのこと―――」 俺のことをプロ仲間に話していると知った時? お互い名前を呼び始めた時? いや、初めて話して麻雀を教えてもらった時からきっと――― 京太郎「好きです!俺と付き合ってください!!」 惹かれていた気がするんだ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5666.html
14 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/25(日) 17 27 30.40 ID DmJQPPnw0 エンディング 淡「るんるーん♪」 京太郎「ご機嫌だな」 淡「もちろんっ!」 京太郎「五連覇だもんな、凄いよ」 照さんと菫さんが居なくなり、黄金世代は終わったと思われた白糸台麻雀部。 実際にレベルは落ちていたと思う、だけど。 淡が消沈する部員を立ち直らせ、見事にチーム虎姫をまとめあげたのだった。 京太郎「お前って誰かと協力したり、誰かをまとめたり、面倒をみたりするのが嫌いだと思ってたよ」 淡「そうだね、前はそうだったよ」 淡「でも、京太郎と会ってから変われたから」ニコッ ,. --- 、 ____ /, ´ ̄ ̄` '⌒´ \ 、_/_/⌒ヽ , / ヽ ,---、 / // ヽ . , / ̄-/ /' { | | | / __  ̄,./ /-' l| l | |___ l | | . ' / ,イ _| | |ア__l { { | / }`| | | / , ´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 | | /\'´ /{ | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{ ////\ r--- ´八 !∧  ̄ , . . }/ノ/ リ. ///////\ \}∧ u 八/ //////////〉 込、 __ ,. / ///////// / }>、 ` イ |从 ,'//////// / _ /--、l ` ̄ , |--、.///////// / イ/////\ {////} / 「///|'//////// /´// {////////ー '|////| , |///l|///////////// |l///////////ヽ// \ |////> 、////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、 京太郎「お、俺?」 17 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/25(日) 17 32 42.35 ID MgL4Pg1Y0 淡「気付いて無いんだ……」 淡「京太郎はとても凄い力を持ってるよ?」 京太郎「俺が?凄い力?」 淡「人を変える力だよ」クスッ 京太郎「それはそれは、凄い力だな」 京太郎「でもな、淡」 京太郎「お前だって俺を変えてくれたぜ?」 淡「勿論知ってるよ~」 淡「京太郎が個人で全国に出れるなんて、最初は誰もがそうなるなんて思っていなかったよね」 京太郎「それもそうだけど……」 ナデッ 京太郎「お前と会えたからこそ、俺は人を変えられるようになったんだよ」 淡「……///」 淡「恥ずかしいなぁ……もうっ」 ´ `丶 / \ / \ ヽ / ,イ ヽ . // | | ' ト、 . j/ ; | | │ !∧ i / i |¬|ト│ |八-- 一 i i . Ν 八八 Ⅴ´\ハ | | ┼ __ | \ (⌒⌒) i Λ x= ミ \ル‐ =ミV | │ i │ レ(ノ\ レ 丿 \/ | i iハ . |. | │ i │ | i i . " "" ; | . | i . | i . ∨込. マ フ / イ リ i . 人八 ∨ 个ト ,,_ <「∨ /i i . /\[ | __j_」 ∨∠ リ リ 、 / リ jレ'´ 乂 У∨ ∧ \ / / /ー --/ / /⌒>、 \ / / / / 广⌒゙ア / ///⌒\ \ / / / / / 厶イ , \ \ / イ\ ,゙ / __/ {// | \ \ // /イ 「\\_/ . ´ 八 ∨ ′ | \ ヽ (/ ノ 人; \[__/ / / \∨{ 人 ∨)_ノ \{ / > [_[\__;;;/ )У 〉 ト、 │ \__{ / 几 \ 〈 /| |ハ | [__∨ ∨| \ 丶 込,,______ノ | / ∨ 22 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/25(日) 17 40 03.71 ID UThBO65j0 [1/2] 俺の一目惚れだった。 可愛い奴だと思わされた。 私の一目惚れだった。 とてもかっこいい人だった。 彼とーー 彼女とーー 手を重ねるのが喜び。 会話すればドキドキする。 唇を重ねたら愛おしくなる 体を重ねたら一緒にいられる。 これからも絆は続く。 愛は永久ーー 絆はこれからも。 / / // . 〃 . iト、| . | ヽ ヽ ヽ 乂 .′ / ,イ . / ! . i| | . |\ . ハ .′ i`ーァ′/ ! . i | . | | . | \ . ヽ . ____ i-‐ ´ . .′ !/ . ′| . | | . | | . | \ .  ̄| ̄ ̄ `ヽ /i| |. | | . | | . ! | . |_,,-‐====‐\ . | . | . i j〃 . i| |. |‐===┼- | j -‐ \ . . | . | . | / . i| {. ! \八 . | jノ , -‐ __,,.⊥ . } . | . 人 ′ . 八 Ⅵ ≫=ミ、 . ! ≫≦Y⌒'マハ 、 . .′ . | . .\ i . i . \{ハ 《 )i ハ\{ ″{ .) i } } 》 . / . /! . \ .\ | . | . i '. ヾ い; jj 八∨乂 _;ノ ノ . / . | . .`ー- | . | . | . | . l'. V辷ク ゞ゚-‐ ' . / . / . | . . | . | . | . | . |ハ / . / . / . . | . . | . | . | . | . | . , / . . .′ . / . | . . . | . | . | . | . | . / ,. ,イ . / . 人 . . . . |.. i | . | . | . | ゝ. 、 ノ .′ // / . / . . / \ .\ . l 从 . | . | . { / > . { /' / . / . . ′ \ .\ . 乂{ \. !\〉、 \_/ . . 〕jッ。. . ィV`ヽ /. / . . / \ .\ . . `\ \{ \;/ . . //{{ ` ´ | |│ ,// . . / \ .\ . . 続くだろう。 カンッ 26 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[ ] 投稿日:2014/05/25(日) 17 48 01.54 ID UThBO65j0 [2/2] エピローグはまた後ほど投下 38 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/26(月) 00 08 26.42 ID rrvXf0Nr0 エピローグ 集中治療室。 京太郎「……」 多数の管、延命用の装置、人工呼吸器に繋がれていた。 淡「ばかっ……」 淡「身を投げ出して私を助けるぐらいなら、私を置いてって良いのに……」 大学生になった大星淡と須賀京太郎。 大星淡はプロの道へと進むと思われていたが、まだやりたい事があるとの事で大学に進学をしていた。 一方の京太郎は大学でプロを目指していた。 医者「植物状態ですね……」 医者「身体は綺麗に治したんですけど……」 医者「非科学的ですが……目覚めないんですよね……」 医者「理由はさっぱり……」 淡「京太郎おぉ……」グスッ 44 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/26(月) 00 50 48.89 ID 3gUuhMqS0 [1/6] 淡ルートはこれにてカンッにした方が面白そうなので カンッ また淡ルートを選んでくれたらエピローグと本当のエンディングを解放した方が面白そうなので。 一旦淡ルートは封印 57 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/26(月) 01 11 28.75 ID 3gUuhMqS0 [6/6] つぎいっくよー 記憶引き継ぎに関しては とある一定のコンマを引いたヤンデレのみ引き継ぎと考えています(高校が同じキャラの場合)ので、安心して前回選んだ高校も選んでください。 前回ヤンデレだったあの子も……ヒロインだったあの子も……! プロローグ 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 次に行く高校は? 前行った高校でもあり 前行った高校の場合は記憶引き継ぎ安価します 安価下13 103 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/26(月) 02 18 25.68 ID UDWEd5F20 [2/2] 怜 好感度max 依存度144 泉 45 浩子 92 セーラ 02 竜華 46 それでは(地獄の)はじまりはじまり 京太郎「行ってきまーす」 ーーー 京太郎「千里山かぁ……頑張るぞ」グッ 登場人物安価 誰がくる? 0~20 怜 21~40 泉 41~60 浩子 61~80 セーラ 81~99 竜華 安価下1 108 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/26(月) 02 23 58.76 ID Im5js6m30 京太郎「あ……」 すばらです。 とてもすばらなおもちです。 京太郎「エクセレント」 竜華「ん?なんや?」 京太郎「あ!な、なんでもないです!」 竜華「自分で振っといて面白いやっちゃなー」クスクス 竜華「名前は?」 京太郎「京太郎です!」 竜華「私は竜華よろしくな」 京太郎「はい!よろしくお願いします」 竜華「よし、気に入った!麻雀部入らへん?」 / / / // ´ ̄ ヽ / / / | l | | . i. / / | / / > ´ /, ′ | l | | . l / /... | i /ァ===ミ、 ヽ /イ . j_| | . │. ′. リ、 ;《 ん干ハ\ 〃 j\ イ / . /|. / . / ∨ | { ト ノ ' ,ノ / ヾ }/} \ __/ .′ ′ { ヽ{ ゝ こソ =ァ=/ / ソ/ / \ / / ! ∧ 。 ん干ハ㍉ / / ヽ.′ ′ |... ∧__ . ' .' . { ト ノ ′|} / / /// . i|.. | { 、 ゝ こソ //彡 //..... i|. |∧ ヘ / / ノ... i| l ∧ 「 、 . ' .' .° ′ノ┬=ァ ´ i| | / . ` -- ′ , イ / / / j| l / \ / / // j| |/ 丶 ___,,.. イ ../ / i| ト / / i| ../ /-=ニニニム {ニ\ / / i| . ,′/ 京太郎「ーー」 1.遠慮します 2.入ります 3.自由安価 どれを選んでも千里山麻雀部の連絡先を知ることが出来ます 安価下 7 118 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/26(月) 09 01 19.66 ID fSj3w+aT0 京太郎「入ります!」 竜華「よし、じゃあ放課後よろしくな~」 京太郎「はい」 ーーー 放課後 京太郎「よし、麻雀部にいくぞ」 ーーー 京太郎「失礼しまーす……」 ジロッ おお……流石名門。 部員が沢山いらっしゃる。 怜「あんたが京太郎か」ゴホッゴホッ 京太郎「あ、は、はい」 病弱そうな人だなぁ。 京太郎「貴女は……?」 怜「怜って呼んでや」ヒラヒラッ 京太郎「はい!」 怜「なぁ……後で抜け出さへん?」ピトッ 京太郎「ーー」 なんと言う? 自由安価 安価下8 139 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/26(月) 23 10 31.53 ID ehMaKL/i0 京太郎「愛の逃避行って奴ですか?いいですね、行きましょう」キリッ 怜「は、え、えぇ…///」カァァ 怜「そ、それはアカンわ……まだうちと君は高校生やし……///」クネクネ 京太郎「……?」 あれ?冗談のつもりなんだけどな。 怜「ま、まぁ京太郎となら考慮したるわ」ギュゥゥゥ 京太郎「ノーウェイノーウェイ。タンマタンマ」 怜「もう冗談じゃすまさんよー?」ニッコリ 京太郎「は、はい」ゾクゾクゥゥ 怜「ふふっ」ギュッ ザワザワッ どうして目立つんだよぉぉぉぉ!!! | ./__// } } ./ | |___} | | ./ // ` //| /´ l ./ |/| .. | | ./ /イ 〃 , ィ ../ 〃 ,ノ .| | .. .ト、/___j!__,/__/ / ../ /_,j!______ | | | .. i!〃つ。ノ.V/l|\-‐ ´ '´つ。ノ.V/l}㍉ | ハ , fヘヽ弋l(......)ツ 弋(......)lツ / , イ .. ′ | i ¨¨¨¨¨ ¨¨¨¨¨ / | い i.| .| , ゚. . . . . . . . . . . . . .゚ , | .. ..| |i |ハ | ′ . . . . . . . ' . . . . . . . ′ノ | || || | .\__j j_/ .. | || || l .∧ / , l| リ 乂 个 .. ´  ̄ ` .. 个 ゚ リ \} .ト、 >... イ ./ \ い乂 .. .| > __ <│ j ./} /} /j/ `ー―ヘ ヽ}ィニ| |ニヽ ノ}ノ/_,イノ ィ __ -=ニニニニニノ ∨ニニ=- __ 竜華「……なんやこれ」 竜華 好感度上昇安価 コンマ判定 0~30 小 31~60 中 61~99 大 145 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/26(月) 23 17 15.10 ID u62GOou90 鍛えられとるわ…… 竜華の好感度が10上がりました 竜華 56 浩子「騒がしいなぁ……なにやっとんねん」 浩子「ん?」 京太郎「!!!」ビックウウウウウ! 京太郎「???」 か、身体が勝手に怯えた? 意味わからないぞ…… 浩子「変な奴や」 浩子好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 148 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/26(月) 23 56 01.99 ID Wf7s0ic80 浩子 好感度10上昇、 セーラ「なんやなんや?騒がしい!」 京太郎「あ、男子部員」 セーラ「俺の事男に見えるのか!?」パァァァ 京太郎「あ、ごめんなさい!女性でした!」 セーラ「じゃかあしぃわ!!」バキッ 京太郎「なんで!!??」ゴホッ セーラ 好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99 大 156 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/27(火) 00 04 46.42 ID Z6kTfBpx0 セーラ 好感度30上がりました セーラ 32 泉「皆騒がしい……」 泉「ん?なんや君」 京太郎「須賀……京太郎です」 泉「うちの事知っとるか」 京太郎「……」 泉「うちの事知っとるか、知っとるか?」キラキラ 京太郎「テレビで見た事あるような」トオイメ 泉「高校最強のうちのことは知っといて当然やもんな!」ドヤッ ''‐--‐__´ ヽ∨´ _, ア , ´ ` ` 、 <_,-‐ _. \. / , ‐ ´ `', _`ゝ. / , ' _ ,、 ', __ゝ , ' , / ./ / / i/ i i ', \ , ' , -‐ フ / / , '/ / ', .|| .| 、 ',、. \  ̄.. /,- | / / /, ' \ ',.|/i、. ', ',`、-‐` ´ ´| ,-∨// ,´ ̄`ヽ ,-‐-、 .', ',、ヽ ', i i` `|i |つ | |っ |、.|、|\| `i`-、 `ー‐´ ', ノ|ノi ||ノ. ', ,. ', //// /// i´ `´ `| ∨\ (`-´) .ノ ,->‐-  ̄__ , - ´ // ̄ヽ 、',´i/、 /;;| ノ -v-i、 〈;;;;;|, `ー´ ) .〉 >| ', ,/ー〉 ,<\ `ー ´,、〈`´ /;;;;;;\ `ー-, /-| `,;;;;;;;/;;;;;;` ー‐-´;;;;;`;;;\ \/;;;;;;;;;;/;;;;;;;;|;;;;;;;;|;;;;;;;',/ ',ー-、__,-┬-`ー| ', | .| | ', .| .| i i i ∨ ハ / / ∨ ハ. /、 ./ ∨ ._| 〈ー-ニ/ . ',´,--| `ー´ `ー´ 泉 好感度上昇安価 0~30 小 31~60 中 61~99大 159 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/27(火) 00 22 06.07 ID HV88/LAK0 [1/2] 行動フェイズ 夕方 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 166 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/27(火) 00 42 11.68 ID xgBLZkpE0 失礼しました 泉 55 浩子 好感度max 依存度102 ーーー 店員「いらっしゃい」 0~20.わっかんねーなんで前の週で私と結ばれなかったのかわっかんねー全てが分からねー 21~40.シャーマン 41~60.すばらなおもちが! 61~80.プンスコ! 81~99.アラサー ゾロ目 ネキ 171 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/27(火) 00 50 30.35 ID qeJGQstp0 170 シロはヤンデレにならずに殺されます ーーー 健夜「……」 健夜「よろしくね」 京太郎「はい!」 ーーー 京太郎「」 ーーー 京太郎「」 ーーー 京太郎「」 ーーー 健夜 好感度判定AND上昇安価 ゾロ目±1は引き継ぎ 0~30 小 31~60 中 61~99 大 184 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/27(火) 01 19 52.40 ID MUCg9i6h0 健夜「ま、麻雀弱いのは知ってたよ」 京太郎「……?」 健夜「店員さん、知ってましたか?」 健夜「この子が私の注文です」 ゴゴゴゴゴ 京太郎「!!!!」ゾクゾク 健夜「別室……行こっか」 1.逃げる 2.着いて行く 3.自由安価 重要な安価です 安価下9 198 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/27(火) 01 43 26.20 ID 9OT2M1oW0 [2/4] 196 マスコミ報道 見に覚えのない罪をかぶせられ 保護(物理) 京太郎「あ、用事があるんで帰ります」ソソクサ 健夜「えっ」 0~70 扉開いて全力で帰宅 71~99 鍵がかかってるだと? 205 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/27(火) 01 58 11.32 ID 9OT2M1oW0 [3/4] 京太郎「!」 ガチャガチャ くそ!健夜さんが迫ってる! 京太郎「!」 窓だ……これなら! 0~50 窓から脱出 51~99 皆が恐らく望んでいたであろう終焉 210 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/27(火) 02 14 28.84 ID 9OT2M1oW0 [4/4] ぱりぃぃぃぃん 京太郎「ふぅ……」 身体を鍛えていなかったら死んでいた所だった。 ーーー 健夜「……」 ーーー 行動フェイズ 夜 京太郎の部屋 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.バイト 7.TwitterとFacebookに登録 8.自由安価 安価下4 218 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/27(火) 02 26 27.56 ID 6NCZGSvS0 [1/3] ゾロ目を勘違いしないで頂きたい ゾロ目ボーナス 土方「筋がいいなぁ!!!」 土方「てめえ、地方とかはどうだ?」 京太郎「ち、地方?」 京太郎「???」 土方「地方に行きたくなったら呼べよ」 土方「どんな状況になっても呼んでくれたら必ず駆けつけますので」ニコッ 土方「今回は……助けますよ」 京太郎「……」ゴシゴシ 京太郎「あれ?一瞬イケメンの人が」 土方「ふふっ……じゃあな」 219 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/27(火) 02 27 18.85 ID 6NCZGSvS0 [2/3] 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 重要な安価です 安価下7 232 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/27(火) 14 11 44.72 ID 6NCZGSvS0 [3/3] 京太郎「もしもし……警察ですか?」 京太郎「小鍛治プロが……はい、本当なんですよ!」 京太郎「……」 プツッ 京太郎「取り合ってもらえたけど……微妙な感じだったな」 ーーー 京太郎「誰かに電話するか」 自由安価 今までに出会ったキャラにしてください 前週キャラは危険な場合あり 安価下7 242 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/27(火) 17 29 27.84 ID HV88/LAK0 [2/2] 怜「京太郎かーどうしたん?」デレデレ 京太郎「いやー怜さんの声が聞きたくなって」 怜「そんなん照れてまうわぁ///」 怜「恋人同士なんやからいつでも聞いたってーな」ニヨニヨ 京太郎「ん?」 怜「ん?」 怜「どうしたん?」 京太郎「俺と怜さんって、恋人同士でしたっけ?」 怜「そやけど?」 京太郎「ーーー」 なんと答える? 自由安価 安価下7 250 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/27(火) 17 57 24.53 ID WxkMwhBL0 京太郎「ああそうだったんですか。 ごめんなさい、俺そういうの初めてで、まだ違うのかと思ってました。」 怜「そこまでしといて怖いわ~うち泣いてまうで?」クスッ 京太郎「あはは、ごめんなさい」 京太郎「でも恋人同士か……それならちょっと相談したい事が」 怜「ん?なんや」 京太郎「実は俺、健夜プロに狙われてて……」 ーーー 怜「にわかに信じられないけど……京太郎やからな、ジゴロやし」 京太郎「逃亡……二人でしませんか?」 京太郎「きっと……怜さんも危ないです」 怜「……」ゴホッゴホッ 怜「ええよ、あんたとなら」ニコッ 京太郎「良かった……!」 ーーー ジジジッザザァ 健夜「へぇ……明日……ねぇ」 268 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 00 14 59.90 ID Rk30kQB80 [1/3] 京太郎「……」 朝五時。 京太郎「さて……」 口で言ったのは六時だけど、メールで送ったのは五時半での待ち合わせだ。 母「あんた……そっか」 母「最後のお小遣い、あげる」 渡されたのは15万円、正直驚いた。 京太郎「っ……!」 京太郎「ありがとう……!」 ダッ 母「本当……立派になっちゃって」 コンマ判定 0~40 健夜ですけどー?京太郎君いますか? 41~99 怜の家に着く 271 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 00 19 23.96 ID gG2FQVYt0 [1/3] 京太郎「……!」 玄関で待ってたか。 怜「遅いわアホ……」ゴホゴホッ トランクバッグを持って春らしく足を見せた軽装で俺を待っていた。 京太郎「身体大丈夫ですか?」 怜「余計な心配はいらんよ、さっ行こか。王子様」ニコッ 京太郎「はい」 0~30 どこに行くのかな? 31~99 怜と共に出発 275 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 00 25 55.91 ID gG2FQVYt0 [2/3] ガタンゴトンッガタンゴトンッ 怜「なぁ、どこに行くんや?」 怜「うちら……アテがないで?」ゴホゴホ 京太郎「……」 行くところに迷って病弱な怜さんに負担はかけたくない…… たとえ遠くても、しっかりと行き先は決めた方がいい! なら……! 京太郎「ーー」 どこに行く? 自由安価ANDコンマ判定 京太郎と怜の逃亡地を選んでください。 0~50 相席いいかな? 51~99 目的地決定 280 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 00 31 43.13 ID CdY9CGn40 [1/8] 長野 京太郎「長野だ、昔住んでいた家があるんだ」 怜「京太郎の出生地かぁ」ゴホゴホ 怜「ええなぁそれ。素敵やわ」ギュッ 京太郎「なっ……ちょっと!怜さん!」 怜「敬語をやめて……怜って呼んで?」ジッ 京太郎「……!」ゴクッ その上目遣いに惹かれるように俺と怜はーー 長いキスを交わした。 0~50 私の京太郎君に何をしてるのかな?怜ちゃん 51~99 東京駅到着、一旦休憩 291 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 00 52 29.18 ID STZD8gdi0 [1/2] 東京駅 京太郎「東京着いたな」 怜「せやな」ノビー 京太郎「ちょっと疲れたな」 怜「せやな」 京太郎「そこのベンチに座るか」 怜「ええ提案や」 京太郎「よいっしょ」ストッ 怜「京太郎、おっさんみたいやな」ピトッ 京太郎「そうか?」 怜「ちょっと疲れたわー」ゴホゴホ 怜「ちょっと膝枕してもらってええか?」 京太郎「おう、大丈夫だぞ」ポンポンッ 怜「悪いなー京太郎」ゴロッ 怜「竜華の方がええわ」ジトッ 京太郎「悪かったな」アハハ 怜「でもこっちの方が好きや」ゴロゴロッ 0~50 んっ?あれは…… 51~99 何もなし、ホテルへ向かう 299 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 01 37 10.79 ID 89CkP4E40 [1/2] ここ、東京なんだぜ? 京太郎「ホテル行くか」 怜「ホテル大丈夫なん?」 京太郎「あっ……」ダラダラ 怜「あかんなぁ……もっとしっかりしてくれな」 京太郎「どうしよう……」 怜「あ、あのピンクのホテルでええやん」 京太郎「え、でも……そこって」 怜「休むだけやから大丈夫やでー」ウヒヒ 京太郎「目が大丈夫じゃないんですけどそれは」 怜「ほら、早く行くで!男やろ!」グイグイ 京太郎「マジで!?」グググッ 0~20 俺たちの天使 21~40 俺たちのチャイニーズ 41~60 俺たちの歌姫 61~80 俺たちのアメリカン 81~99 俺たちのヤクザ 303 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 01 41 48.08 ID CdY9CGn40 [2/8] ダヴァン「どうしましたカー?」 京太郎「あはは……なんでもないですよ」 怜「そこのアメリカ人さん、うちの彼氏に言ったってーや」グイグイ 京太郎「ちょっちょっと……!」 ダヴァン「?」 ダヴァン「何がでスカ?」 怜「男なら女をリードしろって」 ダヴァン「お安い御用デス!」 ダヴァン「そこの京太郎!!今度こそ幸せにしやがれなサーイ!」 京太郎「??は、はい!」 怜「ほれ、いくでー」 305 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 01 47 26.00 ID dDpNlojc0 [1/6] ホテル~SSS~ 京太郎「ほ、ホテルか」 怜「そ、そやな」 怜(い、勢いで入ったのはええけど……///) 怜「緊張するわ……これ///」モジモジ 京太郎「そ、そうだな」 京太郎「ご、ご飯食いに行くか」 怜「そやな、東京のもんがどんだけうまいか確かめたる」 京太郎「よし、行こう!」 怜「おー!」 どこに食べに行く? 1.和食 2.中華 3.洋食 4.フレンチ 安価下5 313 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 02 07 41.96 ID Rk30kQB80 [2/3] 京太郎「中華食うか」 怜「お、行こか」 ーーー 京太郎「うん、美味しい」 怜「中々やるやんか東京……」 京太郎「あははっ」 京太郎「よろこんでくれたらそれで何よりだよ」 怜「~♪」 怜「今……最高に幸せや」 怜「病気で倒れた時よりも……レギュラーになれた時よりも……」 怜「今一番生きてる実感があるんやで?」 京太郎「……」 怜「京太郎のおかげ……やな」チュッ 京太郎「なっ……///」 0~30 アラサー 31~99 ホテルへ 317 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 02 11 29.35 ID dDpNlojc0 [2/6] ホテル 京太郎「そ、そ、そ、そろそろ寝るか!」 怜「先シャワー入らへん?」ギューッ 京太郎「!!!????!!!???」 怜「なんなら一緒に入るか?」 京太郎「……」 怜と…… 京太郎「」プシューッ 怜「顔真っ赤やで、まぁ…….高校一年生やししゃあないな、エッチな妄想しても」 怜「そういう所好きやでっ」チュッ 怜「ほな、先浴びてくるわ」 318 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 02 18 38.79 ID gdV6bGMO0 [1/3] 怜「……///」 怜「どや?」 怜「あまり身体に自信ないから見んといてや」 怜「ま、まぁ京太郎が見たいって言うなら……///」 怜「バスローブ脱いでも……」 京太郎「……Zzz」グー 怜「起きろや!」ビシィッ 怜「そこまでさせて寝てるってなんやねん!?」ゲシゲシ 怜「自分ホンマに付いとるんか!?」ゲシゲシ 321 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 02 21 59.91 ID Pc7lgruc0 京太郎「はっ!」 京太郎「うわっ!」 京太郎「怜!なんて格好を!!」 怜「もう……///」 怜「疲れてるもんな……」 怜「早く寝よう、な?」 怜「ずっと抱き枕になったるさかい」 京太郎「怜……」 ギュッ 怜「ふふっ……おやすみ」 京太郎「ああ、おやすみ」 怜「好きやで京太郎……」 322 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 02 27 41.04 ID YHYzEuwJ0 京太郎「……Zzz」グー 怜「……」ナデッ 怜「うちより二つも下でよう頑張っとるわ……」 怜「あの時倒れたうちを運んでくれたってしっかり覚えてるんやで?京太郎」チュッ 怜「またここで出会えたんやから……好きになっても仕方ないやろ?」 怜「千里山の皆と京太郎で……」ゴホゴホ 怜「全国行こうな?」 怜「ずっと一緒やで?」 324 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 02 29 57.90 ID Cr43A0k50 [1/3] 朝 京太郎「よし、チェックアウトも済ませたし、長野に行くか」 怜「愛の逃避行は楽しいなぁー」 ーーー 東京駅 京太郎「よし、行くか」 怜「おーっ!」 0~50 健夜も長野へ 51~99 まだ健夜は気付かない 328 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 02 32 05.41 ID Cr43A0k50 [2/3] 長野 京太郎「よし、着いたな」 京太郎「どこに行こうかな」 1.清澄 2.鶴賀 3.風越 4.龍門淵 安価下5 336 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 02 43 18.52 ID CdY9CGn40 [3/8] 京太郎「ここが俺が前住んでいた家だ」 怜「ええ家やな」 京太郎「普通だろ」 怜「せやな」クスクス ハギヨシ「おや、貴方は……」 ハギヨシ「なるほど…….一人でここまで」 ハギヨシ「次に危機が起きた時……読んでくれたら駆けつけますよ」スゥッ 京太郎「?」 怜「あの有名人ストーカー……まだ捕まらへんのかな?」 京太郎「ここまで頑張ったんだ、きっとうまくいくさ」 怜「せやな」 京太郎「愛してるよ」ギュッ 怜「当然や」アハハ 367 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/05/28(水) 13 32 19.78 ID 89CkP4E40 [2/2] 健夜「……」 健夜「はぁ……」 健夜「今回は随分と幸せそうだね」 京太郎「っ!!!」ビクッ 健夜「まぁ……あの女同様、殺すけど」 怜「……」ブルッ 京太郎「怜……先に行け!」 怜「いやや!京太郎が危ない!」 京太郎「早く!」 怜「っつ……!」ダッ 健夜「行かせると思って……!」 ワラワラ 京太郎「この人混みの中で?」 健夜「どうやって?……まぁいいや」 健夜「タイミングはいくらでもあるからね」スタスタ 京太郎「は、は、ははは……助かった」 京太郎「学生の下校時間で助かった……」 369 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 13 45 42.93 ID CdY9CGn40 [5/8] 不安だった。 恋人に逃がしてもらったのはいいけど、その恋人がやって来なかったらどうしようかと。 もし、捕まっていたりしたら…… 怜「京太郎のアホ……」クスンッ 怜「早く帰って来いやぁ……」ウワーン 泉「なんですか?アレ」 竜華「恋人待ちらしいで、ほっといたり」 泉「はぁ……」 怜「アホー!お前が死んだらうちはどうしたらいいねん!?」クワッ セーラ「うわっ!怖っ!」 「誰がアホだって?」 竜華「待たせ過ぎやろ」ウリウリ 「ははっ……すいません。まさか大阪まで行ってるとは思ってなくて」 怜「……!」パァァァ 怜「京太郎……」ウルッ 京太郎「はいはい、お待たせ」ニカッ __/ , , } l \ ` ー-, | /{ { l | | . /_/ | / 从 ,-}/、 |l | / 从 -rォⅥ /rォ- }イ { _` ̄´ { {rI ゞ ,}' ゞ } }∧ Y {{ |Y } 从∧ _ 八{ 「l | || | | | Ⅵ 、 ` ー` イ / ' { ー '' ' | /^〉 「//}` ー ´r'-、 | ' ノ_,」// | |/()| . /´ //////∧_ r '///>- 、 ∧ _人 イ///////∧-}//////////> 、 {//\___「///////// ∨////////////∧ |////()/}//////////{/////====/// //| ////// //////////(_)//////////|////| ,'//////イ/////////////////////l|////| ////////j//////////////////////|////| {////////{//////////////////////|////| ∨//////イ////////////////////// ///∧ マ//// |//////////(_)///////// {//////}  ̄ |/////////////////////,イ///// | |/////////////////////} 〉/////| |////////////////////{ {//////| //////////////////////∨///// } //==///////////////==/\///イ 372 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 14 09 26.50 ID bD+mXjK90 怜「待たせすぎちゃうか?」プイッ 京太郎「長野に居ると思ってたんだって」 怜「連絡ぐらいよこしてくれないと困るわ!」ビシ 京太郎「へへっ……ごめんって」 怜「もう……」 | ./__// } } ./ | |___} | | ./ // ` //| /´ l ./ |/| .. | | ./ /イ 〃 , ィ ../ 〃 ,ノ .| | .. .ト、/___j!__,/__/ / ../ /_,j!______ | | | .. i!〃つ。ノ.V/l|\-‐ ´ '´つ。ノ.V/l}㍉ | ハ , fヘヽ弋l(......)ツ 弋(......)lツ / , イ .. ′ | i ¨¨¨¨¨ ¨¨¨¨¨ / | い i.| .| , ゚. . . . . . . . . . . . . .゚ , | .. ..| |i |ハ | ′ . . . . . . . ' . . . . . . . ′ノ | || || | .\__j j_/ .. | || || l .∧ / , l| リ 乂 个 .. ´  ̄ ` .. 个 ゚ リ \} .ト、 >... イ ./ \ い乂 .. .| > __ <│ j ./} /} /j/ `ー―ヘ ヽ}ィニ| |ニヽ ノ}ノ/_,イノ ィ __ -=ニニニニニノ ∨ニニ=- __ 怜「んーっ」 京太郎「ちょっ!皆見てる……」 怜「んーっ」 怜「見せつけるんやで」 京太郎「もうっ……!」 チュッ キャーキャーザワザワ 竜華「なんか腹立つわぁ」 373 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 14 44 33.19 ID gdV6bGMO0 [2/3] エピローグ 全国大会準決勝 怜(トリプル……!) 照「……!」 ーーー 健夜「……」ニィィィ 健夜「ふふっ」 ーーー 恒子「先鋒戦終了ーー!」 ーーー 怜「……」フラッ ダキッ 照「……」 京太郎「ふぅ……たくっ……無茶しやがって」 煌「すばら、ですね」 375 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 14 49 53.99 ID rbRx0lWl0 [1/2] 病室 怜「……」 竜華「ん?どうしたんや?」 怜「あのな竜華」 怜「うち……」 ガララッ 京太郎「怜元気かー?」 怜「元気やでー」 怜「決勝まで行けへんかったけど、とても清々しいわ」 竜華「怜……」 怜「京太郎、少し飲み物買って来てくれへんか?」 京太郎「おう!」 ガララッ 怜「まだ京太郎には言えんわ……」 怜「あのな竜華……」 竜華「?」 怜「うち……」 376 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 14 50 42.61 ID rbRx0lWl0 [2/2] 「あと半年しか生きられないねん」 378 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 15 06 46.29 ID gdV6bGMO0 [3/3] 竜華「えっ……!」ガタッ 竜華「う、嘘やろ?」ポロポロ 怜「もう冗談じゃ済まされない所まで来てるねんて」 怜「うちの身体はあの時、倒れた時からずっと」 怜「ボロボロやねん」 竜華「ぅ……ぅぅ」ポロポロ 竜華「きょ、京太郎がいくらなんでも可哀想やろ……それだといくらなんでも……!」ダキッ 怜「だからな……あんまり傷付けないように考えがあるんや」ニコッ ガララッ 京太郎「買って来たぞー!」 京太郎「ん?どうしたの?二人して」 怜「なんでもないわ、ほれ京太郎もこっきぃや」 京太郎「ん?」 竜華「……」スッ ガララッ 京太郎「?」 怜(ありがとな、竜華) 怜「抱きしめてもらってもええか?」 京太郎「?」 俺は言われるがままに怜を抱き締めた。 京太郎「少し痩せたか?」 怜「気のせいやろ」 怜「……」チュッ 京太郎「んっ……」 舌まで…… 怜(これが最後……)ツーッ 379 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 15 40 55.24 ID p7qFKUSr0 数日後 千里山 怜「もう、別れよか」 京太郎「え?」 怜「ちょっと疲れてもうたわ」 怜「ほな、また部活でな」 京太郎「えっ……ちょっ!」 怜「しつこいわアホ」 竜華「……」 怜「いこ、竜華」 スタスタ 京太郎「……嘘だろ?」ガクッ 怜「……」ズキッ 竜華「……」チラッ 竜華「怜、これでええのか?」ボソッ 怜「うん。これがうちにできる最善手や」 怜「ゴホッゴホッ……病院までおぶってもらってええ?」 竜華「当然やろ?」 怜「恩に着るわ」 381 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 15 52 28.96 ID bCEMWRwi0 それから俺は麻雀に没頭した。 怜は学校にも来なくなったらしい。 そしてーー 卒業式。 竜華(怜……) 竜華(うち……卒業したで) セーラ「……」 セーラ「俺な、怜より強くなってみせるわ」 竜華「大学で頑張るでー」 セーラ「当然や」 ーーー 京太郎「先輩!お疲れ様です!」 竜華「お、京太郎早いな」 セーラ「いやー泣きそうになってもうたわー」 竜華「泣いとった癖にな」 セーラ「お前だって泣いとったわ!」 京太郎「あはは……」 京太郎「怜は……今日も……」 竜華「……」 セーラ「……」 382 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 16 00 27.62 ID Rk30kQB80 [3/3] 京太郎「あいつ最後までサボって……何やってるんですかね」 竜華「やっぱりうちって最低やわ……」ハァッ セーラ「俺も約束守れへんな」ヤレヤレ セーラ「京太郎ぉ!」 京太郎「はい!」ビクッ セーラ「男ならシャキッとしてやる事があるやろ!?」 京太郎「え、え!?」 竜華「千里山病院の○○○号室!」 竜華「はいダッシュ!」ゲシッ 京太郎「は、はい!!!」 ダッ 383 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 16 08 39.93 ID mygbgYVP0 怜の病室前 京太郎「?」 怜……? 京太郎「まさか!」 京太郎「怜!!」バンッ 怜「京太郎……」コヒューコヒュー 京太郎「あっ……ああ」 そこに居たのは人工呼吸器でかろうじて息をしている怜だった。 怜「竜華とセーラか?」 京太郎「怜……怜……!」 怜「まぁ来るって薄々分かっとったわ」 怜「お母さん、お父さん。恋人と二人きりにさせてーな。最後のお願い」 384 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 16 17 27.42 ID STZD8gdi0 [2/2] 怜「ゴホゴホ」 怜「半年前からこんな感じやねん」コヒューコヒュー 怜「すまんな、京太郎」 京太郎「いいよ、もう」 怜「許してや」コヒューコヒュー 更に痩せ痩けた怜、もうかろうじて息をしている状態だ。 長くない、簡単に分かる。 怜「膝枕させてもらってええかー?」 京太郎「ああ、当然だろ」 /. / / / \ / / / / /}/ / \ / / / / / / / / . / / / / / / // / /| | . / / / / 7´~~//-/ // / ! ! l . ∨ l /l/ /´___/ /、,/ / ! ! l | / /|l /xァ≠=-ミ l / /__彡 へ | | | | / i 八/{ /三三 ハ| //  ̄ ̄、 \ 从 l | | |. . --./ l ′rうく三/ }/´ ____ // l | | | / / l ′ `う ⌒7三≧x // / 从 / ; / / l ′/// /三三三ハ/ / )イ ; / . / / ′ / てうぅ三ジ 厶イ / . / . / / / { し `う゚ ´ / / { / . / / / / .| /// /イ l l .. / | / / / .| / .、 乂_) / l l . / l/ l / |l ∧ .、 U / l l l l .. / l/ 八{ ∧ | \ / l l l |\{\{.. /----=ニ二. \从 l≧=--------‐┬=≦>-/ l l l | ニ=- 二/ /二二二二二ニ===ニ二ニ==\/ / / l l |)ノ \/ニ/ /二二二二二二二ニ二二二二′ / / l l / / ̄| lニ/ /二二二二二二ニニニ二/ / / / l l / / . | 怜「ふー……なんだかんだでこっちが落ち着くわ」 385 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 16 25 21.65 ID I1BfZYmM0 [1/3] 怜「本当……居心地ええわーこの膝枕」 怜「ありがとなー」コヒューコヒュー 怜「愛の逃避行が無かったらもっと早く死んでもうてたしな」ゴホゴホ 京太郎「……」 怜「京太郎に拾ってもらった命」 怜「京太郎の上で落とすのも悪くないわ」 京太郎「本当……馬鹿だな」 怜「あまり傷付けたくなかったんや」 怜「やっぱり竜華とセーラには敵わんわー」アハハ 怜「本当はもっと話したい事あったんやけど……」 怜「それはおいおい京太郎の目に入るとして……」コヒューコヒュー ピビピッピビピッビー 怜「ほんま素晴らしい人生やったわー」 怜「ちょっと眠ってもええか?」フワァ 京太郎「ああ……」ポロポロ 怜「京太郎に会えてよかった……」コヒューコヒュー 怜「京太郎……おやすみ」スゥッ ピーッ 386 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 16 26 03.43 ID I1BfZYmM0 [2/3] 京太郎「ぁぁぁあああああ!!!!!」 387 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 16 27 59.26 ID I1BfZYmM0 [3/3] 一週間後 京太郎「ふーっ」 京太郎「ただいまー」 母「お帰り、手紙が届いているわよー」 京太郎「ん?」 京太郎「はいよ」 ーーー 京太郎の部屋 京太郎「どれどれ?」 京太郎「差出人は……」 園城寺怜…… 京太郎「!」 390 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 16 41 39.98 ID Yi9gzWTL0 [1/2] 京太郎へ これを見るって事は分かってると思います。 私は、ずっと前から病弱でした。 半年前になり、さらに病弱になってしまいました。 それでも特に悔いはありません。 貴方に会えた事がとても嬉しいからです。 一つだけ心残りなのは貴方と後の人生を歩めなかった事でした。 神様は残酷で理不尽です。 京太郎と会えて、京太郎と一緒に居た時間は何にも代え難い物です。 私は貴方を愛しています。 怜 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 京太郎「馬鹿……野郎」ポロポロ 391 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 16 47 39.89 ID Yi9gzWTL0 [2/2] /. . / . . .ト、 . ′/ . . ハ . | ヽ .i | ′. // ! ハ . l V l. l | ´ ̄ ̄│ . ./ j/ ̄ ̄`. i. . . . l l . | | .ィfテ示メ、/ ,行示ミx.V l l | 代 V/ /リ V/ /ソ }} ! . . . l. l \ ヘ `¨´ , `¨´ ムイ l l ハ ` "" - 、 "" ′. . . .l l !∧ / ′ ! . . l l . .lゝ. . ′ ', .′ | . . {从 . . .i! / ._ l イ . | . .ハハノ \ \ト、 . . 〕 ,イ v l< .ノイ .ハ/ > ‐‐ '´ |. | / .j/ ¨> ´ i | |{`ヽ. /‐x/ v ー-| ト`ヽ \ _/ /^Y ′ `l | | | \. l/ />.| l l ! _| | | 、 .′ / | | l k'′ | |_| .//.\ .′ | 、 lノ. | | ` ── く ∨ 丶 丶 丶 __ノ | l、 .イ /∧ l ー--┬r' x. ─| |ヽ` ─ < .レ 「また会おうな」 393 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/05/28(水) 16 50 57.02 ID dDpNlojc0 [3/6] \\// Y=ニニニニニニニニ∨ ∧ニニニニニ/⌒丶/ ./ { }ニ}ー-、 / {}} 厂 ̄ ̄ ̄⌒ヽ__=ニ∨/ }ニニニニニニ厂 ̄ 〈 }==ニニ/⌒7 ー=彡 }.//}______厂 ̄} {}} / O ,ィ彡'´ニ∨/ .ノ==ニニニ/ }ニ Y } }==厂 ,. -────- /ニニニ}__/ {}}ニニニニニニ⌒ヽ___ー=彡'"´ニニニニ/ 人ニ{ ノ/⌒´ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . `丶/ ⌒ヽ {}}ニニニニニニマー'=ニニニニニ/ / ヽ=ニニニニヽ / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\/⌒⌒ヽ 〉ー=彡⌒´ニニニニニニ/ / ノ===ニニニ/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ  ̄`ヽ {ニニニニニニニニ==ニニ\ / ⌒ヽニニニニ/ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . . . . . . \ \ニニニニニニ=ニニニ/ ′ }=ニニ/ . . . . . . . / . . . . . . . . . ,イ } . . . . . . . . . . . . . . . . } Y⌒ ̄ ̄`ヽニニ/\ γ⌒ヽ__rく==ニ′ i . . ./| . . ./{ハ ./ | . /\ . ./ハ . . | . . . . .i } } }ニ/ー- ⌒7 ̄} /{. i . . . . | . / l . ./ ∨ レ' ∨ }Ⅵ . . . . .| Y / /ニニニニニ/⌒ / / } 〃| . |. . . .Ⅳ V | . . . . .| / ̄ ̄⌒) / /ニニニニニ} ⌒)/ {{ | . |. . . .| ___,. 、____ | . . . . .|____/,ィ彡'´ Y⌒ヽ/ /==ニニニー=彡 ヽ_ _ O | . |. . . .| ´ ` | . . . . .| ニ/ / / /==ニニニニニニニ\ >`¨´ | . |. . . .| ,斗ぅ芋ミ 斗ぅ芋ミ | . . . . .| {__/ ./⌒ヽ /ニニニニニニニニニニニ厂⌒ヽ/\} ,ィ彡'⌒ | . |. . . .| {. 乂辷ソ 乂辷ソ .} | . . . . .| / /==ニニニ\/ / ̄ ̄ ̄ ニニニ/⌒) \/ 〃 | . |. . . .|ハ ハ| . . . . .| ./ /ニニニニニニニ〉 /=ニ/ _}ヽ ー=彡'´ | . |. . . .lヽ{ ' }ノ| . . . . .| | __/===ニニニニ/⌒\// __) } | . |. . . .| .人 __ 人 | . . .| | | |=====ニニニ/O Y / / \/ ___________}\ | . |. . . .l | . | ...  ̄ ̄ イ l . | . . .| | | |===ニニニ/ `¨´ /|/ニニニ〉 Y {ニニニニニニニニY.|八 . . .ト、| . | . .r‐}` ー--‐ {‐ァ | .| | . . .| | ∨ニニニニ/ / |\===/ | 〉ニニニニニニニニ \l _ |-‐'{厂 ア}ー- . _ | . 八|===ニニ/ / ヽ___/ \/ / /====ニニニニニ_ ,. < | | ノ/=ー-、ニニ〈 〃 /ニニニニニニニニニニ `¨´ ̄ ̄`ヽ====ニニニニニ〈 | | 〉/\_// {ニニニニニニニニニニニ⌒ヽ ー───ニニニニニニニニニ∧ ヽ / ∧ { {____/ニニニニニニニニニニニ 「今回潰したのは宮永照では無く園城寺怜」 「それだけの違いだよ」 「私の力は彼女にとっては毒だったみたいだね」クスクス 「私を選ばないのなら、次も邪魔してあげるよ京太郎君」 カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2259.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1359039653/ レポーター『では清澄高校の全国出場には須賀君の審眼が一役買っていたということですか?』 京太郎『いや、まぁwwそんな大したことしてネんすけどねwwwはェww』クチャクチャ 京太郎『なんか光るもの持ってんなwwとは思ってたんスけどねwwwまさか全国ww』クチャクチャ 京太郎『あ、いやこいつならwwイけんなwww連れってくれるな?wwみたいなね?wwありましたよwww』クチャクチャ 京太郎『閃き?wwwインスピレーションってのかなwwwアレww』クチャクチャ レポーター『以上、全国への出場を決めた清澄高校麻雀部員への街角突撃インタビューでした!』 久「wwwwwwwww」ゲラゲラ 和「……」イライラ 和「部長、なんですかこれ……」 久「ローカルの番組wwwwいやー何度観ても面白いわwww」 久「何あの喋り方wwwそれにクチャクチャってwww」 久「大リーガーかってのねwwwホントwww」 久「しかも鼻毛出てるしwww」 和「部長……」 久「ん、何?もう一回観る?癖になるわよねこれwww」 和「須賀君は……どこですか?」 久「あぁ、まだ買い出しじゃない?そろそろ帰ってくるでしょ」 和「……ちょっと失礼します」ガラガラ 京太郎「ふぅー、しんどいわ……マジしんどいわ~」 京太郎「なんで俺ホント買い出しとか雑用ばっかしてんだろなwww」 京太郎「とっとと帰ろう……って」 京太郎「……あれ、和か?」 京太郎「こっちに向かってくる」 和「……」スタスタ 京太郎「労いの言葉でも掛けてくれんのかなwwwホント男子部員は辛いわwww」 和「須賀君……」 京太郎「おう、和。どうしたんだよ、こんな所で」 京太郎「もしかして俺に会いに来てくれたのか?」 京太郎「なんてなwwww」ゲラゲラ 和「……」イラッ 和「ちょっとこっちに来て下さい」スタスタ 京太郎「お、おいおいなんだよ急に……」 京太郎「どこに向かってんだ?」 和「……公園です」 京太郎「公園?」 ~公園~ 京太郎「んで、なんだよ話って」 和「テレビ……テレビのインタビューのことです」 京太郎「あ、あぁ……アレか……」 和「どういうことなんですか?」 京太郎「ど、どういうことって……そりゃあ」 京太郎「買い出し行ってたら急に捕まっちまってさ……」 和「そんなことを聞いてるんじゃありません!!」 京太郎「!」ビクッ 和「なんですかあのインタビュー……」 京太郎「いや、急に聞かれてさ……頭ん中真っ白になっちまって……」 和「……」イライラ 京太郎「それでなんつーかガム噛んでてさ……」 和「……した……なのに」 京太郎「ん?」 和「努力したのは咲さんや私や優希や部長なのに!!!」 和「あなたは何もしてないのに!!!」 京太郎「あ……」 和「ふざけた調子で……」 京太郎「いや、そんなつもりじゃ……」 和「……大会の応援にだって来ませんでしたよね?」 京太郎「あ、いやー行こうとはしたんだけど……」 京太郎「なんか不思議な力?に阻まれてさwwwww」 京太郎「清澄の所まで行けねーのwwwマジだぜ?」 和「ふぅ……」 京太郎「信じてくれたか」 和「やめて下さい」 京太郎「えっ?いやいやマジなんだってwwwオカルトだよマジでwww」 和「違います」 京太郎「えっ」 和「麻雀部。辞めて下さい」 京太郎「えっ……えっ……」 京太郎「あの……それは……」 和「荷物、貸して下さい」 和「私が持って行きます」 京太郎「お、おう……はい……」ガサ 和「……」ガサ 京太郎「……」 和「……」 和「何をボーッとしてるんですか?」 京太郎「えっ」 和「どうぞ帰って下さい」 京太郎「でも……」 和「もう来なくていいですよ、じゃあ」 京太郎「……」 京太郎「……分かった」 京太郎「じゃ、帰るわ……俺……」 和「……」ガラガラ 久「wwwww」ゲラゲラ 優希「部長、また思い出し笑いしてるじょ」 咲「もー、真面目に打って下さいよ。あそれロンです」 咲「あれ、和ちゃん?」 優希「おー帰ったのか、のどちゃん」 久「あら、どしたの怖い顔して」 和「部長、さっきのDVD貸して下さい」 久「いいけど……須賀君は?」 久「その荷物、須賀君に頼んだやつよね?」 優希「もしかしてあの犬!」 優希「のどちゃんに荷物押し付けてサボったのか!?」 咲「え、そうなの和ちゃん!?」 和「いえ、違います……」 久「はい、コレね」 和「ありがとうございます」 久「やば、タイトル見たらまたwwww」 まこ「最早病気じゃの」 咲「あれ?」 優希「あれ?」 まこ「ん、どうした?」 咲「いえ、なんでもないです」 和「……」スタスタ 優希「それにしてもあの犬……どこ行ったんだじぇ」 久「和、知ってるわよね?」 咲「和ちゃん?」 咲「!」 咲「な、何してるの!?」 和「電子レンジにDVDを入れてるんです」 久「ちょ、ちょっと!どうしたのよ!?」 優希「うわ、凄いことになってるじょ……」 和「……」チーン 咲「の、和ちゃん……チンしてもDVDは食べれないよ?」 久「一体どうしたのよ……須賀君と喧嘩でもしたの?」 優希「のどちゃん、犬に意地悪されたのか!?」 優希「あの犬!こんど来たら……」 和「優希」 優希「?」 和「もう来ませんよ、須賀君は」 優希「え……」 咲「ま、まさか遂に警察の御厄介になっちゃったんじゃ」 優希「!…ほ、ホント躾のなってない犬だじぇ!」 優希「年中発情中のセクハラ犬は本当ご主人様がいないと」 和「須賀君、部活辞めるそうです」 優希「じぇ……」 久「……何、言ってるの和?」 咲「き、京ちゃんが何かやっちゃったの?」 咲「私がキツく叱っとくよ!」 咲「めっ!ってね」 優希「それ全然キツくないじょ」 久「和、あなた今日は帰りなさい」 和「……全国だって近いのにそんな」 久「何があったか知らないけど」 久「(皆の顔見たら今打てない事くらい分かるでしょ)」 和「……」 和「(咲さん……優希……)」 久「ハイハイ、今日は解散解散!」 咲「え……」 優希「ぶ、部長……」 久「和は私と帰りましょ、ね?」 和「……」 和「……嫌です」 久「……」 和「嫌、です!なんであんな人の為に私達の練習時間がっ!」 久「まこ」 まこ「悪いな」ドスッ 和「ぁ……」フラ 咲「和ちゃん!!」 優希「のどちゃん!!」 久「咲と優希は帰りなさい」 咲「で、でも……」 優希「……はい」 咲「優希ちゃん……」 優希「咲ちゃん、帰ろう?」 咲「……うん」 ハギヨシ「さ、京太郎くん、お茶です。どうぞ」 ハギヨシ「といっても、水出しのお茶ですけどね」 ハギヨシ「申し訳ありません、急で用意も出来なかったものですから……」 京太郎「いやwww全然wwいっすww」 京太郎「ホントもったいないくらいっス師匠wwマジでww」 京太郎「いや、ホント……」 ハギヨシ「京太郎くん……」 京太郎「申し訳ないです……」 ハギヨシ「話してみるだけで大分楽になりますよ、これマジです」 京太郎「ちょ、師匠wwマジってwww」 京太郎「キャラじゃねっすよwww」 ハギヨシ「弟子……いや」 ハギヨシ「友人の前でくらい素になりますよ、私だってね」 京太郎「ハギヨシさん……」 京太郎「ホント、恩に着ります……」 京太郎「今日、辞めろって……言われたんですよね」 ハギヨシ「……」 京太郎「あっ、あの部活の事なんですけどね」 京太郎「こう……誰ってのは言いたくないんですけど……」 京太郎「そいつは凄く麻雀頑張ってて……」 京太郎「努力が形になってて」 京太郎「俺なんか眼中になくて……」 京太郎「いやホント敵わないんですよね……」 ハギヨシ「……」 京太郎「あっ、すみませんww意味不明っすねwww」 京太郎「あとおもちがデカいんすよwww」 京太郎「あっ、これ言っちゃったら分かっちゃいますかwwww」 ハギヨシ「いえいえ、検討も付きませんよ」 京太郎「あ、それでですねww」 京太郎「これマジ秘密なんすけどwww」 京太郎「俺、そいつのこと好きだったんですよね」 ハギヨシ「……」 京太郎「いや、アレはリスペクトっていうのかな?www」 京太郎「いやいやマジリスペクトしてたんすよwww」 京太郎「ぶっちゃけ麻雀部入ったのもその……」 京太郎「そいつのこと目当てだったんですよね」 ハギヨシ「動機なんて皆そんなものですよ」 ハギヨシ「私なんて……」 ハギヨシ「執事ってなんかカッコイイな、ちょっとやってみようかな」 ハギヨシ「みたいなノリでしたよ」 京太郎「ちょww適当っすねwwww」 京太郎「それで、戻るんですけど……話がね」 京太郎「そいつに言われたんですね」 京太郎「こう……頑張ってるのは私達なのに」 京太郎「あなたは何もしてないのに……」 京太郎「あっ!あなたってのは俺ねwww須賀京太郎ねwww」 京太郎「俺、テレビ……出たんですよ」 ハギヨシ「ほう、それは凄いですね」 京太郎「前後意味不明ですみませんww」 京太郎「で、テレビで言われたんですよ」 京太郎『なんでも、須賀くんは清澄の勝利に一役買っているとか!?』 京太郎「って……」 京太郎「あ、今の声真似っすwww」 京太郎「……焦りました」 ハギヨシ「……」 京太郎「その時ガム噛んでたんスけどねwww」 京太郎「アレ心拍数が落ち着くって嘘っすねwww絶対ww」 京太郎「頭ん中真っ白になって……」 京太郎「いや、逆ですね……凄く冴えて」 京太郎「あれ?そういや俺、何か貢献してるっけ?」 京太郎「皆に何かしてあげてるっけ?」 京太郎「こう、一瞬で頭ん中検索して……」 京太郎「あぁ、そういえば……」 京太郎「咲を麻雀部に誘ったの……俺だ。って」 ハギヨシ「京太郎くん……」 京太郎「いや、やっちゃいましたね……」 京太郎「全校生徒の前で、父親がパイロットって自慢するのってあんな感じですかね」 京太郎「いやー、軽く考え過ぎてましたね」 京太郎「和がそれ観て……」 京太郎「辞めて下さいって」 京太郎「言われたこと全部図星だったんですよね」 京太郎「お、俺……あ、ヤバいな……」 京太郎「ちょ、す、すみません…やば」 ハギヨシ「……」サスサス 京太郎「ちょww俺ゲロってないっすよwww」 京太郎「別の意味でゲロってますけどねwww」 京太郎「すみません……落ち着きました」 ハギヨシ「京太郎くんは……」 京太郎「……」 ハギヨシ「これから……どうしたいですか?」 ハギヨシ「いえ、抽象的ですみません」 京太郎「いやいや全然大丈夫です」 ハギヨシ「戻りたいですか?」 京太郎「……」 京太郎「俺、もう辞めます」 京太郎「和に……負けたとかじゃ無いんですよ」 京太郎「限界……っ……です……」 京太郎「つ、辛い……ですっ……皆と居るのがっ……」 京太郎「優希や……咲や部長と……っ……じゃれてる時はいいんですけどっ……」 京太郎「麻雀が始まったら……辛いっ……んです……」 … …… 京太郎「ふぅ……」 ハギヨシ「落ち着きましたか」 京太郎「あ、はい」 ハギヨシ「今日はもう泊まっていきなさい、京太郎くん」 京太郎「え……」 京太郎「襲うつもりですか……」 ハギヨシ「急にマジな顔になられると困ります……」 京太郎「いや冗談ですwww助かりますww師匠www」 京太郎「親にちょっと連絡してきますね」 ハギヨシ「固定電話はそこです」 京太郎「いや、ケータイがありますから大丈夫です」 京太郎「ふぃーっwwえがったえがったww」 ハギヨシ「上がりましたか、京太郎くん」 京太郎「ちょwwwバスローブにワイングラスwwww」 京太郎「どこのブルジョワジィですかwww」 ハギヨシ「さ、向かいに座って」 京太郎「ちょ、飲めませんよ俺」 ハギヨシ「大丈夫です」 ハギヨシ「小岩井ですよ」 京太郎「小岩井すかwwww」 京太郎「実は結構好きなだったりするんすよねwww」 ハギヨシ「京太郎くん」 京太郎「はい」 ハギヨシ「何か皆と……清澄の麻雀部でやりたかったこと、ありますか」 京太郎「それ聞きますか」 ハギヨシ「師匠ですから」 京太郎「……んー」 京太郎「海とか行きたかったな?」 京太郎「いや違うなwww」 京太郎「やっぱり……」 京太郎「行きたかったですね、全国」 ハギヨシ「未練タラタラじゃないですか」 京太郎「いや、違うんスよwww」 京太郎「なんか……不思議な力で阻まれて、あんまり試合……近くで応援出来なかったから」 京太郎「近くで、応援したかったですね。皆を」 ハギヨシ「いやいや恐れ入ります」 京太郎「あっ、すみませんwwクサかったすねww」 ハギヨシ「いえ、立派ですよ」 ハギヨシ「行きますか、全国」 京太郎「え?いや~流石に一人はちょっと……」 京太郎「それに部活辞めちゃったらその日学校ありますからね。多分」 ハギヨシ「サボりなさい、京太郎くん」 京太郎「ちょ」 ハギヨシ「最後くらい飾りなさい」 ハギヨシ「多分、一番印象に残りますよ」 京太郎「……」 京太郎「金が……」 ハギヨシ「出しますよ」 京太郎「いや、敵いませんね……」 京太郎「よろしくお願いします」 ~翌日~ 京太郎「いやー土曜日www土曜日っすよハギヨシさんwww」 京太郎「あれ、いない……って」 京太郎「書き置き……まぁ執事だもんな、当たり前か」 京太郎「……」プルル 京太郎「あ、咲?オッス」 京太郎「ちょっと今日出てこれるか?」 京太郎「部活なんてサボっちまえよwww」 京太郎「いや、ホントさ……校舎の前でいいから、頼むわ」 京太郎「……ありがとう、じゃ」 ~学校~ 京太郎「よう、ちゃんとトイレって言ってきたか?」 咲「もー、京ちゃん!」 京太郎「いやいやマジ重要な事だからなこれ」 咲「……」 京太郎「俺、辞めるわ。麻雀部」 咲「……」 京太郎「おい、なんか言えよwww」 咲「随分いきなりだね……」 京太郎「いや、ぶっちゃけ言うぞ」 京太郎「お前は分かってたろ?」 咲「……京ちゃん性格悪いね」 京太郎「優希も分かってるだろ」 咲「どうかな、優希ちゃんは京ちゃんのこと大好きだから」 咲「本当に何も見えてないかもね」 京太郎「なんか悪役みたいだな咲www」 京太郎「ラスボスみてぇwww」 咲「京ちゃん」 京太郎「ん?」 咲「辞めないでよ」 京太郎「お前www一番の理解者が何言ってんだよww」 咲「私はさ……足し算で部活やってる訳じゃないんだよ……」 咲「京ちゃんさ、麻雀クッソ下手だけどさ……」 京太郎「お前、泣きながら何酷いこと言ってんだよ……」 咲「……うっ」 咲「ふぇ……」 京太郎「ふぇ……」 咲「ま、真似しないでっ……よっ……」 咲「……」 咲「あーあ!やっぱりやめた!」 咲「綺麗さっぱり!辞めて下さい!」 京太郎「悪ぃ、咲」 京太郎「応援、行くからな」 咲「来なかったらぶっ飛ばすよ……」 京太郎「wwwwww」ゲラゲラ 咲「和ちゃんの言うことさ……」 京太郎「ああ」 咲「私、分かるんだよ……」 京太郎「皆分かってるさ」 咲「ああ、そうだなぁって……思ったんだよ」 京太郎「俺も思ったさ」 咲「ビデオ観たよ……」 京太郎「おおwww」 咲「クッソムカついたよ、京ちゃん」 咲「なんか鼻毛出てたし……」 京太郎「ごめん」 咲「応援来てね、絶対」 咲「雑用もしてね」 咲「あ、あと……っ」 咲「ふ、ふぇ……っ」 咲「うぇぇぇえ!!」 京太郎「しつこいなお前wwww」ポンポン 咲「ひっく……っく……」 咲「学校でも……っ……ちゃんと口利いてよねっ……」 京太郎「おうおう」 咲「じゃあ!」ダッ 京太郎「ああ」 京太郎「……」 咲「じゃあ打とう!」 咲「よし打とう!すぐ打とう!」 優希「わ、私はまだ納得してないじぇ!」 和「……」 優希「のどちゃんも何か……」 咲「優希ちゃん!!」 優希「!」ビクッ 咲「ん!」 優希「ど、ドア?」 咲「玄関!ダッシュ!」 優希「え?」 咲「ダッシュ!」 優希「……」 優希「行ってくるじょ!」 久「……」 久「最低ね、私」 和「……」 まこ「さ、始めよう。ワシが親じゃ」 咲「和ちゃん、気にしないでとは言わないよ」 咲「でも、もう怒らないであげてね」 咲「京ちゃん泣いちゃうかも、なんてね」 和「私は……」 和「バカですね」 久「いやー、私が言えたもんじゃないけど」 久「凄いKYよ、和」 まこ「KYって……」 和「……KYですね……私……」 久「なんかさ……安心してたのよね」パチ 久「清澄は女子5人と男子1人で……」 久「男子は見学!女子は試合!」 久「ついでに雑用買い出しも男子!」 久「本当、吊ろうかと思ったわ」 まこ「おいおい」 和「私は……」 久「見てられなかったんじゃないの?」 和「……」 久「和は……優しいからね」 久「一番優しいわ」 久「不器用だけどね」 和「そんなこと……っ……ありません……っ」 和「わ、私は自分の事ばっかりで……っ」 和「咲さんも…っ……ゆ、ゆーきも……!」 和「悲しんでるのに……私は……っ」 咲「さ、打とう打とう!次、和ちゃんだよ!」 和「は……っ…はい……」 咲「……」 咲「良かったら京ちゃんに麻雀教えてあげてね」 咲「喜ぶよ、すっごく」 和「そんな……」 咲「罰ゲーム!」 咲「京ちゃんを辞めさせた罰ゲームだよ!」 咲「和ちゃん、ね?」 和「……は、い……」 ~夜~ 京太郎「やべぇ……マジやべぇ……」 京太郎「顔が痛ぇ……」 京太郎「優希、怒ってたな……」 京太郎「知らせたの咲だな……」 京太郎「なんのために咲だけ呼んだと……」 和「須賀くん」 京太郎「おお、和」 和「こんばんは」 京太郎「おう」 和「須賀くん」 京太郎「何」 和「なにか、して欲しいことありますか?」 京太郎「ん~、んじゃあ……」 京太郎「おもち触らしてくんね?」 和「……はい」 京太郎「おいおい」 京太郎「そこは怒れよwwww」 和「いえ……無理です……」 京太郎「まぁムカついたよ……流石にな」 京太郎「そこまで言うかコイツ!」 京太郎「このおもち!ってなwwww」 和「……」 京太郎「お前、間違ってないよ」 和「……」 京太郎「応援行っていいか?」 和「はい」 京太郎「麻雀教えてくれるか?」 和「いいですよ」 和「須賀くん……」 京太郎「ん?」 和「殴ってくれますか?」 京太郎「え……なにそれ……無理だけど……」 和「わ、私はっ……バカでアホで……KYです……っ!」 京太郎「け、KY?」 京太郎「あ、あぁ……」 京太郎「ちょっと……まぁ、あるかな」 和「だから……っ」 京太郎「おいおい」 和「……」 京太郎「俺さ……もう凄い言いふらしてるんだけど」 京太郎「原村和をさ……」 京太郎「リスペクトしてたんだよ」 京太郎「……」 和「……」 京太郎「いや、好きだったんだよ」 京太郎「アイドル的な意味で……」 和「……アイドル的?」 京太郎「それはさ……いや」 京太郎「言葉にするのは難しいわ……(悲しい顔)」 和「……」 京太郎「じゃあ!」ダッ 和「えっ!?ちょっと須賀くん!」 京太郎「許してくれ和!もう咲の事自慢しないから!」 和「須賀くん!」 和「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」 京太郎「おい、俺は流れ星じゃねえよwwww」ピタッ 和「私本当にバカです!大バカです!」 和「だ……っから!……まだ須賀くんと友達のまま……で、いたいって思ってます!」 和「なんで…や……っ優しいの……!」 和「なんで……そんなに……っ……怒らないんですか……!」 京太郎「俺もバカだからさ……わかんねー」 京太郎「多分何か不思議な力がさ……」 和「……」 京太郎「試合、頑張れ」ダッ ~京太郎宅~ 京太郎「部長じゃないですか」 久『元気してる?』 京太郎「いや、もう元気ありあまってますよ」 京太郎「今ね、丁度優希から借りた指南書を……」 久『須賀君って童貞?』 京太郎「えっ……なんでそれを」 久『ふふ、やっぱりね』 京太郎「じょ、冗談キツいなーやだなー……」 京太郎「あの……誰に聞いたんですか……」 京太郎「咲ですか?もーやだなーアイツ……」 久『須賀京太郎くん』 京太郎「……」 久『今、出れる?』 …… … 京太郎「ハギヨシさん……」 ハギヨシ「はい」 京太郎「俺って愛されてると思いません?www」 ハギヨシ「思います思います」 京太郎「いやー、あんまり何かしたって憶えは無いんですけどね」 京太郎「パッと辞めれるって思ってたんですよ」 京太郎「大体向こうから言ってきたんですからね」 京太郎「あ、咲は泣くと思ってましたwwww」 京太郎「最終的には和まで……」 京太郎「いや、あいつは言ってなかったかな」 ハギヨシ「引き留めに?」 京太郎「流石っすねwww」 京太郎「流石、俺のリスペクトする原村和ですよ」 京太郎「あそこで戻ってって言われたら……」 京太郎「よくこんなこと言えたなコイツって逆にね?」 京太郎「こう、善と悪的な意味で逆に尊敬しましたよ」 ハギヨシ「京太郎くんは本当に原村和さんが大好きなんですね」 京太郎「ちょ、そんなんじゃないですって」 京太郎「ただちょっと素晴らしいスタイルだなとは思いますけど」 京太郎「最近なんかねwww」 京太郎「これ言っちゃっていいのかな?www」 ハギヨシ「どうぞどうぞ」 京太郎「あいつ俺に麻雀教えてくれるんですよ」 京太郎「こう……俺の背後で……」 京太郎「支えるようにね……」 ハギヨシ「ほぉ……」 京太郎「あっww想像したでしょwww今www」 ハギヨシ「いえいえ……」 ハギヤシ「ほら、ホテルに着きましたよ京太郎くん」 京太郎「おお、本当だ」 ハギヨシ「荷物持ちましょうか」 京太郎「いやいや、自分で持てますよ」 ハギヨシ「では入りましょう、お嬢様達も待って居ますから」 京太郎「逆に荷物持つの手伝いますよ」 ハギヨシ「よろしくお願いします」 京太郎「試合始まるまで何してようかな……」 京太郎「適当に街を見て回るか」 京太郎「東京なんて初めてだしな」 京太郎「なんか寂しいな……ハギヨシさんは当然仕事だし……」 京太郎「……」ギュルル 京太郎「なにか食おう……」 京太郎「すみません……このおもち一つ下さい」 おっさん「お兄さん、一人かい?」 京太郎「い、いえ……あの」 京太郎「あっwwはェwww友達と来てるんですけどね」 京太郎「っかしーなぁ……アイツどこ行ったんだろうなぁ」 おっさん「兄ちゃんもアレかい、麻雀」 京太郎「あっ、そうです……出るほうじゃないですけど」 おっさん「……宮永照って知ってるか?」 京太郎「あっ、なんか聞いたことあります」 おっさん「おいおい」 京太郎「スミマセン……思い出します……3、2、1……」パチン 京太郎「咲のお姉ちゃんだ」 おっさん「おっ、宮永咲も知ってんのかい」 おっさん「あの二人やっぱり姉妹なのかね」 京太郎「えっ、違うんですか」 おっさん「いやーなんかこの前言ってたよ」 おっさん「一人っ子です、みたいな」 京太郎「えっ」 京太郎「ていうかお知り合いなんですか?」 おっさん「ああ、よく来るよ……お」 おっさん「噂をすれば」 京太郎「えっ」クル 照「……」スタスタ 淡「ちょっとテルー、寄り道したらまた菫に」 照「大丈夫……」スタスタ 照「おじさん、いつもの」 おっさん「はいよ」 淡「おはようございまーす」 京太郎「お、おう…ございます……」 照「……」 京太郎「……」 京太郎「(メッチャ見られてる!!)」 照「……」スタスタ 京太郎「えっ、あの……ちょっ」 照「……」ジー 淡「何してんのテル、引かれてるよ」 照「……」ガッ 京太郎「……んぐ!?」 淡「ちょ!ちょっと!テル!何!?」 淡「え!?何なの!?何が起こってるの!?」 おっさん「おいおい何やってんだ照ちゃん!」 照「いや、この人……」 京太郎「ぁぁぁあ!!」メリメリ 淡「何でいきなりアイアンクローかましてるの!?」 照「君……ちょっと来てくれない?」 照「おじさん、お勘定」 おっさん「おいおい、試合前に傷害事件はやめてくれよ」 照「大丈夫」 ~白糸台高校宿泊ホテル~ 京太郎「な、なんスか……本当になんスか」 淡「テルー、めちゃくちゃ怯えてるよ……」 淡「ていうかヤバいよ……これ」 淡「出場停止になったらどうすんの!?」ブンブン 照「……」ガクガク 照「淡、ちょっと二人きりにさせて」 淡「無理無理無理、何言ってんの!?」 淡「ちょっとおかしいよテル!やばいって」 淡「菫や渋谷先輩に見つかったら……」 照「大丈夫……」 照「5分で終わるから」 京太郎「あの……すみません……」 京太郎「本当にすみません……」 京太郎「なんか気に入らないことしちゃったのかな俺?やっぱり……」 照「君のアップロードしてる動画観たよ」 京太郎「えっ」 照「あの鼻毛出てるやつ……」 京太郎「あっ……すみません……」 照「なんで謝ってるの?」 京太郎「えっ……」 京太郎「いや、いきなりアイアンクローきたんで……」 京太郎「あの、咲のお姉さん、ですよね?」 照「……」 照「……ふっ」 京太郎「(なんか笑った……)」 照「……」グー 照「……食べながら話していい?」 京太郎「どうぞ……」 照「……」ポリポリ 照「よく咲を麻雀やる気にさせたね」 京太郎「えっ……知りませんけど」 照「?」 照「君が誘ったんじゃないの?」 京太郎「あ、いやそうなんですけどねwww」 京太郎「ちょっと光るもの持ってるな?wwwとは思ったんですよwww」 照「……」 京太郎「あっ」 京太郎「すみません……」 照「いや、凄い」パチパチ 京太郎「え?」 照「テレビや動画で観たものを生で観ると謎の感動が」パチパチ 京太郎「あぁ……ハイ……ありがとうございます」 京太郎「それで、俺はなんで呼ばれたんでしょう……」 照「……」ハッ 照「今言おうと思ってた」 京太郎「……」 照「いや、私」 照「咲は私に会うために麻雀やってると思ってたから」 京太郎「えっ」 照「えっ」 京太郎「おかしくないですか」 照「いや、普通だと思う」 京太郎「えっ」 照「それで……淡が……さっきの子ね」 照「テルーの妹のこと話してるって言うから」 照「観てみたらなにやら」 照「清澄が全国へ行けたのは須賀京太郎くんの審眼が……」 京太郎「あっ、そのすみません……本当すみません……」 京太郎「調子乗ってました……」 照「いや実際咲に目を付けたのは凄いと思うよ」 照「強いしね」 京太郎「いや、ホントその話は勘弁して欲しいっていうか」 京太郎「……」 照「……」ポリポリ 照「何、どうしたの?」 照「あ……ごめん、選手のミーティングとかあるのかな……」 照「本当ゴメン……もうちょっとお話して」 照「はい、ポッキー」 京太郎「あ……ありがとうございます」 京太郎「……」ポリポリ 京太郎「俺、麻雀部やめたんですよ」 照「……あれ、なんでまた」 照「なんかスカウトマン?的な存在だと勝手に……」 照「こう……有望な選手を探してくる」 照「で、その選手で全国の試合を特等席で観るの」 照「あいつ私が探して育てたんですよみたいな感じで」 京太郎「いや、全然違いますよ」 照「えっ……」 京太郎「残念そうな顔しないで下さいよ……」 照「ごめん……私本とか好きでね」 京太郎「おお」 照「なんかそんな話があったの」 京太郎「詳しくは憶えてないんですね」 照「読むのは好きなんだけどね」 京太郎「咲も本好きでしたよ、中学のころから」 照「……」 京太郎「えっ、あの……また俺何かしました?」 照「いや……フフフ」 照「別れた彼女の昔話してるみたいだなぁって……フフフ」 京太郎「えっ……あの……」 京太郎「……」ズーン 照「ごめんよ、ほらポッキー食べて」 京太郎「あっ、ありがとうございます」 京太郎「……」ポリポリ 照「なんで辞めちゃったか聞いていい?」 京太郎「えっ!聞きますか?」 照「いや、なんか面白そう」 京太郎「えっ全然面白くないですよ……」 京太郎「いや、今思えばかなりドラマしてたかも……」 照「おお……」 京太郎「聞きたいですか?聞きますか?」 照「聞く……」 京太郎「しょーがないなもー」 京太郎「あっ、これオフレコでwwww」 照「……」ポリポリ 京太郎「えっと、あの……」 照「どうぞ」 京太郎「えーとそれじゃあまずは……」 … …… 京太郎「で、二人はキスをして終了」 照「凄い……映画化できそう」 京太郎「あっ、そうすか!やっぱりねwww」 京太郎「自伝出そうかな俺www」 照「……」 照「ごめんね」 京太郎「何言ってんすかww聞いたの宮永先輩じゃないですかwww」 照「咲は須賀くんのことなんて呼んでたの?」 京太郎「ちょっ!え?」 京太郎「もしかして俺を辱めたいんですか?」 照「いや、純粋に気になる」 京太郎「ちょっとやだなー恥ずかしいなー」 京太郎「気になります?」 照「うん……」ポリポリ 京太郎「あいつ……俺のこと京ちゃんって呼ぶんですよwww」 照「へえ」 照「それは、なかなか……こう……攻めてきてるね」 京太郎「あwwwやっぱりそう思いますかwwww」 京太郎「俺もそう思ってたんですけどね」 照「ほう」 京太郎「んー、なんて言うかな……」 照「恋愛感情ではない……」 京太郎「それですね、俺も全然意識してなかったし……」 照「分かる……」 京太郎「えっ、やっぱり俺……」 京太郎「……フェロモンが足りないんですかね?」 照「いや、咲のほう。そんなグイグイ行くタイプじゃないから多分そうかなって」 京太郎「あ、そっちですか」 照「須賀君は咲にモテたかったの……?」 京太郎「いや、全然」 照「……」ポリポリ 京太郎「男って複雑な生き物なんですよ……」 照「成る程……」 照「……」ポリポリ 京太郎「あ、そろそろ帰りますね……そっちの迷惑にもなっちゃうし……」 照「京ちゃん」 京太郎「!」 京太郎「き、急になんすか宮永先輩www」 照「おお、焦ってるね……」 京太郎「宮永先輩、以外とこう……」 京太郎「おちゃめさんなんですねwww」 照「言われたことない……」 京太郎「いや、絶対おちゃめですよ」 照「そうかな」 京太郎「じゃ、今度こそ……」 照「ねぇ、私も呼んでいいかな」 京太郎「……」 照「楽しいよ」 照「京ちゃんと話してるとね」 京太郎「宮永先輩……」 照「なんかキャラじゃないんだけど……」 照「ふう」ポンポン 照「京ちゃんはがんばったぞ」ポンポン 京太郎「宮永……先輩……」 照「初めて会った気がしないねマイブラザー……」 京太郎「マイブラザーってwww」 照「いつでも頼りな……」 照「流石に県を跨ぐのは無理だけど」 京太郎「俺も無理ですwww」 照「また話、聞かせてよ」 京太郎「チャンプwww清澄スパイすかwww」 照「京ちゃん、ほい」 京太郎「あ、ケータイ」 照「チャンプはいつでも挑戦を受けよう……」 照「じゃ、私より強いヤツに会いに行く……」 京太郎「ちょwwwスパ4ww」 京太郎「……」 京太郎「宮永先輩……」 京太郎「咲は負けませんよ……」 京太郎「優希も……和も……部長も……」 京太郎「絶対勝ちます!」 照「まぁ……」 照「私達も負けないけどね」 菫「私より強いヤツに会いに行く」ドヤァ 菫「何言ってんだお前」 菫「おい」ゴン 照「……」パタ 京太郎「倒れた!」 淡「大丈夫だったの……君……」ボロボロ 京太郎「なんでボロボロになってんですか……」 菫「申し訳ありません……ウチの部員が……」 菫「なんと詫びればいいのか……」 京太郎「あっwwwいえいえwww」 菫「お願いします!……大会だけでも出場したいんです!」 菫「どうかこの事は御内密にお願いします……」 菫「淡、お前も頭を下げろ!」 淡「申し訳ありませんでした……」 淡「私は止めたのに……」 照「京ちゃん、許してあげて……」 菫「お前もだバカ!」ゴチン 菫「インターハイ前に一般人にアイアンクローかますとか正気か!?」 照「ごめんなさい、京ちゃん……」 京太郎「あっwww全然気にしてないんでww」 京太郎「寧ろいい経験になりましたよwwwはェwwww」 菫「本当にすみません……これ、ほんの気持ちですが……」 照「買ってきた私のお菓子!」 菫「黙ってろ!」ゴチン 京太郎「いや、すみませんこちらこそwww」 …… … ハギヨシ「どうしたんですかそれ」 京太郎「それが……」 京太郎「いや、なんか歩いてたら」 京太郎「……」 京太郎「落ちててwwww」 ハギヨシ「落ちてたの拾って来たんですか!?」 京太郎「いやwww違うんすよwww違うんすよwwww」 照『対戦が本当に楽しみです!皆様、応援よろしくお願いします!』 レポーター『あと、宮永選手一言なにか今大会の抱負などありましたら』 照『いや、そうですね……』 照『今から終わった後の事を口にするのはあまり良くないと思うんですけど……』 照『このインターハイを全力で戦い終えて』 照『何もかも終わったら……』 レポーター『……』 照『……貯まった洗濯ものを片付けたいですね』ドヤァ レポーター『で、出たぁ~!宮永語録!!!』 照『……』ドヤァ 菫『本当すみません……頑張ります……応援よろしくお願いします……』 レポーター『以上!第70回インターハイ優勝校、白糸台高校へのインタビューでした!』 京太郎「いやいや、キャラ全く違いますよ、驚きました」 京太郎「最後らへんはなんかそれっぽかったですけど」 ハギヨシ「京太郎くんは……宮永照さんと面識は?」 京太郎「全く無かったです。存在自体は流石に知ってましたけど」 ハギヨシ「面白いこともあるものですね」 京太郎「いやー本当ですよ、結構面白い人だったし」 ハギヨシ「ふふ」 京太郎「えっ、どうしたんですか」 ハギヨシ「いやいや、連れて来た甲斐がありましたよ」 京太郎「あっwwお世話になりまーすwwww」 ハギヨシ「どうぞどうぞ」 ハギヨシ「ではそろそろ会場へ移動しましょうかね」 淡「テルー!何あれー!」 照「淡……」 菫「おい、走るな淡」 淡「いいなー!私もなんか言いたいなー!」 淡『まぁ、高校生活100年分はやってきたつもりなんでwwww』 淡「みたいな!」 菫「(うぜぇ……)」 渋谷「先輩……お疲れ様でした……」 亦野「お疲れ様でした、ミーティング後に小休憩を挟んで会場へ移動です」 菫「分かった。ありがとう、亦野」 照「皆も出迎えありがとう」 菫「じゃ、行こうか」 淡「うぃー」 豊音「うわー……なにあれー凄いよー……」 エイスリン「(兵隊が敬礼して並んでる絵)」バッ! 豊音「話しかけるんて無理だよ……取り押さえられちゃうよ……」 エイスリン「トヨネ!ラストチャンスダヨ!」 豊音「そ、そうだよねー……とりあえず小休憩あるって言ってたし……」 豊音「それまで待とうかな」 豊音「ごめんねーエイスリン……付き合わせちゃって……」 エイスリン「キニシナイ!」 … …… 照「やっと休憩……」フラフラ 照「お菓子……」 豊音「(あっ……出てきたよー)」 エイスリン「(トツゲキ!)」 照「何も全部あげなくても良かったのに……」 照「コンビニ行こう……コンビニ……」フラフラ 豊音「あ、あのー!」 照「……はい」 エイスリン「サインクダサイ!」 豊音「(ちょっとエイスリン!いきなりすぎるよ!)」 照「……あ、私のですか」 豊音「は、はい!ファンなんです」 照「あ、はい……」 照「えー……じゃあ何か一言コメントとか」 豊音「え!え!?いいんですか!」 照「えっ」 豊音「ど、どーしよーかなー」 エイスリン「チョーカワイイヨー!」 照「はい、じゃあ……ちょー可愛いよー」 照「宮永照から豊音ちゃんへ……と」 豊音「え!!」 エイスリン「ヨカッタネ!トヨネ!」 豊音「う、うん……良かったよー」 豊音「でもなんかナルシストみたいだよー……」 豊音「ありがとうございます!宝物にします!」 エイスリン「アリガトウ!」 照「いやいや……」 エイスリン「イコウ!」 豊音「あ、待ってよー」 照「……」 照「なんか人が凄い並んでる……」 一般人「あ、すみません……サイン……」 照「あ、はい!」 照「いいですよー!」 菫「何がいいんだ?」 照「……」 照「音も無く現れるのはやめてほしい……」 菫「すみません……大会出場前なので……」 菫「それに並んでると他の方の迷惑にもなりますから……」 一般人「ちぇっ!なんだよーさっきのデカい子にはあげてたのにさー」 菫「本当すみませんでした」ペコリ 照「すみませんでした」ペコリ 菫「……」 照「菫、ごめん……」 菫「試合前からドッと疲れたよ……」 菫「亦野と淡が買い出しに行ってきたから戻ろう」 照「お菓子……」 菫「……はぁ」 … …… 京太郎「うわぁ……ビッグ……」 ハギヨシ「京太郎くん、荷物の搬入をお願いします」 京太郎「あ、はーい」 京太郎「うんしょwwwうんしょwww」 京太郎「ファーッ!!!www」 ハギヨシ「ど、どうしたんですか?」 京太郎「いや、なんかテンション上がっちゃて」 ハギヨシ「そういうのは後でお願いしますね」 ハギヨシ「さ、行きましょう」 京太郎「よいしょ」 京太郎「(咲……和……優希……部長……)」 京太郎「(俺……ここまで来れましたよ)」 京太郎「後は……」 京太郎「頑張れ……皆」 ~第一回戦終了~ 京太郎「ふぃーっwwwこっちまで手に汗を握ったわwww」 京太郎「……」 京太郎「いや、本当に見れて良かったわ……」 京太郎「皆……凄いな……」 京太郎「咲……」 京太郎「……」ブルッ 京太郎「トイレ行こwww」 京太郎「街に出てきちゃったよ」 照「はい、順番にお願いしまーす」 淡「こちら最後尾になりまーす」 京太郎「ちょwww」 京太郎「何やってんすかwww」 淡「あ、君……」 淡「テルーのサインが欲しいならちゃんとこっちに並ん……で……」 京太郎「ちすwww」 淡「すみませーん、ちょっと予約のお客様が……」 京太郎「え、ちょっと」 淡「ゴメンね、もう攫わないからコレで許してね」 京太郎「あの、凄い睨まれてるんですがそれは……」 淡「サイン貰いにきたんじゃないの?」 京太郎「いやいやいや……」 照「おお、京ちゃん」」 京太郎「何やってんすかww姉御www」 照「サイン会……」 京太郎「マジで?」 照「ちょっと待ってて、京ちゃん」 ~30分後~ 京太郎「……」 淡「ふぅ……やっと捌けた」 照「ありがとうございまーす!」 淡「くたくただよテルー……」フラフラ 照「おお、淡……」 照「いま癒してしんぜよう……」ダキッ 淡「ぐえ」 淡「柔らかくない……柔らかくないよテルー……」 照「ごめんよ……ごめんよ……」 京太郎「……」 京太郎「あ、あの……」 京太郎「帰っていいスかwwww」 照「待て待て」 照「サインをやろう」 京太郎「いやいやwww」 京太郎「……いや、やっぱり貰っとこうかな?」 照「じゃあ後ろ向いて」 京太郎「え?」 京太郎「こうですか」 照「しゃがんで……淡、マジック……」 淡「ほい」 京太郎「ちょ……」 照「……」カキカキ 京太郎「やっぱりTシャツwww」 照「無地の白……ユニクロならまた買ってあげるから……」 京太郎「何してんですか!?」 京太郎「これめちゃくちゃ目立ちますよwwやべぇwww」 淡「うわ……」 京太郎「えっ、何その反応……」 淡「ご、ごめんなさい……」 京太郎「えっ……何描いたの……先輩」 照「まぁまぁ」 照「昼ご飯でも一緒して行きなさい」 淡「ペコペコだよ~」グー 照「私も……」グー ~繁華街~ 京太郎「あ、あの……凄い見られてる気がするんですがそれは……」 淡「テルー、これ菫に見つかったらまた……」 淡「……」 淡「……ハッ!」 淡「よく考えたらまた私も怒られるじゃん!」 照「ふふ……」 京太郎「姉御www」 淡「ヤバいよヤバいよ……」 淡「ど、どーしよ」 淡「もうやだよぉ……」ズーン レポーター「あの……宮永照さんでしょうか?」 照「!」 淡「!」 京太郎「!」 照「そうです」ニコ 淡「あわわわわ」 レポーター「今、ほんの少しで構いませんので皆さんのお時間を頂いてもよろしいでしょうか?」 照「大丈夫ですよ」ニコ 淡「ヤバいよテル!!何言ってんの!?」 淡「(多分何も考えてないよこの人!)」 レポーター「あのー……そちらの男性は?」 京太郎「え?え?www俺?wwいや僕っすか?www」 淡「このままじゃ……」 淡「(ス、スキャンダルになっちゃう!)」 淡「ち、違うんです!」 淡「こ、この人は……」 京太郎「やべぇ……まじやべぇ……」オロオロ 淡「て、テルーの」 淡「!」ピキーン 淡「専属スタッフです!!」 照「……」 京太郎「……」 照「えっ」 京太郎「えっ」 淡「す、須賀くん!ほら背中!」 京太郎「えっ……ちょっと……」 レポーター「宮永……照……一味……」 京太郎「ちょwww」 京太郎「どこの海賊団だよwww」 レポーター「では専属スタッフ?の方にインタビューしてもよろしいでしょうか」 淡「(ご飯、奢って、あげる)」パクパク 京太郎「……」 淡「(お菓子、も、つける)」パクパク 京太郎「(発想が女の子だ……)」 京太郎「いやww全然構わないっすよwww」 京太郎『いや本当ねww最初は驚きましたwww』ペラペラ 京太郎『本当に俺でいいのかな、ってね?wwww』ペラペラ 京太郎『いや、でも同時にwwwあ、分かってるな、この人?www』ペラペラ 京太郎『みたいなね?wwちょっとありましたねwwいやwwwはェwww』ペラペラ 照『いや、本当に助かってますよ』ニコ 淡『そ、そーなんです……やっぱり部員が多くてもいいことばっかりじゃなくて……』 淡『や、やっぱり専属スタッフが居ると違うんですよね』 淡『み、皆が安心して練習できるんですよ!宮永先輩はフラフラしてるんで』 淡『皆気が気じゃないんですよー』 京太郎『いやーwww参ったなww本当www』ペラペラ レポーター『成る程……白糸台高校虎姫の影の立役者、という訳ですか?』 京太郎『いやwwwホントそんな大したコトじゃないんですけどwwww』 久「wwwwwwww」ゲラゲラ 和「……」 咲「……」 優希「……」 久「お腹痛いわホントwwww」 久「あ、アップロード終わった」 久「ホント懲りない子ね須賀くんはwwww」 久「前だけちょっとズボンにシャツ入れてるしwwww」 久「ホント何考えてんのあの子はwwww」 和「宮永さん……あれ」 和「もしかして……」 咲「う、うん……」 咲「私のお姉ちゃん……」 優希「ちょーっと龍門渕のとこまで行ってくるじぇ!」ダッ 久「ホント反省しないわね……須賀くん」 和「……全国の生放送で何やってるんでしょう……あの人は」 咲「ふふっ」 咲「でも、京ちゃんらしいよ」 和「……そうですね」フッ 和「須賀くんらしいです」 咲「さ、優希ちゃん呼んで私達もお昼食べに行こ!」 久「美穂子にも見せてあげようっとwwww」ガラガラ まこ「腹が減ったのう」ガラガラ 和「……」 和「咲さん……私やっぱりズルいでしょうか?」 咲「ん?」 和「私はあの日……あんな彼を見て……凄く腹が立って」 和「部を追いやったのに……」 咲「……」 和「今、テレビで同じような事を言ってる彼を観て……」 和「すごく……安心したんです……」 咲「和ちゃん……」 和「な、何言ってるんでしょうね……私」 和「KYですね……」 和「行きましょう咲さ……」 咲「いやー和ちゃんは可愛いね!」ダキッ 和「え!?」 咲「それは、いいことだよ。きっと」 和「でも……」 咲「ほら、行こ」スッ 和「咲さん……」 咲「私も安心したよ!」 咲「京ちゃんはやっぱりバカだね!」ニコ 咲「いつものバカな京ちゃんだったよ!」 咲「今度会ったらシャツin野郎って言ってやろう、和ちゃん!」 咲「あとヒゲも剃れってね!」 和「……」 和「ふふ……そうですね」 京太郎「いやーでも本当今の僕があるのは……家族……」 照「……」 照「(レポーターさん、今から言う事はオフレコでお願いします)」 レポーター「(元より放送するつもりないですよ!)」 京太郎「清澄の皆、ハギヨシさんや龍門渕の皆……」 京太郎「あれwwwそんだけかな?www」 京太郎「俺友達少ねえwwww」 京太郎「でもその皆のおかげなんですね」 京太郎「"せい"じゃなくておかげです」 京太郎「これ重要ですよwww」 照「京ちゃん、行こ」 淡「それじゃあ、これで……」 京太郎「あざしたーwww」 淡「あ、あざしたー……」 照「ありがとうございました」キリッ カランコロン…… 淡「あ、三人でお願いします」 照「はい、お冷」 京太郎「フゥー……」 京太郎「またやっちまったよ……」 淡「(コップの水から氷を取り出して額に当ててる……)」 淡「ちょっとやめなよキョータロー……完全に不審者だよ……」 照「いや、面白いから止めなくていい」 淡「……」 照「あ、オーダーお願いします」 照「このレディースセットを」 淡「じゃ、じゃあ私も同じのを」 京太郎「あっ!僕ハンバーグセットでwwww」 淡「……」 カン!